「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

日本と世界のリアル状況確認と僕の思索を書き留めるブログ。
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のう胞5ミリで変形で結節か→細胞診依頼→甲状腺がんと診断、東京・多摩地域から避難の40代女性。

2013-01-09 04:21:05 | 福島第一原発と放射能

 明後日金曜午後開催!!【1/11(金)木下黄太 福岡ミーティング70人限定】

13:15受付 13:30~15:30講演とミーティングを両方おこないます。

福岡市立中央市民センター(赤坂2-5-8)第一会議室。

参加申し込みはhttp://kokucheese.com/s/event/index/68816/ 

こくちーずの申込が無理な方は、メールに 氏名、人数(チケットが必要な人数)、連絡先電話番号、市町村明記。

 受付アドレスはrdp-kyusyu@goo.jpまで。問い合わせも。

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  給食に関する悲しい事件を聞いていると、放射性物質排除の観点から、また思うことは一つです。給食の全廃。食材に関してのリスクが大きく存在する中で、統一的に食材を集め、調理し、提供する作業というのは、本質的に無理があります。子供が食べるものは、親が責任を負うべきという考えからしても、学校給食は全廃すべきです。

僕は学校という組織が、勉強や学問以外のことに手をつければつけるほど、大体おかしな話になるのは、通り相場と理解しています。食に関して、学校という組織に背負わせるのは、お門違いと前から思っています。

 さて、甲状腺がんの話がまた聞こえてきています。40代の母親の話です。今回は、多摩地域、それも23区に近く、セシウムの土壌汚染は、おそらく都内でかなり汚染程度の低いエリアです。数十Bq/kg~300Bq/kg位のエリアです。東京都内の中では、最も健康被害が出にくいと考えられているエリアです。

 このお話のポイントは

(1)子どもにのう胞が分かり、念のため、母親自身も、甲状腺の検査を受けた。

(2)5ミリ程度、のう胞があると言われた。

(3)その、のう胞が変形していて、結節様にみえる所もあるが、5ミリ程度、良性で様子見と医師は判断。

(4)僕のブログの記述の情報から、「細胞診」を母親が医師に主張。医師が受諾。

(5)「細胞診」→甲状腺がんと診断。

直接、電話でお話しした後に、ご本人に、メールを頂きました。

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先程はお電話でありがとうございました。
遅くなりましたが、簡単にまとめたものを送付致します。

震災後、1年経って、昨年4月に東京多摩地区から7歳児と共に西へ避難した40代女性です。
このたび子どもに甲状腺に異常(3ミリ弱程度ののう胞が数個)が見つかり、私自身も初期の甲状腺ガンと診断されました。その経緯についてお知らせしたしたくメールしました。

震災後、子どもにはありとあらゆる症状(頻尿、視力低下、水イボ、副鼻腔炎、関節痛、次々と感染症罹患等)が起き、でも私自身は頭痛や倦怠感程度だった気がします。避難後、子どもは2,3ヶ月で落ち着いたものの、むしろ私の方にいろいろ症状(寝込むような頭痛や倦怠感、治らない関節痛、急激な脱毛、赤いほくろ等)が出ました。被爆なのだろうかと思いつつも、引越しの疲れなのか、年齢的なものなのかもわからず、やり過ごしていました。

そんな折、東京では断られていた甲状腺の検査を西日本でようやく受け、まず子どもに、それからしばらくして私自身に上記の結果となりました。


問題は私自身のその経緯です。

総合病院でまずは血液検査とエコーを行ったのですが、通常技師さんが行う際、患者にコメントはしてはいけないのでしょうが、たまたま結果を教えてくださいました。
「5ミリ以内ののう胞が数個、それと、微妙な所に・・・。あとは医師に聞いてください」と。

血液検査は問題なく、エコーの結果については、当然医師から詳しい話があると思いきや、問題ないからと次回の予約の話になりました。
技師さんの言葉が気になっていたので、詳しい説明を求めたところ、専門医ではないためと外科を勧められ、受診しました。

外科ではもちろん詳しい説明はあったものの、基本は良性という見立てでしたが、私は細胞診をお願いし、その結果乳頭がんの診断が下ったということです。


木下さんのブログで、細胞診のことを知ったお蔭だと思っています。ありがとうございます。
ちなみに、私の上記症状とがんは無関係ということでした。

あと、震災直後は避難はせずに東京で普通に暮らしてしまいました。
水や食料、雨には多少気をつけてはいたものの、子ども乗せ自転車で、あちこちと。
特に3・15は幼稚園の行事があったため、やはり自転車で向かい、遊ばせ、買物までして帰ってしまいました。
愚かでした。

 

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 この方は、3.11.前には、特に甲状腺の異常もありませんでしたし、そうした身体症状の違和感も、特になかったそうです。家系的にも、甲状腺の疾病を抱えている状態ではありません。もちろん、3.11.前から何かあった可能性も否定はできませんが、やはり可能性は少ないと僕は思います。

 医療機関は、関東の大半の病院と異なり、親切に応対してくれたそうですが、それでも、彼女の結節というか、のう胞というか、微妙な状態のモノに関しては、「5ミリ程度だから様子見」という通常の甲状腺の診断基準をあてはめていました。おそらくいったんは「良性」と判断していたのも、そうした通常ベースの診断ではそう診るしかない状態だったのだろうと、僕は思います。

