マリアナ諸島沖で大量採取に成功した天然ウナギの卵。直径は1.6ミリ=東京大学大気海洋研究所提供
天然のウナギの卵を大量にマリアナ諸島沖で採取することに、東京大や九州大などのチームが成功した。日本に持ち帰った卵を10日、東京都内で報道関係者に公開した。卵がとれた深さや日時から逆算すると、産卵は日没~夜11時に、水深150~200メートルで行われると推定できるという。
ウナギの天然卵の採取は、世界初となった2009年5月に続き2回目。
研究チームは学術研究船「白鳳丸」で大型プランクトンネットを引いてウナギの卵を探し、6月29日にニホンウナギの受精卵約150個を捕獲した。09年に初採取した卵は31個だったが、今回、一度に100個を超す卵が得られたことで、遺伝情報の解析をより詳しく進められるという。記事へ asahi.com