長生き日記

長生きを強く目指すのでなく良い加減に楽しむ日記

222  そういう時代

2016-06-13 22:29:11 | 日記
 昨日、長野県飯田市の町を訪れた。いろいろなものを見たが林檎の街をキーワードに展開しているらしかった。街のダウンタウンに並木通りがある。その一番端に大きな顕彰碑が立っていたので林檎の先覚者のだろうと思って近寄ってみるとこれが、日本における林檎・琵琶栽培の先覚者のものだった。以前は記念的リンゴの木があったそうだ。江戸末期から明治にかけての果物生産その他の偉人のようである(帰ってから、ネットで知る)。もちろん偉い人だから苦労、勉強しながら根気よく業績を上げたのだろうけど、食べておいしかった琵琶の種を植えて良い株を選び・・・と良い品種を普及させるなんて楽しいだろうなあ。今はもっとゴテゴテに研究し、市場競争力を考え、と大変なのだろう。
 なんかの物質があったとき、それを純粋に純粋にしていって、新元素だ!と発見できた時代は楽しかったのだろうけど、今は巨大な機械を使って、ある元素とある元素の原子核を超高速でぶつけて、千分の一秒ほどの寿命の元素を作って、二ホ二ウム命名だ、性質はまだわからない、と喜ぶ時代だ。面白くないなあ。面白くなくともそうして「進歩」するのが人類なのだということか。僕も食べたイチゴの種を庭に放っておいて実がなって喜んだことは何回かあるけど、美味しいのは出来なかった。根性が足りなかったのだろうか。