長生き日記

長生きを強く目指すのでなく良い加減に楽しむ日記

484 マンチェスターから来た男

2017-06-13 21:15:56 | 日記
  新宿の食堂で昼飯を注文し終わったとき、隣に大きなカバンをもった西欧系の青年がすわった。写真入りのメニュウを見てハンバーグを注文、セットにすると・・という店員の説明が分からないようだったが、スープとサラダとご飯を付けていた。僕もハンバーグ(単品)、先にきたので食べていると彼のも来た。ほかに客はなく、何となく孤独そうなので声をかけてみた。「美味しいですか?」「?」日本語がわからないようだ。英語をしゃべってみる「汝はこの食事に満足しておるか?」。通じた。「はい、美味しいです」丁寧なクインズイングリッシュのようだ。同じようなものを食べながらぽつりぽつり聞くと、まだ来日二日目で、東京にあと三日、それから京都に三日、広島にも行くという。観光の話になっても案内できないし、僕には少し難しい英語だしと一般的な話題にする。「どこから来たの?」「英国(イングランド)のマンチェスターからです」。おー、そうなら、、、いや、先月のテロの事やサッカーの話題では内容的にも会話が進まないだろうな。
「学生さん?」などと聞いてみると、二年前に化学を専攻した大学を出たけれどまだ職がなくて、のようなこと。ならどうして日本見物に来たの?なんて聞くのも複雑で、「旅は一人が良いね」とか、そうそうと思いつき、「マンチェスターは蛾の工業黒化の街だけど、景気悪いならこのごろの蛾は白っぽいのかな」なんて、互いに50%理解の話をして、僕が先に食べ終わったので「じゃ、京都楽しんでねえ」と別れた。外国観光客がふえて日本の観光、体験見物整備も進んでいるようだが、ぼーっと人生の一瞬を過ごそうとして旅をする若者がいるのだな。 ♫ Stranger in Paradise ~ 

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