プラユット首相は 昨日の午後２時40分、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐことを
目的に、全土へ３月26日から４月30日まで『非常事態宣言を発令する』と発表しました。
＜非常事態宣言を発令したプラユット首相 兼 国防相＞
３月22日よりバンコク都とバンコク近隣５県に、人が行きかう施設など、ほとんど全てを
閉鎖されていましたが、非常事態宣言の発令により主な違いと留意点を記しておきます。
今日から国境も閉鎖され、全ての外国人の入国が原則 禁止されます。例外として、外交官や
タイの労働許可証を所持する外国人、必要な物資を輸送する人などは認められます。
また高齢者（70歳以上）と子ども（５歳未満）の外出が制限され、健康に問題がある人は不要不急の
外出を控えるようにとのことです。そうだ、食料品や医療用品を買い占めると逮捕するとしています。
感染の危険がある施設は閉鎖されますが、生活必需品を販売する店舗など、今まで通り 営業します。
まぁ～ 非常事態宣言が発令されても、タイ在住の私たちには大きく変わることはない
でしょう。 ですが、全国規模となり 下記の点は改めて、頭に置いておくべきしょうネ。
＊ 感染の危険がある場所への出入り禁止。
＊ 物品の買い占めなど正当な理由がない限り値上げの禁止。この情況を利用して
利益を得ようとする者は必ず厳罰に処す。
＊ 正確な情報のシェアをSNS投稿者に求めるが、事態を悪化させる報道や
フェイクニュースなどの禁止。
＊ 持病患者･高齢者･子どもへの支援を強化する。
医療関係者が仕事に集中できるように、取材の自粛をお願いする。
そして、タイ政府内部のことですが、現在 存在している「新型コロナ対策センター」を
特別機関に格上げし、命令系統を統一するとしています。各省庁の責任範囲を明確にし、
情報が混乱しないよう同機関が、一日１回の会見を行なうといいます。
ちなみに昨日まで 新たに確認された新型コロナウイルスの感染者は一日で107人増加し、
合計が934人（４人死亡）になりました。934人のうち70人は回復して退院しています。
タイ国立シリラート病院の見解では、国民が自宅待機をせず通常の生活を続けた場合、４月15日までに
タイの新型コロナウイルス感染者が約35万人、入院患者が５万3,000人、死者が7,000人に急増すると、
＜タイ国立シリラート病院＞
記者会見で述べています。自宅待機が行われた場合は、感染者２万4,000人、入院患者3,600人、
死者は約500人。 政府とては専門家グループと共に、この数字を目標にしているといいます。
決してオーバーな見解ではなく、現に毎日100人以上が増えていますし、この一週間で４倍以上に
急増しています。 先手 先手の『非常事態宣言を発令』は、良い結末に繋がるといいんですが …
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