NAGAHAMA NOTE

日々、学習塾を運営していて感じることを塾長、永濱が綴っています。

漢字能力は国語力、読解力の基本です

2009年06月03日 23時50分10秒 | 指導方法
今週末に第1回の漢字検定を行います。
小学生で2級を挑戦する子がいます。がんばってもらいたいです。

さて、この「漢検」ですが以前から言っていますが
国語を勉強していく上で非常に役に立つと考えています。
特に小学生の間に5級くらいまで勉強しておくと
その先の国語力や、読解力の基礎としては十分ではないかと思います。
(それ以上はもう、資格取得が目的になっても良いと思いますが。)


漢字が読める、書ける、それでどうなの?と思われがちですが
小学生が7級や6級を勉強しているのを見ていますと
おもしろいことに気がつきます。

例えば「太郎君はシンシツに入って休んだ」のシンシツは
「寝室」ですが、「身室」とか「心室」など訳のわからない
当て字で書いてしまう生徒がいます。

寝室って寝る部屋のことだよ、知ってるかい?と尋ねると
「なるほど~、ちゃんと意味があるんやな。」
なんて言いながら覚えていきます。(笑)

漢字が持つ意味や雰囲気を感じることは日本人の文化だと思います。
ですからある基本的な漢字(7級くらい)までを覚えていくと
あとは漢字が持つ意味を考えながら読んだり書いたりできるのです。
「当て字」というのがまずなくなります。

よく「読解問題が苦手です!」と言われる方がいますが
読解のベースとなる「ことば」や「漢字」が弱い子がほとんどです。
長い文章の中で難しいことばや漢字の意味がわからないから
読解できない場合がほとんどだと思うのです。

すべての基本となる「ことば」や「漢字」を楽しく、そして
目標を持って学べる漢検は最高だと思います。
ぜひ、もう一度信頼回復してもらって広めてもらいたいです。