11月17日(日)の午後より能登半島被災教会支援のチャリティコンサートが行われました。オルガニストに中村証二氏、工房和久井の和久井真人氏、ご両氏のご協力を得て、当教会の創立時、宣教師がカナダから1890年頃に運ばれてきた宣教師由来のリードオルガンを用いました。
カナダ・メソジスト教会による北陸伝道は、今から135年以上前からなされ、その初穂として日本メソヂスト金沢教会(現:金沢長町教会)が建てられました。その後、富山、福井と伝道がなされ、教会のみならず、幼稚園も設立していきました。この歩みの中で、長町幼稚園、川上幼稚園、清泉幼稚園が設立されました。
能登半島の伝道は、今から100年以上前に、同じくカナダ・メソジスト教会によって道が開かれました。その中で、七尾教会、羽咋教会、輪島教会、七尾幼稚園、羽咋白百合幼稚園が設立されました。これらはルーツを同じにする教会、幼稚園なのです。
そのような歴史を踏まえて、金沢長町教会のできることは何かという祈りの内に示されたのが、被災された教会の日常の支援でした。このコンサートに用いるリードオルガンは、1890年頃から1965年頃まで礼拝等で用いられていましたが、老朽化のため、会堂の片隅に置かれていました。それから50年以上経て修復できる技術者との出会いと教会の祈りによって、2022年に再び息を吹き返し、礼拝等で用いられています。未曾有の地震からの復興には時間が必要です。修復されたオルガンの歴史を被災された教会の歩みを重ねながら、主の最善を祈ります。
当日は45名の参加者が与えられ、参加者すべてが能登半島地震で被災された教会を覚え、中村氏の演奏に耳を傾け、被災された教会を覚える祈りの時となりました。ここで献げられたものは、日本基督教団能登圏委員会に送る準備を進めています。中村氏、和久井氏をはじめ、このチャリティコンサートに賛同し、協力してくださった皆様の上に、また、被災地にあって今なお困難を覚えている方々の上に、主の祝福と平安を祈ります。