NAGAHAMA NOTE

日々、学習塾を運営していて感じることを塾長、永濱が綴っています。

質問だけ聞いてくれたらいい?

2012年03月13日 22時43分01秒 | 当塾について
塾にわからないところを持ってきて
そこだけを教えてもらうことは可能ですか?
と、いうご質問をよくいただきます。

不可能ではないのですが
この点に関しては2つのご理解をいただかねばなりません。

まず1つは、毎回の授業にその質問を
持ってきていただけるかどうか、です。

つまり次の授業までの間はお子様の自主学習に
依存しなければいけないという点です。
「別に今週はわからないところありませんでした!」
と、なってしまうと
「じゃぁ、今週は何する?」
なんていうことになり、計画性がなく
時間がもったいない状況になります。

その時は塾の教材で・・・という手もありますが
つまみ食いでは力になりませんのでお勧めできません。



もう1点は、今のお子様の知識量では難解すぎて
遡って学習しなくてはいけないケースが多々あって
物理的(時間的)に無理な場合が多いです。


例えば、よくあるのが
「塩酸の中和反応の問題がわからない」
と、持って来たので

「塩酸の電離式は?」と尋ねると

「電離式って何?」

と、返ってきて

「じゃぁ、塩酸の化学式は?」

「えぇ~と、NaCl??」(正解はHCl)

なんてことになると、最初から教えてあげなくてはならず
とても1回の授業では説明が付きません。


ですが、質問に答えるだけの塾の利用をしている生徒も
実は何人かいます。

その生徒とは必ず最初に
「何の教科をどのくらいのペースでやっていくのか」
をしっかりと打ち合わせをして(宿題みたいなものを)
必ず次の回までにやって来てくれています。

ですから、非常に進めるのが早いですし
有効に時間が使えています。
自宅学習がしっかり定着している生徒さんか、もしくは
志望校に向けて照準の合った生徒さんか
そのどちらかではないかと思います。