空想都市デザイン

by NAGASOCCER. STADIUM

世の中とデザイン - (1) 新国立競技場

2015-08-21 01:22:47 | ART_

なんと・・1年半以上ぶりの更新ですm(_ _)m

twitterではちょくちょくツイートしてたのですが、
Blogはなかなか重い腰が上がりませんでした。。

 

少しでもデザインに関係した者としては、最近のバッシングの風潮に
そろそろ黙ってられなくなってきたので・・笑

デザイナーの方自身は自ら言いにくい所もあるのではと思うので
某デザイン学科OBの自分が、業界から離れた立場で
お節介ながら? 代わりに(勝手な)見解を記したいと思いますw

 

「世の中とデザイン」というテーマについて、
長くなるので3つに分けて書きたいと思います。

1つ目は、新国立競技場。
 

2020年の東京オリンピック。
ボランティアの制服とかロゴの問題とか、デザインという観点からみると
何だか運営大丈夫かと心配になってきちゃいますが・・
まだまだ決定まで時間がかかりそうですね。

 
 
新国立のデザインコンペで選ばれたザハ・ハディド案について
下記のまとめを読んだ時、目から鱗で
これはみんなに知ってほしいなあと思いました。

新国立競技場の大幅値上げの理由が3分で分かるまとめ - NAVER まとめ


ざっくり要約すると、

【ザハ当初案】
敷地が軟弱な地盤であることを考慮し、
キールアーチで
席スタンド全体を吊る構造に。これにより基礎工事をアーチ両端のみに留め
工期を短縮、かつ象徴的な外観を両立。
  ↓ 
【設計変更】
アーチが地面から離れ、構造的意味を失いただの飾りに。
更に基礎の工法がアーチ両端のみから建物全体への直接基礎に変わり、
膨大なセメントを使うことに

必ずしもキールアーチが費用高騰の要因ではないということなのです。
 

こういう意図のデザインであることを、メディアで
きちんと説明した人はいなかったのではないかと思います。

(審査委員長の安藤忠雄氏もそのあたりを説明してほしかった。。)

ザハ氏がデザイン監修だけにとどまらず、
最後まで実施設計に関わっていたらまた違っていたのではないかと。


ザハ氏は新国立に引き続き関わりたい意向で、
設計変更にも対応すると言っています。

日本の関係者は、真摯に対応してほしい。
デザイン、設計者の真の意図をもう一度理解することが必要。

白紙と決めたから、というのはある意味組織の狭い論理でしかない。
日本の関係者が、もっと大局的な視点に立って
どうすれば着地点を見出せるか、ということを真摯に考えてもらいたいです。


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