NAGAHAMA NOTE

日々、学習塾を運営していて感じることを塾長、永濱が綴っています。

AI知能を持つロボットが先生になる?

2016年05月24日 21時42分26秒 | 入試
書籍もデジタル化が進み、教科書や辞書も
1枚のタブレット(iPadなど)に集約される日が
いよいよ近づいてきたかもしれません。
まだまだ賛否両論あります。

カバンが小さくてすむ、とか
解説があれば予習復習がスムーズになる
などのメリットが考えられます。

反面、紙をめくる感触を大事にしたい、とか
紙に字を書く習慣が減るのでは?
などという意見もあります。


どういう形になっていくのかわかりませんが
どっちに転んだとしても、子どもたちが放っておいても
勝手に勉強するようにはならないってことを
忘れないでおきたいです。

現在の紙でできた教科書や問題集と同様に
やる子はやり、やらない子はやりません。(^^)


デジタルになったからといって興味を持つ子が多い
自主的に勉強をするようになる、楽しく学べる
などと安易に考えるのは、とても浅はかだと思います。

子どもたちはデジタル教材だから夢中になっているのではなく
少しでも「やれる」「できる」を味わいたくて
また、それを味わったことがある子ほど夢中になっていくのです。

本当の意味での学習の楽しさ、とは少し異なりますが
わかる、できる、点数が上がる! そういう状態になって
初めて「自信が付く」わけです。

それからなんです。勉強の楽しさを求めるのは。

開校以来ずっと20年近く、デジタルとアナログの
両面から指導してきて感じるのは
デジタルだから、アナログだから、って
あんまり関係ないということです。


長々となりましたが、、、

教科書や問題集がデジタルになるからといって
放っておいても子どもたちが勉強熱心になるなんてことは
残念ですが、期待しない方が良いです。

ですから、10年後にAI(人工知能)を持つロボットが
学習コーチになる・・・なんていうのも
日本ではおそらく難しいのではないかと僕は思っています。