「不倫は文化だ」と言ったのは、日本の俳優・石田純一ですが、タイは国を挙げて
不倫は文化ですネ。 タイでは他の国々に較べて、不倫が伴う事件が多すぎます!
日本語で愛人にあたる「ミア・ノォイ」というタイ語の使われ方が、アチコチで聞かれます。「ミア」は
奥さん「ノォイ」は小さい、正妻でない奥さんは「小さい奥さん」と呼び、すなわち愛人のことです。

タイの女性は「私はミア・ノォイ」とか、男性は「これは俺のミア・ノォイ」なんて会話が成り立ちます。
何もお金持ちだけの話ではありません。タクシーのドライバーだってミア・ノォイの存在がチラチラします。
ですから、この手の事件簿は後を絶ちません。女性が中心でお役人や政治家を巻き込んだ事件も
よく起こして、タイで生活する世の男性諸氏を怖がらせもします! こんな事件が続きました。
今月の17日のこと、タイ東北部ナコンラチャシマ市のホテルで、元村長の男性(48)の変死体が
見つかった事件で、タイ警察は、元村長の交際相手のタイ人女性24歳を殺人容疑で逮捕しました。

女性は、除草剤を混入させたコーヒーを元村長に飲ませて殺害し、元村長が所持していた現金
約40万バーツを奪ったと供述しています。動機については、元村長とビジネス上のトラブルを
抱えていた元村助役の女性に報酬16万バーツで殺害を依頼されたと話しています。
タイでは よく殺し屋を雇って殺人におよぶケースが珍しくありませんが、愛人を殺人に
使うとはねぇ~ 使われる方も使われる方ですが、二人の間に何か問題が起きてたのかも ・・・

もう一つは我らのキャディさんが絡んだ事件です。6月のこと、大手建設会社のオーナーであり大富豪の
男性(50)が 交通事故で死亡。この事故自体に不審な点もあり、さらに遺族を驚かせたのはこの男性が
所有していた2.6億バーツ相当の株の所有権が、事故死の直前に二人の女性に移されていたんですネ。
多額の譲渡を受けた二人の女性の一人は27歳の証券ブローカー。もう一人は、26歳で臨月を迎えたゴルフの
キャディです。二人とも、死亡したオーナーのミア・ノォイだったと言い、譲渡された証券は、本当に
彼から譲り受けたものだと主張しています。 しかし富豪の遺族は 絶対に納得しないと言っています・・・

女性証券ブローカーに株が委譲されたのが6月8日。ゴルフ・キャディには22日に委譲されています。
そして、富豪が事故死したのが6月26日。しかも、事故を起こした高級車を運転していた富豪の友人(退役
警察中佐)の知り合いが、株委譲の指示を出していた、と言いますから、余りに偶然が重なり過ぎます。
警察の調査が進むにつれて、株譲渡に使用された富豪の署名入り文書が偽造だったことが解ってきたよう。
どうやら、富豪本人が知らないところで、株譲渡の手続きがされていた可能性が強まっています。

事故車を運転していた退役警察中佐、「愛人だった」と主張する証券ブローカーとその母親、キャディの
4人が逮捕されましたが、証拠不十分で保釈金を支払って保釈中の身に。でも4人に分が悪いようですヨ。
大富豪にはお気の毒ですが、「俺の不倫の文化は度が過ぎた」と後悔していることでしょう。


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