NAGANO日記

北信州をジタバタ走り回っている、naganoうさぎの多忙な日々

束芋 tabaimo 

2006-07-28 | おそと
束芋の個展は、品川の原美術館で開催中。

この人の作品に初めて出会ったのがどこでだったかどうしても思い出せないけれど、男の背中から刺青と思われる絵がはらはら落ちるその映像をよく憶えています。単なる商業プロモ映像かと思いきや、知る人ぞ知る(知らなかったの私だけ?)新進気鋭のアーティストだったんですね。

2週間ほど前、長野の地元紙「信濃毎日新聞」にでかでかとこの人の記事が出ていて、そこの1枚の写真が件の刺青男の背中でした。読むとこの作品「hanabi-ra」には続きがあるそうで、しかも長いそうで。俄然興味をかられたのでした。



行ってきましたよ。なかなかの混雑振りでした。やっぱりビッグだったのね。最新作「公衆便女」と「ニッポンの台所」。。。3面のスクリーンにアニメーションが映し出されます。もちろんお目当ての「hanabi-ra」もあり、こちらは1面。

しかしですねえ、私にはだからこれが芸術だと感動をする感性を持ち合わせていないのか・・・芸術は ”美しい”ものだというのがそもそも私の偏見なのか。彼女の作品には美女も美男も出てきません。シュールで痛くてドキリとして少々不快。そんな世界。なんだろうね。。。そう、「不快感」なんです。5分もひたすら公衆トイレの中を覗き見するようなばかでかい作品も、昭和っぽい台所の暑苦しい描写も、はらはら花びらのように体の一部もこぼれていく残酷も、「気持ちよくはない」のですね。なんだろね、ゲージュツって。

オリジナリティ?? そっかーー誰にも出来なかったこと、いや、誰も思いもつかなかったことをしていることを芸術というのかな?????

近くにいたカップルの男性が「わっかんねーー」とつぶやいてたのがおかしかった。「私も」と心の中で賛同。でも、強烈な印象を残すのは確かです。。。「hanabi-ra」と「真夜中の海」ならまた見てみたい。


そもそも束芋って、人をくったような名前・・・って思ってたら、田端さんの妹だからって。。。あ、そうなの。

最新の画像もっと見る

post a comment