NAGAHAMA NOTE

日々、学習塾を運営していて感じることを塾長、永濱が綴っています。

待つことも指導のうち

2010年06月07日 23時55分14秒 | About Nagahama
学力が2極化しています。

これまでは平均点が50点だとすると
45~55点あたりに人が集中して
山のような分布になっていたのですが

今では60点あたりと40点あたりに人が集中して
2つのこぶができているような分布になります。

これが2極化現象です。

僕はその理由の1つに「読書」の機会が
減ったように感じています。
ここで言う読書は、言われて読む読書ではなく
調べたり、おもしろい小説の続きを読みたくなるような
そういう読書のことを指しています。

学校で読書タイムとかあるそうですが
僕はう~ん・・・って感じです。
読みなさい!で読んでもつまんないですからね。

本に触れるきっかけ程度なら良いのですが
そうでない、強制的な読書だとしたら
逆効果も懸念されるような気が・・・(苦笑)


社会が苦手な子どもが圧倒的に多いです。
英語や数学は80点、90点を取っている子でも
社会がなぜか60点とか、ひどいともっと悪いです。

問題を見てもさほど難しいことを聞かれているわけでもなく
教科書を読んで内容を理解すればもう少し取れているような
そんなテストなのです。

なのに取れない原因の1つは
日頃の読書量が足りないのだと思うのです。



また、授業中に明確に言われてないことや
少し違った聞き方をされた時の対応力が弱まっています。


子どもたちは何が好きですか?
家では何に興味を持ってられますか?
その内容で良いのでとことんまで調べることに
打ち込んでみると良いと思います。

誰かに指図されなくても自ずと
書物に手が行くはずです。

我々に欠けている指導力は
「待つ指導」かもしれません。