 しかし、結論としては、彼女が主張した細胞診で、「がん」という診断がでました。細胞診ということが有効に機能したと思います。

 もちろん、今後のこともあるので、僕としては、セカンドオピニオンへの対応、より確実な病院での処置が不可欠だろうとお伝えいたしました。

 今回の結節は、当初は「のう胞」ともいわれていて、微妙なものだそうです。一部、いびつに変形もしていた。しかし、結節にしても、大きさが5ミリ程度から、一応注意すると、基準がありますから、その基準でもぎりぎりの注意するかどうかというレベルの大きさです。

 ひとつ思うのは、「のう胞」という用語の中に、いろんな「のう胞」が存在しているのだろうということ。腺腫様甲状腺腫という用語は、さらにあいまいな使い方をされていること。こうした結節的なものと見るべきものも、一定数含まれていて、患者にはわかりにくい状態が続いています。医師たちの用語整理がおそらくはできていない。

 たとえば、お子さんに極小の「のう胞」ができているケースなどは、判断が難しいし、大騒ぎする話でない場合の方が、多いと思います。これも「のう胞」。今回のがんも、当初は「のう胞」という文言。ここが、難しいところなんです。

 ただ、被曝という事象で、推進側も含めて、認めているのは、甲状腺の異常が発生するということ。こうしたことに、対応できる医師がどこにいるのか。どういう病院があるのかという認識は、避難ということをおこなった、もしくはおこないたい人たちは、共通認識として、持つ必要があります。そうしたことは、避難移住ということをどうするのか、考える上で非常に重要なファクターになるということです。

 甲状腺以外でも、そうした点で頻度が高いのは、造血系統の異常。血液疾患。さらに免疫不全。そして、女性の生殖系統の異常です。こうしたことに対応できる医師、医療機関が、自分の身近にあるのか、ないのかということは、避難・移住のチェックポイントで極めて優先順位が高いものです。

 こうしたことをどのように、考えるのか。そこは、みなさんに問われているところだと思います。僕には、こういう情報が五月雨式にきています。そうすると移住の問題は、様相が違って見えています。

 だから、いろんなことを伝えています。僕は、リアルを伝えているだけです。

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兵庫県西部での講演会は初めて。姫路と言う場も楽しみです。

 

【1/19(土) 木下黄太 講演IN姫路】

 

 東日本大震災から2度目の冬を迎えました。福島第一原発からは、今でも毎時1000万ベクレルという放射能が
放出され続け、収束する気配はありません。テレビやメディアが出さない放射能土壌汚染や健康被害などの情報を、
どうぞ知って下さい。福島第一原発のこと、放射能汚染のこと、避難者のこと、あなたのこと、
これからのこと、みんなで、一緒に考えましょう。 

 

 日時: 119日(土)14時~16時 (受け付け1330~)

 

 場所:姫路市立図書館「飾磨」分館 3階 第一会議室 【定員100名】

 

 姫路市飾磨区下野田一丁目1番地 山陽電車「飾磨駅」下車東へ徒歩3分 

 

 駐車場あり (飾磨駅前に有料駐車場もあります。)

 

 参加費:999

 

 申し込み: 名前・人数・住所(市町村まで)を明記し、佐野までお願いします。

 

 託児はありませんが、子連れ参加OKです。

 

 sanohiromi3@gmail.com 

 

 090-5175-6139

 

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栃木県で講演が決まりました。これで僕が講演に伺っていない都道府県は、青森と佐賀の二県のみです。

北関東では、一年三か月ぶりの開催となります。

栃木初開催!!【1/25(金)木下黄太講演IN栃木・宇都宮

18:15開場19:00開演。栃木県教育会館小ホール。 宇都宮市駒生1-1-6。定員:165名。参加費1000円。

受付メール :0125tochigi@gmail.comに 氏名、人数(チケットが必要な人数)、連絡先電話番号、市町村明記。

主催「木下黄太講演会in栃木実行委員会」

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健康被害と思われる症状が急増、深刻化しています。

 

報告、相談はまずメールください。nagaikenji20070927@yahoo.co.jp         

 

事故発生当時の行動記録や数値データなどを細かく教えてください。問い合わせの内容も書いてください。

 

健康被害の状態を皆で共有化し、事態の推移をあきらかにしていく作業が最も必要です。 

 

 

 

「関東・南東北の被曝エリア(東京全域を含む大半のエリア)にいる皆さんは、放射性物質の少ないエリア、できれば愛知県から西のエリアに、移住するべきです。妊婦、子供、未成年、妊娠可能な女性は優先して移住すべきです。他の皆さんも極力移住してください。被曝から二年近く経過しています。初期被曝は深刻で、慢性被曝の影響がさらに危険です。食物、飲料のみならず、吸気による被曝も軽視できません。回避する方法は限定的です。あなたやあなたの家族の命が何よりも大切です。一刻も早く移住してください。」

 

甲状腺の検査、甲状腺のエコー検査、さらにふつうの血液検査のうち、

 

血液像の検査(白血球、特に好中球)や異型リンパ球の確認、大人の女性はサイログロブリンの

 

数値も確認した方が良いと思います。 

 

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必読。ダウンロードし、印刷し、10人以上に読ませてください。
 
 
『チェルノブイリの長い影~チェルノブイリ核事故後の健康被害』
 
 
 
http://www.shugiin.go.jp/itdb_annai.nsf/html/statics/shiryo/cherno10.pdf/$File/cherno10.pdf
 
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