「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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「原子力発電所と放射性物質」東京から避難した中学2年生の甥が、沖縄県大会で選抜されて発表した作文。

2015-05-12 23:59:48 | 福島第一原発と放射能

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【 苔交じりの土などの個別土壌検査で再確認できる、あきらかに北海道東部にも届いていた放射能 】
【「“フクイチ”で新たな恐怖! 」と煽る週刊プレイボーイ記事の欠落、メディアリテラシーの観点から考えること  】
【 郡山から台湾へ避難女性が、被曝回避で協力した現地NPOとオープンさせたブックカフェ 】
【チェルノブイリ周辺山林火災で微妙に線量上昇という事態、懸念される吸気被曝のリスク 】

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沖縄へ、東京から避難移住したある家族の女性から、メールが届きました。

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木下さん4年間毎日変わらず発信を続けて下さっておられる事、

今回も沖縄で講演をして下さることも併せて感謝申し上げます。
つきましてはいくつかお伝えしたいことがありメッセージしました。

これまで木下さんの呼びかけや、さまざまな情報を得て沖縄へ移住をした人も多いと思いますが、そこまでした行動力のある人にとって沖縄の状況は黙って見ていられるものではなく、今回の講演日は悩ましいものとなっているでしょう。

緊急に2回講演にして下さりホッとしている方も多いと思います。ありがとうございます。

さて、ブログにもありましたが沖縄への移住には放射能防御にもその他の生活にも大きなメリット、そしてリスクもあり国の在りようについて考えざるを得ない日々です。

その中で放射性物質への懸念は食によるものが殆どですが、メリット…というか恩恵について大きく感じるところがあるのでそれをお伝えし、この動きがどこかで「平和で安心・健全な未来をこどもたちに引き継ぐもの」へと繋がるといいなと思います。

私は当時小学生だった甥っ子を含め、家族の一部で沖縄移住生活をしていますが、今回、学校生活の中でよかった事をお伝えします。

私達の移住生活は先に沖縄に移住されておられた皆様、また受け入れてくださった現地の方々の努力とご理解で、かなり原発事故での移住や、食による内部被曝への理解はスムーズ…むしろ積極的でした。

既に今私の住む地区の小中学区の給食センターは食材の産地、また検査済みのものかを考慮した上で使用してくれています。

移住前に給食センターに問い合わせ、伺い何より安心して移住先の候補としました。

この様に地域でも理解のあることが、東京から移住した私達にとってどれだけ安堵の深呼吸をできる事かは木下さんや三田先生の講演、お話を聞かれる方にはよくわかって頂けるかと思います。

正直に書けば「こどもが嫌な思いをするのではないか、私達も地域で生きにくくなるのではないか…移住したらなるべく前面に出る事はせず、ひっそり生きていきたい。」と思っていました。(もっと正直に書けば現在進行形ですが(笑))
そんな訳で甥が東京からなぜ引っ越しをしてきたかを積極的に周りに伝えるのを勧めた事はなく、むしろ「面倒くさい事があるかもしれないからあんまり言わない方がいいんじゃない?」と言うほどでした。


ところで、戦後アメリカからの日本へ復帰までしばらく間のあった沖縄には、理由の一つとして「上手く会話をし、思いを伝える方法を学ぶ」という意味も含めて、全県の小中学生が作文を書き発表する「沖縄県童話・お話・意見発表大会」というものがあります。
夏休みの課題として県内の小・中学生全員が意見文等を書き、9月以降に学級代表→学年代表→学校代表→市町村代表→北部・中頭など地区代表(全6地区)→そして、12月最終審査の県大会です。

彼の作文内容は大人も驚く程のものばかりです。


そこで中1の時に甥っ子が書いた作文はよりによって原発と放射性物質についての作文でした。
もちろん家族としてはあまり乗り気ではなく、むしろ止めた位でしたが本人の気持ち、体験なので「まぁ、夏休みの宿題位なら。」という目で見守っていました。

ところが、避難移住に対してとても熱心に取り組んでおられる先生、ご自身沖縄で生活されながら幼いお子さんの食材に気をつけていらっしゃる先生などがいらして、
中2の時に「是非昨年の作文をもっと突っ込んで書いてみない?」とお声をかけて頂きました。

そんな事で家族は殆ど知らない間に甥っ子は更に詳しく作文を書いて提出したようでした。

クラスで選ばれ、皆の前で読むだけでも悩みましたが、最後には最終選考まで残り全県で発表させて頂く事になりました。

その間にあった事は割愛しますが、選考が進む中、私達は不安をよそに幸運な事にそのことで色眼鏡で見られるどころか、友達や部活の仲間とその家族が「食べ物でも危ないの?」「これは大丈夫かな?」「今日は何でマスクしてるの?」「部活のイベントの買い出し係りお願いしていい?」…と、非常に理解と愛情のあるコトバで反応してくれました。

