菜花亭日乗

菜花亭笑山の暇つぶし的日常のつれづれ。
散歩する道筋は、日本酒、俳句、本、音楽、沖縄、泡盛、カメラに...etc

2018/09/06 ブラジル国立博物館 焼失・消失

2018-09-06 23:52:00 | (19)科学・新技術・新製品


ブラジル国立博物館が火災で全焼した。
その結果、収蔵されていた2000万点以上の文化財の殆ど全てが焼失し失われてしまった。

信じられないような悲惨な事故だ。
ブラジルという国・歴史・文化の存在を証明する貴重な文化財が全て無くなってしまった。

こんな事があってよいのだろうか。
博物館の文化財は、他のものでは置き換えられない無二のものだ。
勿論、お金で買えるものではない。

報道では、施設の老朽化とメンテナンス不足による漏電の可能性が高いとしている。
ブラジル国民は、予算を削減し老朽化に対し放置した政府に対し、怒りを爆発させ、デモが行われている。

お金はやり繰りすることができるが、文化財は失ったらそれっきりだ。
リオオリンピックに使う予算は、文化財の保護に回すべきだった。

ブラジル大統領選挙は10月に行われるが、混乱が生じている。
現職ブラジル大統領には汚職の嫌疑がかけられている。
一方、極右候補で、人気で首位のボルソナロ下院議員は、選挙キャンペーン中腹部を刺され重傷を負った暗殺未遂事件が発生している。
政治の混乱は、文化財の保護にはつながらない。

日本も東京五輪を控え、お金の掛け方を学術・研究を削ることがあってはならない。
日本の文化財保護の現状を確認し、必要な予算は手当する必要がある。

お金で歴史・文化・文化財は代替できない。



『ブラジル 国立博物館がほぼ全焼 収蔵品の多くを焼失
2018
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ブラジルのリオデジャネイロにある国立博物館で2日、火事があり、200年の歴史ある建物がほぼ全焼し、2000万点以上あった収蔵品の多くが失われました。

ブラジルのリオデジャネイロにある国立博物館で、2日夜(日本時間3日午前)火事があり、建物全体に火が燃え広がりました。

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博物館は1818年に、当時のポルトガルの王が、エジプトの美術品や恐竜の化石など、みずからの収集品を集めて設立したもので、現地の消防によりますと、この火事で200年の歴史ある建物がほぼ全焼しました。

また、博物館には南米の先住民のミイラや植物の標本など貴重な資料が集められ、南米の自然史や人類学などを研究する重要な拠点となっていますが、2000万点以上あった収蔵品の多くが失われたということです。
消防によりますと、火が出た時、博物館の一般公開は終了していて、従業員なども外に避難したため、けが人はいないということです。

博物館は老朽化が進み、修繕工事の必要性が指摘されていましたが、おととしのリオデジャネイロオリンピック以降予算が削られ、工事が進んでいませんでした。

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このため地元のメディアは、老朽化による漏電が火事の原因ではないかと伝えています。』
NHK News WEB より転載)




『火災後、ドローンで空撮したブラジル・リオデジャネイロの国立博物館(201893日撮影)。(c)Mauro Pimentel / AFP
ブラジルの博物館で発生した火災 予算を削減した政府に怒りの声

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ざっくり言うと
・ブラジルのリオデジャネイロで2日に起きた国立博物館の火災
・博物館が必要としていた予算を削減した政府を非難する声が上がっている
・現場では約500人が博物館を囲み、人間の鎖をつくって抗議の意を示した


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火災後、ドローンで空撮したブラジル・リオデジャネイロの国立博物館(201893日撮影)。(c)Mauro Pimentel / AFP


AFP=時事】ブラジル・リオデジャネイロで2日に起きた国立博物館の火災について、博物館が必要としていた予算を削減した政府を非難する声が各方面から上がっている。火災ではブラジル国内で発見された人骨としては最古となる12000年前の女性の遺骨を含め、貴重な収蔵品の多くが焼失した。

「公的資金の締め付けにはこれ以上我慢できない」。同博物館と関係の深いリオデジャネイロ連邦大学(Federal University of Rio de Janeiro)のロベルト・アントニオ・ガンビーネ・モレイラ(Roberto Antonio Gambine Moreira)氏はAFPの取材に怒りをぶちまけた。火災は「投資、資金の不足がもたらした当然の結果だ」と断じる。

2日夜に発生した火災は3日早朝までにほぼ鎮火したが、炎は13000平方メートルの館内の貴重な美術品などが収蔵された各部屋を焼き尽くした。消火活動が進められる間から、ブラジルの多様性を示す文化遺産の焼失を嘆く声は、予算を削減した政府に対する怒りの声に変わっていった。

ソーシャルメディアは非難の書き込みであふれ、現場でも約500人がまだくすぶり続ける博物館を囲み、人間の鎖をつくって抗議の意を示した。

アレシャンドレ・ケレル(Alexandre Keller)館長は変わり果てた博物館の前で「嘆いているだけではだめだ。この博物館の歴史を再建するためには、資金を持つ連邦政府の支援が不可欠だ」と訴えた。

ブラジル国立博物館は1818年に建造され、2000万点を超える貴重な美術品や歴史的遺物を収蔵していた。ただ、政府による予算削減のあおりを受けて、館内の多くの部屋が公開できない状態だった。

