先日、FMラジオで放送された⇒Music Timeline~音楽年表~
『FMラジオ開局以降の50年を1年毎に振り返り、その年の社会的な出来事と音楽の傾向を時には、当時のクリエイターやシンガー、影響を受けた現役世代をゲストに迎えたり、コメントを交えたり、トークと音楽で綴る60分。』
Music Timeline~音楽年表~ 45回 1983年
2/6(土)~2/12(金)OA「ジュリー新時代」
その②ですが、興味深い話があったのに、もっと真面目に聴いていたら良かった。
80年代「MIS CAST」背中まで45分、井上陽水
(田家)アルバム「MIS CAST」の制作の経緯はどうしてですか?
(木崎)最初に色んな人に書いてもらおうと
井上陽水さんにもお願いした。三浦徳子さんにもう詞は
お願いしてあったので、井上さんに曲だけをお願いした。
井上さんが、沢田研二が歌うのならと出てきてくれ、
たたき台を作るから見て下さい。
いっぱい作って持ってきてくれた、どれも
全部素晴らしい。
全部作ってください、とお願いして
一ヶ月くらい事務所に来て、出来ました。
曲順も決まっていた。詞まで書けないんじゃ
と思っていたら、どれも素晴らしい楽曲。
「勝手にしやがれ」のように、詞と曲は
合わない方がいい。
詞と曲に違う役割を持たせた方が広がる。
ギャップがあるとうまくゆく。
「MIS CAST」というネーミングがジュリーと
井上陽水の二人はミスキャストなのかという
諧謔性があり、思ったような結果がでたが
自分はもっと出来たと思う。
(田家)沢田さんは70年代に時代を築いたスーパースタ-
1983年3月「晴れのちブルーボーイ」発売
70年代のジュリーとは違う感じが出た。
アップデートしていかなくてはならない。
阿久悠さんとのリアルな時代を
よりポップな時代にしてゆかなければならない。
80年代になるので、新しい顔ぶれを探していた。
糸居さんは言葉として、ポップなラフスタイルに合った重くない、軽い言葉。
(田家)加瀬さんと言うプロデューサーは木崎さんとは?
(木崎)加瀬さんは、出来た曲を直したり
気軽に話が出来た。
加瀬さんはトータルなことをしてくれて
デザイナーを連れてきたりして、僕は音楽だけ。
ヒットスタジオでビジュアルに凝ることで
イメージと違うビジュアルで、フリがつき
さらに違ってくる。本人が衣装を着け
TVでフリをつけると、変わってきて
見えるものがある。
スタイリスト・カメラマン・チームが有りました。
大沢誉志幸さんは『まずいリズムでベルが鳴る』で
アルバムデビューしました。
その大沢誉志幸さん書下ろしが「晴れのちブルーボーイ」
「決めてやる今夜」は40枚目のシングル
曲のいきさつは、リズムのある曲がいい。
アメリカの曲で、間のある曲があり
そういう間のある曲にと井上大輔さんにお願いした。
「晴れのちブルーボーイ」や、「決めてやる今夜」のいきさつについては、もっと詳しい話が聴きたかったです。実際、木崎さんはサラっと話しただけですが、私が聴き逃したところもあったのかも??もう一度聞き直そうと思っていたら、翌日には配信が終わっていました、残念やわ・・💦
「背中まで45分」は大人のしっとりしたムードが色っぽくて、私は好きでした。ジュリーだからこそ歌える曲だったのに、それほど売れなかったばかりに、井上陽水さんがその元凶のように言われるのはとても残念・・。陽水さんは、ジュリーのアルバムを任されたことを、とても喜んでいたと後になって知りました。
そして「決めてやる今夜」のいきさつを、もっと詳しく聴きたかったです。この頃には出す曲がヒットしないという状況になっていました。そこで何故、この曲を出すことになったのか、何故井上大輔さんの作曲に変えたのか??ジュリーの元の曲がカッコよくて好きでした。
間のある曲にしたかったという、意図は わかりました。確かに、♪いいから(間)ききなよ(間)今夜は。。と、ジュリーの作曲とは大いに違う間があります。それが海外で流行っていたのね。