「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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まわりを被曝させかねない。10万CPMを超えて、計測不可能な住民がいるという現実。

2011-11-15 04:14:46 | 福島第一原発と放射能

ある現地の医師の話が僕に伝わってきました。

南相馬の、大きな病院の医師。原発爆発から1週間以内に診察したなかに、10万cpmを大幅に超える患者5人(同市小高区)がいたとのことです。計測器が振り切れ、計りきれなかったレベルだそうです。この医師は「あの数値はいわる原発症になる水準で、近くにいる人にも影響がでるだろう」と言及しています。この患者たちは、その後行方がわからないそうで、これらのことは政党や政府に伝えているそうだが、返答はないようとの事です。
医師はまた、「小高でこの水準なら、飯舘村の住人はもっとひどい被ばくをしている。避難先で他の人に影響を及ぼしている可能性も否定できない」と言っていました。

この話は、事故直後の被曝の程度が近接圏で本当に重大であったことを示すものです。政府や行政、専門家がたいしたことはないと主張していることなど絵に描いたもちにすらならないのだろうという気がしています。チェルノブイリのときにも、これだけの数値が出てくる人間は、周りを被曝させる状況になっている水準です。こうした現象がおきていることも、公にされないという状況を許してはならないと、強く思います。

ところで、除染ボランティアが細野大臣らと一緒に、根源的に意味のない除染作業を伊達市などでおこなっているようですが、その除染作業中に、マスクを外すボランティアがとても多くいるという話も僕に伝わってきています。伊達市あたりの状況で、マスクをせずに除染作業をするのは、本当に危険です。何がおきてもおかしくありません。福島で、危険なエリアでボランティアに入って、終了後一週間程度したら心臓死で急死した事例を複数聞いている僕は、本当に憂鬱になりますし、そんなことを意味のないパフォーマンスとしてやらせる細野という人は、それで人格がもつのかなあと不思議に思います。彼の顔のシミもさらに酷いようですから。

 

【環境省-放射性物質汚染対処特措法関係省令案に対する意見の募集(パブリックコメント) 】http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=14417

今週木曜日の締め切りです。

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木下黄太講演会IN長野・飯綱町
 
あなたの大事な人の未来を守るために一緒に考えてみませんか?
  
『未来を生きる子どもたちを放射能から守りたい』
  〜木下黄太さんと語りましょう〜
 
 
日時 : 11月30日(水曜日) 12時30分開場
                 13時講演開始〜15時30分終了予定
場所 : 飯綱福祉センター 2階 講堂
                               長野県上水内郡飯綱町大字牟礼2795-5
                                                 TEL 026-253-2323
 持ち物: 筆記用具•飲み物等
     あと自分で必要な物をご持参ください。
参加費: 一人500円(木下さんへの交通費、会場費)
     高校生以下無料
 
※託児はご用意できませんが、お子様連れでのご参加もお待ちしております。
 
   ご予約•お問い合わせ
 
主催 :北信子どもと放射能を考える会
       小さな子を持つ母親たちや大事な人を放射能から守りたい
       と思っている方々が集まって活動します。
 
 人数把握のため、参加される方のお名前とお住まい(市町村名)、お子様連れの有無、当日の交通手段をお知らせください。 
 
 
お車で来られる方へ
 
駐車場は、会場近くは非常に限られております。
当日は飯綱町牟礼B&G海洋センターの駐車場をお借りしておりますので、そちらへ駐車していただきますようお願いします。
牟礼B&G海洋センターよりシャトルバス(幼稚園「大地」バス)を20分間隔でご用意しておりますので、ご利用ください。
尚、講演会は時間通りに始めたいと思いますので、バスご利用の方はお早めにお越しくださいますようお願いいたします。

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50 コメント

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避難の行き先 (関東)
2011-11-15 06:28:37
放射能の危険性は、爆発後いかに迅速に逃げたかによって違ってくるか・・ということが武田さんのブログにありました。
震災後日本にいて、今頃避難するのはもう遅いのか・・・と思ってしまいます。

でもこの場にいるよりは逃げた方がいいのかなと思い、海外への避難を考えていますが、DDTやダイオキシンなど環境ホルモンの汚染空気、放射能は気流に乗って、カナダ・北欧など地球の北へ溜まるそうです。

