NAGANO日記

北信州をジタバタ走り回っている、naganoうさぎの多忙な日々

泣いちゃってごめんね

2006-07-03 | スペシャルオリンピックス
日曜日は、スペシャルオリンピックス日本・長野 長野地区2006年第1回水泳プログラムの記録会でした。この「記録会」ってなにか? ってことを説明をしますと・・・

SO(スペシャルオリンピックス)のスポーツトレーニング ~「日常プログラム」と呼んでいます~ は1回2時間を8回で1クールとしています。その8回目にプログラムの中で「記録会」を行う決まりがあります。これは世界中のSOのルールです。 (先週の「競技会」とは別です。あれは1年に1度、SO日本・長野全体で行うもので、参加するには一定の基準があります。)

この日、いつものサンアップルのプールを借りられなかったので飯綱町三水海洋センターB&Gプールをお借りしました。どうしてB&Gプールってどこも分かりにくい所にあるんだろ?迷いましたーー。でもきれいで空いていて親切で、助かりました。

前半は普通にトレーニングをして、後半タイムをとりました。

ここで事件発生! 私はスタート係をしていましたが、ピストルもホイッスルも使わなかったので、25m向こうにいるストップウォッチを持ったコーチとこれから泳ぐアスリートにわかるよう、大きな声と大きな手振りで合図を出していました。その私の手が、泳ぐのを待っていたアスリートのSちゃん(女の子)の顔に当たってしまったのです。目のあたりを押さえて必死で我慢するSちゃん。こらえきれず更衣室に走っていきました。慌てて追いかけるとお母さんにすがって泣いてるSちゃん。お母さんは謝る私に「よくあることだから気にしないでください」って。いいえ、私の不注意です。もっと子供たちから離れているべきでした。泳ぐアスリートにばかり気をとられていました。大反省!!です。

Sちゃんの出番はまだでした。「もう今日は泳ぐ気持ちになれないかな?」とお母さんは言いましたが、じきに泣きやみ、Sちゃんは私に「泳いだら賞状もらえる?」「Sちゃんの賞状用意してあるよ。私と一緒に泳ぐ?」「うん。泳ぐ。」そして、

「泣いちゃってごめんね。」

ですって。。。。!!!!
どうしたら小学生の口からこんな言葉が出てくるのさーー (泣) 思い出してもうるうるする。

あの子は多分、あってはならないことですが、いわれのない中傷とか無神経な言葉に傷つけられてきたこともあったはずです。よくぞここまで優しい子に育ったね。

こんな子たちに囲まれていると、心が洗われてしまいます。
もらった優しさを次は私が誰かに手渡さなくちゃいけないね。これでまたSOをやめられなくなっちゃったじゃないかーー。いや、やめるつもりはなかったけどね。。。

Sちゃんに限らずSOで出会った知的障害児・者の家族のみなさんは本当に明るい。子供たちも明るくて優しい。自分の子供の障害を知ったとき、どんな思いで乗り越えたか、周囲の無理解とどう闘ってきたか、私なんかには想像もできませんし、わかったふりは絶対にしません。今、私たちと一緒に笑っているご両親・兄弟のみなさんをただただ尊敬をするばかりです。

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