猫のキキとヒゲおじさんのあんじゃあない毎日

『あんじゃあない』って、心配ない、大丈夫っていう群馬の言葉、いい歳こいたキキとおヒゲのどうってことない前橋の暮らしです

初代吉駒の墓参りをした日は、イチゴジャムを煮て、国領猫と「取材源秘匿の原則を放棄した産経新聞はもういらない」という話をしてました…

2020-05-25 07:28:43 | あんじゃあない毎日

嶺公園の新緑です。
実は、5月21日はユキ子さんの祖母の初代吉駒の命日だったんです。でも、ユキ子さんがちょっと立込んでいて墓参ができませんでした。それで、遅れてしまったのですが、昨日の昼前に嶺霊園にある墓所にお参りに行きました。

  初代吉駒の舞台写真は、白寿(99歳)の日本舞踊協会の舞台(国立劇場)で踊った常磐津「松島」です。
初代吉駒(1897~1996)は、1922年に吉駒の流名を許され、1935年に前橋花柳界の芸妓衆を中心に「若扇会」を組織しました。1937年にはお稽古場に通ってきている子どもたちのために「美登利会」を創立し、主宰してきました。この美登利会は三代目吉駒(ユキ子)に引き継がれ、今も続いています。99歳まで踊り続けたおばあちゃんでした。詳しくはこちらをご覧ください。

  
霊園には、ノイバラが咲き、植え込みに絡みついたスイカズラの花が甘い香りを漂わせていました。帰り道、嶺町の谷地の田んぼではもう田植えが終わっていました。

 

  
実は、墓参に行く前に「禁」を破ってJAファーマーズ朝日町店へイチゴを買いに行ったんです。上佐鳥町のアキヒロイチゴ園の一番安価なのを5パックと、ついでなんで葉付ニンジンと山東菜を買ってきました。ユキ子さんからイチゴジャムの注文が出たのでやむなくでした。
きれいなイチゴです。洗って、ヘタを切って、砂糖をまぶしておきました。イチゴが1.1㎏ありましたので、700gの砂糖を使いました。

 つまみ食いしたらとてもおいしいので、少しランチのデザートにしました。

午後は、野暮用でちょいと昭和町の方まで出向きました。

 

  用足しに行く途中の空き地からよい香りが流れてきていました。空き地に残された一本の木です。柚子のようです。香りのよい白い花をたくさん咲かせていました。

   
柚子の木の周りには、ナガミノヒナゲシ、ヒメジオン、ユウゲショウの群落、それからニラの花が咲いていました。前橋の空き地で一番普通な、外来植物が主役の風景です。

 

 用をすませて帰ってくるとき、顔見知りの国領猫に会いました。
<ねえ、ちょっと教えてくれない?>
「いいよ、なんなのさ?」
<黒川ってオジサンの処分が甘いってそこんちのおっつぁんがさ、えらく怒っているんだけど、そうなの?>
「うん、甘いとおもうよ。でもね、今回のマージャン事件で一番の問題はそれではない気がするな…」
<じゃあ何なの? 何が問題なの?>

 猫と出会った場所のすぐ近くに小さな菜園がありました。すごく手入れの行き届いた菜園でした。

黒川検事長の賭けマージャン事件について、法律で禁じられていることをやっていた人たちが罰せられるのは当然のことです。そして、その罰の程度は法律の規定と世間の認識の範囲の中で決まるわけです。このこととは別に、どうしても気になることがあります。
それは、週刊文春が、この賭けマージャンの情報が「産経新聞関係者」によってもたらされたと明らかにしていることです。それに対して、産経新聞社は自社の関係者が文春に情報提供したことについては否定も肯定もしていません。産経新聞社は「取材源の秘匿の原則を守りつつ適切に対処いたします」というコメントを出しただけです。そして、他の新聞社も、この産経新聞の対応について、なんら反応を示していないのです。ものすごく奇妙に感じています。

