脳辺雑記帖 (Nohhen-zahts)

脳病と心筋梗塞を患っての独り暮し、Rondo-Nth の生活・世相雑記。気まぐれ更新ですが、気長にお付合い下さい。

貧乏性について。

2014年09月28日 11時29分11秒 | 雑談
秋晴れの良い日がやや続いている。毎日、掃除や片付けをして過ごして
いる。片付けの対象は、圧倒的に本と書類、それに衣服である。本はダ
ンボール箱に詰め、封をして倉庫に積んでしまうと、その後開けること
はない。こうして死蔵する位なら、保存する価値もない本は、古本屋に
売るのが、一番賢いのだろう。

数年前、工場を廃業した折、工場の一部を残して屋根を葺替え、10坪程
の倉庫を作った。この倉庫は建物として都税事務所に固定資産税を払っ
ている。広いから収容力はあるのだが、地面が油塗れで室内は埃っぽく
綺麗な場所ではない。内装をするカネもないし、そんな代物でもない。

それでも倉庫があると片付けには大いに助かる。家の不用品はみんな倉
庫行きにしてたら、廃家電や古本ばかりが溜まってしまった。今度は倉
庫の片付けをしないといけなくなる。場所があるとつい捨てずにとりあ
えず取っておく。空いた家のスペースには、また別のモノを買って置く
では、生活の関心がモノに振り回され過ぎている。それは心の方が、カ
ラッポで貧困なせいだからだろう。


我が家は土地がやや広いので、つい場所に贅沢をしてしまう家庭文化が
あるようだ。というか実は贅沢なのではなく、横着であり、ただの貧乏
性がその正体なのだが。貧乏性とは、経済的貧乏人のサガなのではなく、
金持ちにも多い。多分、貧富貴賎を問わず、貧乏ウイルスとは感染発症
するものなのである。

世の中を動かすものは、カネ・モノ・情報とか言うが、それに土地(ス
ペース)も加えると、これらの獲得や保持にガツガツしている人間が、
貧乏性なる「貧乏人」なのである。それの多寡を争い持っていることを
誇示するヒトなどは、典型的な、現代のド貧乏人である。

現代人の生き方や人格形成の目標として、いかに身奇麗に居て、貧乏性
を克服するかが問われるべきなのだ。これから老いていく年代の私など
には特に、貧乏性からの寛解・脱却が人生のテーマでもあると思えてい
る。




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