東京では牛乳を拒否し、給食をやめる事すら理解を得るのに大変な想いをして来た私達にとって、本当に心の底から暖かい安心感が湧いてきました。

もともと地域やこの土地での暮らしを知りたくて、読み聞かせなどで学校に出入りをさせていただいていた妹に、今では学校全体の中でも校長先生から「放射性物質も含めて食育の話をしてくれませんか?」と特別授業のお話を頂くような事もありました。(特に何かの資格があるわけではありませんが。)
また学校だけでなく、地区、県でその作文が汲まれたという事にも被曝に対する県の認識も垣間見えた様に思います。

そんな事もあり沖縄のこども達の中にある不登校などの問題にも関わる機会もあり、色々な意味で受け入れられ、移住により甥っ子や周りのこども達の成長に想定の何倍もよい影響となりました。

この1点だけでも充分過ぎる程充分な移住のメリットだったと思います。

加えて、青い空と海と屈託のない友達との生活は東京では得られなかったものばかりです。

また、これは「東京」というコトバのマジックでもあるかと思いますが、「東京から来た」からプラスに受け止めて貰える事が正直あったかもしれません。

どんどんよい循環に乗って自信をつけた甥っ子は生活も成績もとてもありがたい結果を見る事が出来、先日は先生から「県費でできる留学」があることなどを教えて頂き、先生も是非そう言ったものを利用して欲しいと強く仰って下さいました。
本当にありがたく思います。

また私達もこうして受け止めて貰えた事に感謝し、沖縄がどんな歴史の中生き抜いてきたのか、私達の知らなかった事が沢山あること、とてもとても近くに感じて、ともに平和で幸せになりたいと心から願い、考え、出来る事をしようと思って日々を生きています。


沖縄の人はシャイで口べたですが、「最終的に大事な事は何か」を感じる心、「政府は裏切る事も知っている」だから自分で考える力は日本一だと思います。

協力せずにはいられない歴史で、表立って発信する事は上手くはないかも知れませんが、根底にそんな空気を感じます。
それだけに「食べて応援」をしてしまう事実、生活の経費は全く東京と違いを感じないのに最低賃金が低い事、で選択の余地なく懸念される食材(特にお米)が外食やお弁当に多用されている事が残念でなりませんが、移住者はそこを上手に伝えて一緒に安全で平和な土地をこれから作っていかれるといいな、と心から感じています。

今後、沖縄へ移住を考える方もまだいらっしゃるかも知れません。
被曝以外のリスク、問題がフィーチャーされているのでなかなかハードルは高いと思いますが、「それでも沖縄」と思う方にお知らせしたい事があります。

私が来た当初、那覇以外になかなか仕事はないと言われてきましたが、今、中部エリアには米軍から既に変換された広大な土地を利用してとてもとても大きな観光やサービスのエリアとして急激に…

世界中からの旅行者が観光に、
それを受け入れる産業としても仕事が爆発的に開けています。

自然について心配されるかもしれませんが、既にずっと米軍が使用していた土地の利用のため、自然破壊してという部分も少なく、罪悪感などの後ろ向きな気持ちにされる事なく、「人が出会い、平和な日本とアジアとアメリカの出会いの地」として協力できる気持ちでいられます。

もし、思い切って多くの人が移住されたら「脱被曝、そして各国の平和、みんなが幸せになる」力にもなるなー、とも思います。
(これは私の願いで、国の方向性には心配な点も多々ありますが(・_・;!)

とにかく明るく生き抜く力。それをくれる何かがあるな、と感じて生きています。


移住する場所はそれぞれ縁があると思いますが、私達の場合、ということでとても長くなりましたが、縁を繋げて下さった木下さんと受け入れて下さっている方への感謝として報告させて頂きました。
ありがとうございます。

以下は、「沖縄県童話・お話・意見発表大会」県大会最終審査で、離島も
含めた全県のこども達のファイナルステージ(沖縄県6地区代表16名)において、発表された甥の作文です。