  小さな菜園には、ジャガイモの花が咲いていました。真っ白な花と薄紫の花、どうやら2種類のジャガイモが育てられているみたいです。

なぜ奇妙と感じるかというと、「産経新聞記者」が取材対象である「黒川検事長」と接触していた事実を「産経新聞関係者」が文春に詳細にわたって漏らしたという事実がとても重大なことだからです。
新聞記者は、事件等の事実に迫るために様々な手段で情報源を把握し、接触し、情報を得て記事を書いているはずです。私は「記者」の立場はわかりませんが、「情報源」、業界用語でいうと「ネタ元」の立場はたくさん経験してきています。「記者」に情報提供をする場合、一番大事なことはその記者と記者が属する報道機関との信頼関係です。記者と記者が属する報道機関が「ネタ元」である私をしっかり秘匿して守ってくれることがない限り、大事な情報を提供することはできません。産経新聞社のコメントにある「取材源の秘匿」というのは、情報提供者が報道機関に協力するときに絶対に守ってもらわねばならない大前提なのです。

 ナスの一番花も咲いていました。

賭けマージャンを共にしていた産経新聞記者は取材を通して黒川検事長と知り合ったということです。つまり記者と取材源の関係です。その記者と取材源が仕事であろうとプライベートであろうと会合していた事実を産経新聞関係者は詳細に公開してしまったのです。ついでに他社の社員のことまで。つまり、産経新聞社は「情報源秘匿の原則」をいとも簡単に投げ捨てて、自社の記者ごと情報源を売ってしまい、さらし者にしたのです。
私はこういう新聞社を全く信頼できません。もっと言えば、ない方が良いと思います。
産経新聞社は、情報源秘匿の原則を踏みにじった事実について、その具体的な経緯を明らかにするべきです。情報源である黒川検事長は、産経新聞関係者のリークにより、甘いか辛いかは別として処分され、辞職し、更には刑事罰の対象になる可能性もまだ残されているわけです。

 <ふ~ん、取材源秘匿の原則ってのがあるのですね。それを、産経新聞社がいとも簡単に放棄してしまったってことなのですね…>、一緒にいたもう一匹の国領猫です。
「そうなんだよ、産経新聞社のように、取材源を守ることもできない新聞社なんて絶対に信頼できないやね」
<何があっても、新聞社は取材源を守らなくてはいけないんだね…>
「そうだよ、そうでないと、社会が必要としている情報が提供されなくなっちゃうから…」

私は、今回の黒川検事長の賭けマージャン事件の報道を見ていて、一番心配していることは産経新聞社が情報源秘匿の原則を放棄したという事実です。にもかかわらず、コメントではそれを平気で謳っています。余りの鉄面皮に驚いています。そして、この事実が、ほとんどのメディアで取り上げられることなく過ぎていこうとしていることなのです。

 

   家に戻ると、砂糖をまぶしておいたイチゴを煮てジャムを作りました。ついでに、新じゃがと新玉ねぎで肉じゃがを炊きました。食べたかったんです。

 ユキ子さんの実家へ夕食のおかずを届けました。これで一人前です。
ホッキガイの刺身、ハチビキの塩焼き、肉じゃが、カキナの胡麻和え、新玉ねぎの酢漬けなんかを詰めました。

 

  
わが家の方は、ホッキガイと野菜の和風サラダ、野菜は、キュウリ、新玉ねぎ、ラディッシュ、サヤエンドウ、トマト、ニンジンの葉、ドレッシングは甘夏のポン酢に柚子胡椒と亜麻仁油です。濃い緑色に見えるのが湯通しして細かく刻んだニンジンの葉です。それと、ハチビキの塩焼きです。
肉じゃがは、新じゃが、新玉ねぎ、ニンジン、シイタケ、スナップエンドウです。
あと、カキナの胡麻和え、春菊と椎茸と人参の汁、十六穀米のご飯でした。使った野菜は12種類でした。

 

5月24日の体温 7:00 36.7℃ 13:30 36.8℃ 22:00 36.6℃
    血圧 22:00 最高98 最低54
    今朝の体温は7:00 36.7℃

 直派若柳流の若柳吉駒でございます。
4月12日に開催を予定しておりました第77回美登利会は第77回は、今しばらく余裕をもって準備させていただくことといたしました。開催につきましては、改めてご案内申し上げますが、誠に申し訳なく、どうぞお許しのうえ、しばらくのお待ちをお願い申し上げます。

第76回美登利会と三代目吉駒襲名リサイタルの舞台はこちらでご覧になれます

お稽古場は前橋市城東町、詳しくはこちらをご覧ください


最新の画像もっと見る

コメントを投稿