アメリカ西海岸やカナダへの非難を考えていましたが、逆にそっちに汚染空気が流れていきそうなので、止めました。

かといって、沖縄は中国からの汚染空気が飛んでくるというし・・・
分からなくなります。。。
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今朝の新潟日報によると (新潟県民)
2011-11-15 07:00:56
瓦礫受け入れを検討している長岡市、新潟市、三条市、柏崎市が、環境省が岩手県で開く、現地意見交換会に担当者を派遣するそうです。
これからすると、恐らく、もはやこれらの市では、瓦礫受け入れは決定事項なんですね。今正式に発表しちゃうと、色々面倒くさい事になりかねないから、水面下で最終段階まで進めてしまおうという算段なのでしょう。

個人的には、糸魚川市の名が見当たらないところに、かすかな希望を見出しているのですが、どうなる事やら…。
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Unknown (Unknown)
2011-11-15 07:57:34
おはようございます。

西日本山岳、北海道も=低濃度で沈着可能性―福島原発のセシウム・国際チーム

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111115-00000009-jij-soci

上記の報道を、今朝NHKで、見ました。

シュミレーションに過ぎませんが、
北海道の釧路~根室方面が線量が高い。

また、中国地方の山々、四国地方の山々
も、25bq/kg程度は、降下している
可能性を示していました。平米当たり
ですと、1000bq/m2程度は散見される
のでしょうか?

今後は、土壌検査が進むでしょうから、
正しい情報は、まだまだこれからでしょう
が、こういった報道は、もっともっと
しっかり報道してほしいものです。

シュミレーションとは言えども、この様子
では、九州方面を除き、多くの山々の風の
吹き溜まり等の場所では、かなりの
ホットスポットがあるのではないかと、
予見されます。

正直な話、本州、四国、北海道の山々に
関しては、相当な調査が必要でしょうし、
それらの情報が明確になるまでは、登山の
ような事は、控える必要性を感じます。

農業にも、相当深刻な事態が進んでいる
と思いますが、この状況では、関西方面の
食材の内、移行係数が高いと思われる、
野菜群も、相当な注意が必要かもしれません。
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母子避難支援 アイデア求む (ボルビック)
2011-11-15 08:54:47
全国で 原発震災避難している人を支えませんか。
福島近辺では母子避難している人が多いようです。
2重ローンで 働かざるをえないお母さんが多く子供を預ける場所がないようです。
託児所付きの職場の会社さんあれば、求人をかけるとき 福島近辺や原発震災で避難しているママを採用してあげてください。
市町村に訴えるなら、どういう形で訴えればいいでしょうね。
福島の人は保育所、託児所無料にしてくださいとか訴えるの難しいでしょうか。民間や NPOでやるとしたら何をすれば助けになるでしょうか。アイデア求む。
返信する
パブコメサンプル (九州東部のおじさん)
2011-11-15 09:45:44
未定さんに公開いただきましたが、
http://blogs.yahoo.co.jp/min_ppssoo/7195847.html

ほんの少し訂正してますが、お使いいただければ幸いです。がれき受け入れ問題にも使える意見です。

[4]意見(意見ごとに必ず下記事項を記載)
・意見の該当箇所(ページ・行番号等)
全般

・意見の要約
堤防型の管理型最終処分場の中に、瓦礫類を燃やさず埋め立てることで、費用対効果に優れ、今後の津波対策も可能になり、岩手、宮城の災害瓦礫は他県に移動して焼却処分する必要がなくなる。

・意見及び理由
意見
青山貞一氏、池田こみち氏の提言を実現させることで、災害がれき、放射性がれきの根本的な対策と、津波対策が両立でき、費用対効果に優れ、除染利権やがれき利権にこの政策が悪用されることなく、復興財源が有意義に使われることになる。
提言は、堤防型の管理型最終処分場の中に、瓦礫類をそのまま埋めるということで、宮城、岩手両県の場合は福島県に比べ汚染度が低いので、そのまま実現可能であり、すでにイタリア、オランダに参考例があるので、対策が取りやすい。