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「原子力発電所と放射性物質」

2011年3月11日
東日本大震災が発生し、それまで安全と言われていた原子力発電所で事故が起きました。

僕はそのことをきっかけに原子力発電所について興味が湧きいろいろ調べました。

その結果、原子力発電所は非常に危険だということを知りました。
原子力発電所とは原子爆弾にも使われる「核」と言うものを使って発電させるところです。

原子力発電所の事故は28年前の、当時ソ連と呼ばれていた、現在のロシア共和国でも起こっていました。
事故が起きたのはチェルノブイリ原子力発電所。
事故当時近くに住む子供たちは原子力発電所から漏れた放射性物質の影響で、白血病になったり、甲状腺や肺にがんが出来たりと、罪のないこども達が次々に病気になっていったのです。

さらに放射性物質は生物の細胞をこわしていくので事故のあとに誕生した赤ちゃんの中に
五体満足でない赤ちゃんがいました。

僕は福島第一原子力発電所の事故当時東京都に住んでいました。
放射性物質の恐ろしさを知っていた僕の家族は、外出時には常にマスクを着用し、食品もできるだけ遠い地域のものを食べました。
さらに放射性物質の及ぼす健康被害を恐れた僕の家族は大きな決断をしました。

僕が今ここにいる理由、僕の母とおば、そして僕は故郷の友達、父などの家族とも別れて放射性物質から逃げるために海を渡ってこの沖縄へと引っ越してきたのです。

ここまでした僕の家族を大きな不安が襲いました。
母が病院で検査をしたところ、甲状腺と副甲状腺にに腫瘍が見つかったのです。僕はこの検査結果を聞き、僕の友達や他の家族も何か体に異常があるのではないかと、とても不安になりました。

僕はこの体験から、やはり放射性物質はとても危険で恐ろしいものだということを強く、強く感じました。
僕はこんな大きなリスクを抱えてまで原子力発電所を作る必要はないと思います。

今後もし原子力発電所で事故が起こったら誰が苦しむのでしょう。原子力発電所をつくった人たちでしょうか。
そうではありません。その人達は事故の影響を受けることなく生涯を終えることができるでしょう

1番苦しむ人、人生に大きく影響を受ける人は僕たちや僕たちの子供、孫の世代ではないでしょうか。


原子力発電所をつくった人たちは原子力発電所の恐さを知っています。
だから原子力発電所事故の放射性物質の除去作業を彼らはしません。

何の罪もない国民にさせています。
僕はなぜ彼らは安全な場所にいて指示するばかりなのか、命をかけて働く作業員の方々への思いはないのかと怒りが込みあげてきます。

専門家の中には「原子力発電所をなくすと電気が足りなくなる」という人がいます。

しかし現在日本にある原子力発電所は一基も稼働していません。
それでも電気は足りています。

チェルノブイリの原子力発電所の事故の時も最初は大丈夫と言われていましたが、年月が経っていくと死人や病人、奇形児が増えていきました。

今日本はそのチェルノブイリと同じ同じ状態にあるのです。

原子力発電所をいきなり無くすのはとても難しいと思います。

でも今からでも自然エネルギーに
かえる取組を始めてみませんか。
私達の、子供たちの明るい未来のために…。

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急告≪5/17(日)沖縄講演を午前と午後、別会場で、2回開催に緊急変更≫

 

三田医師との沖縄講演。

 

同日午後の同時間帯で、基地問題で数万人規模の県民大会が開催されることが先日発表されました。これが相当大きな規模になったため、県民大会に参加したい方に配慮し、三田先生に負担をお願いして、同日午前中に別会場の牧志で、こちらの講演を追加開催をすることにします。

 

午前に関しては予約はとらず、当日参加のみの形で行います。緊急的な措置のため、既に午後に予約されている方は、県民大会に参加されないならば極力変更はせず、そのままおこし下さい(午後の方が質疑が長く取れますし、予約料金でお安くなります)。

 

県民大会で変更したい方は事務局 houshanoubougyo.okinawa@gmail.comにメールをしてください。メールの件名「午前講演へ変更」、本文に名前と連絡先(お電話番号かメールアドレス)明記してください。よろしくお願いします。

 

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当日参加のみ、50名限定

 

【5/17(日)午前 三田茂医師&木下黄太講演会in沖縄・牧志】

 

9時開場、9時30分~11時30分 
牧志駅前ほしぞら公民館第1学習室(安里2丁目1-1、モノレール牧志駅直結、牧志駅前ほしぞら公民館3階)
参加費 1300円

 

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当初から設定、ホールで開催

 

【5/17(日)午後 三田茂医師&木下黄太講演会in沖縄・てぃるる】

 

12時30分開場、13時~15時15分

 

沖縄県男女共同参画センター「てぃるる」1Fホール(那覇市西3-11-1)

 

申込&詳細⇒http://kokucheese.com/event/index/277410/

 

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