今年の米国女子ツアーで、是非 メジャー戦にも勝って大活躍してほしいのが、米国ツアーに
主戦場を移して7年目の畑岡奈紗プロ(24)です。 そんなファンも多いことでしょう。
大きな影響を受け憧れの先輩 宮里藍さんを慕う黄金世代の代表でもある畑岡奈紗プロが
宮里藍さんを超えそうな記録が一つあります。それは「日本選手最高記録となる生涯獲得
賞金」と、e! Golf(イーゴルフ)というゴルフ情報の Web メディアが報じていました。
宮里藍さんは 12年間を米国女子ツアーで戦いましたが、6年目までの成績を比較すると
出場試合数は宮里さんが131試合、畑岡プロは121試合になります。近年、試合数は増えて
いますが、コロナ禍で2020年の試合数が大幅に減ったことが影響しているのでしょう。
優勝回数は宮里さんが7勝、畑岡6勝で、共にメジャー戦に勝てていませんで、ほぼ互角。
トップ10は、宮里さんが45試合、畑岡プロが 34試合で宮里さんに軍配が上がります。
全体としては宮里さんが 今の時点では優勢ですが、宮里さんは世界ランキング1位の
経験もあり、大変な存在です。畑岡プロもそれに迫るくらいの戦績でお見事ですよネ。
さて、もう一つ畑岡プロが「宮里さん超え」を果たしそうなのが、米国女子ツアーでの
生涯獲得賞金です。宮里さんは2006年から17年までプレーして約830万2千ドルを稼いで
おり、世界順位の生涯獲得賞金ランキングでは、31位というポジションになります。
宮里藍さんの入れ替わりとなった17年に米国女子ツアーのメンバーとなった畑岡プロは、
昨年までの6シーズンで約656万7千ドル。 これは日本選手歴代2位の総額になります。
宮里さんとの差は半分の年数で173万5千ドルの差となっています。この大きな要因は、
賞金額が年々高くなっていることですネ。宮里さんが年間5勝と活躍した10年と昨年を
比較すると、1試合あたりの賞金額は、約1.7倍になっているそうですからねぇ~
考えてみれば、米国女子ツアーで日本人最多の17勝をマークし、米国人以外で史上初の
LPGAツアーの賞金女王になった岡本綾子さんの生涯獲得賞金でも約275万ドルですからネ。
<岡本綾子さんが賞金女王に輝いたのは1987年>
意外と少ないと感じますが、岡本さんが活躍したのは1982年から1992年の10年間で、
賞金額は、今の時代とは比べものにならないくらい 少なかった時代背景があります。
4勝を挙げて賞金女王に輝いた1987年ですら約46万6千ドル。今なら1試合でこれよりも
高額の賞金を稼げます。実際、昨年の全英女子オープンで3位に入った渋野日向子プロの
獲得賞金は約48万8千ドルで、岡本さんの一年分より多いんですから。 明日に続きます。