理由

次のサイトに詳細が述べられている。

原理的に間違っている
国の汚染瓦礫処理と私たちの提案
青山貞一 東京都市大学大学院
池田こみち 環境総合研究所

http://www.eritokyo.jp/independent/aoyama-fnp10177...html

以下、重要な部分を抜粋。

「必要に応じ、たとえば福島県の場合には、遮断型として管理型処分場の上にコンクリートのフタを付ける。福島県内の海岸では、放射性物質を含む土砂、瓦礫が多くなるので、遮断型とすれば万全である。」

「こうすることで、ほとんど瓦礫類を遠隔地に運ぶ必要も、燃やす必要もなくなる。環境汚染は通常の管理型処分場と同じであるから、2次処理まですれば排水を公共用水域に流すことも可能である。
一方、宮城県、岩手県など、放射性物質を含む瓦礫がほとんど存在しない場合は、コンクリート構造の管理型処分場とし、コンクリートのフタを付けない場合は、2次処理まで可能な水処理施設を50~100mの間隔でつける。」

「費用対効果(費用対便益、B/C)は計算していないが、従来の日本の運んで燃やして埋める方式に比べれば環境負荷、環境汚染は大幅に少ないし、もとより大津波を考慮したフリーハンドのまちづくりが、震災以前の従来の平場で行えることになる。となれば高台を造成したり、隣地開発し大規模な住宅地を造成する場合に比べ、B/Cは絶大だと思う。」
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キノコについて教えて下さい (ファニー)
2011-11-15 09:53:42
本文に関係のない質問ですみません。
今更なのですが、キノコについて教えて下さい。木下氏の札幌でのお話しで「キノコは危険」というご発言がありましたが、全てのキノコが危険で食べられないのでしょうか?それとも、しいたけは駄目だけれど、エリンギは大丈夫とか違いはあるのでしょうか?ほとんどの菌床が福島でつくられているとのこと。だとすると北海道産も福島産も変わらない、ということですよね?
キノコは種類が沢山あるので、もしかしたらモノによっては製造方法あら安全と思われる種類がないのか?と希望が捨てきれません。
お鍋、キノコご飯、きのこリゾット・・・もうどれも食べられないのかと思うと悲しいです。
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汚れた日本 ()
2011-11-15 10:05:34
木下さん、いつもお疲れ様です。

国内で避難するなら、やはり北海道より九州か沖縄ですね。
しかし、そこも汚染されてしまうのも時間の問題かも。
若い人には、強く海外移住を勧めます。

海洋汚染図http://nanohana.me/?p=7318
セシウム137土壌汚染図http://www.asahi.com/national/update/1114/TKY201111140338.html
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蛮勇 (Unknown)
2011-11-15 10:06:58

「歩く放射性物質」前から危険だと認識してましたが それは言ってはいけないのだ と思ってきました。
「事実は事実」として公言なさった木下さんの蛮勇に敬意を表します。

似たようなことを前に厚労省に聞きましたが
「現在のところ一般人で被曝している人はいない」
「被曝している人がいるとおっしゃるソースは何ですか!」と怒られました。

このままでは政府が被曝を認める前に国民が死に絶えそうです。

今後 工作員による誹謗中傷がさらに激化するでしょう。心身ともにお疲れのことと思いますので この辺で週に一度の休刊日を設けられては?
まだまだ戦いは続くのですから木下さんに倒れられたら困ります。御一考下さい。

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NHKニュース (Unknown)
2011-11-15 10:40:24

「名大などの国際研究チームが3/20からの1ヶ月間、各地で実際に計測された放射性物質のデータを基に道東の一部で250ベクレル、中国四国の山岳部で25ベクレル程度の汚染を確認」

これをNHKが報道する意味は? 「だから逃げても無駄ですよ」と言いたいのか?

〈3月~5月のセシウム降下量〉
福島・宮城…公表せず
茨城…40660
山形…22502
東京…17310


高知… 72.8
徳島… 16.4
北海道… 16.4
愛媛… 13.3
香川… 11.2
岡山… 8.9
広島… 8.4


こんなにケタが違うのに! 何なの このニュース???

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Unknown (ゆう)
2011-11-15 11:05:12
お疲れ様です。

以前話題になった こちらの情報と一致するものでしょうか。http://ameblo.jp/tokuda-takeshi/day-20110417.html
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