■「計り知れない損失」

収蔵品には、エジプトやグレコ・ローマン(Greco-Roman)時代の美術品などのほか、ブラジル国内で発見された最古の人骨「ルチア(Luzia)」、ミナスジェライス(Minas Gerais)で発見された恐竜の骨格標本、重さ5.3トンの世界最大級の隕石「ベンデゴ(Bendego)」も含まれる。

ブラジル自然史博物館のパウロ・クナウス(Paulo Knauss)館長は、特にルチアの焼失は「文明に関心を持つすべての人にとって計り知れない損失だ」と嘆く。

文化財の年代は、ポルトガル植民地時代の1500年代から共和制を宣言した1889年まで400年に及ぶ。

消防当局によれば、今回の火災による正確な被害規模はまだ不明だが、死傷者が出たとの報告はない。建物は外部こそ被害を免れたものの、屋根の大部分が焼け落ちている。現在、消防隊員らが焼け跡を回って、救い出せる収蔵品がないか慎重に調べているという。

セルジオ・サ・レイタン(Sergio Sa Leitao)文化相はツイッター(Twitter)で「宮殿(博物館の建物)も収蔵品もほとんど何も残らないだろう」と悲観的な見方を示している。
【翻訳編集】AFPBB News
livedoor newsより転載)




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2018/08/30  「セミの羽」構造の抗菌素材

2018-08-30 20:05:00 | (19)科学・新技術・新製品


細菌を化学的な薬剤を使わず、物理的に殺す方法への道が開けた。
その仕組は蝉の羽の中にあり、それを人工的に模倣することで可能になった。
物理的方法なら耐性菌の問題を回避できるので、画期的だ。

経済性の問題をクリヤーできれば、細菌関係の浄化装置はこの方法が切り札になるかも知れない。

自然界には学ぶことがたくさんある。
数億年の生命力を持つゴキブリにも学ぶべきことが隠れている筈だ。


『<関大チーム>最強「セミの羽」抗菌材 安全な製品開発期待
8/29(
) 12:32配信 毎日新聞

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クマゼミの透明な羽には抗菌効果がある=関口純撮影

クマゼミの羽の構造をまねて、強力な抗菌効果がある材料を作り出すことに伊藤健・関西大教授(ナノ・マイクロ科学)のチームが世界で初めて成功した。薬剤などを使わず、物理的に細菌を死滅させられる安全で持続的な製品開発につながると期待される。

【写真で見る】クマゼミの羽の突起構造

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シリコーンの表面に再現した突起構造(上)とクマゼミの羽の突起構造(下)=伊藤健・関西大教授提供


セミは、アブラゼミやニイニイゼミなど有色の羽を持つ種類と、クマゼミやミンミンゼミなど透明な羽の種類に分かれる。このうち透明な羽には抗菌効果があると、オーストラリアの研究チームが2012年に発表した。

クマゼミの羽の表面には高さ約200ナノメートル(ナノは10億分の1)の極小の突起が1マイクロメートル(マイクロは100万分の1)当たり30~40個ほど、ほぼ規則正しく並んでいる。この構造は光の反射を抑え、水をはじくことが分かっている。細菌が付着すると、生け花の剣山のように細胞膜を壊すと考えられる。

伊藤教授らはこの構造を人工的に再現。シリコーンの板を無数の樹脂製ビーズ(直径約200ナノメートル)でコーティングし、上から金を薄く載せた。これを特殊な液体に浸すと、シリコーンと金が接した部分だけが深く削られ、クマゼミの羽とほぼ同じ200ナノメートル大の円柱形の突起構造ができあがった。

この材料の表面に大腸菌を付着させると時間と共に死滅し、24時間後の生存率は日本工業規格(JIS)で抗菌性が認められる1%を大きく下回ったという。通常のシリコーンの板の表面での生存率は数十%だった。

世界では抗生物質の効かない薬剤耐性菌の出現が問題化。銀や亜鉛などの金属粒子を使った抗菌剤は、人体に悪影響を及ぼす恐れも指摘される。表面の構造だけで抗菌できれば、安全で常に清潔なトイレや台所用品、医療機器などに応用できる可能性がある。

材料の大型化に必要な製造コストが課題だが、伊藤教授は「企業とも協力して実用化につなげたい」と話している。【阿部周一】
』(毎日新聞)





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2018/08/20  西之島の活動収まらず

2018-08-20 21:34:37 | (19)科学・新技術・新製品


西之島の成長が続いている。
専門家の意見では、今後も活動が続くとのことだ。

海の中から新しい島が誕生し大きな島になっていくのを目の当たりにすると、地球の活動の大きさを理解することができる。
滅多に目撃できることではないことを見られるのは興味深い。

島が大きくなれば日本の国土が広くなるので、喜ばしい。
もっと飛行場が建設できるほどの島になって欲しいと思う。

ただ気がかりなのは、地球の活動がこれからどうなるのかだ。
今の科学の考え方は、自分のサイズを超える大きな世界や検証・再現が不可能なことは不明として取り上げないことだ。

太平洋の海水温が高いこと、台風が多いこと、火山活動が活発なことこうしたことが地球の活動の活発化によるものであって、近い将来南海トラフの大地震、富士山の噴火、異常気象などがやってくるのではないかと危惧されるが、そのことについては科学は教えてくれない。




『西之島、噴火停止も火山ガス放出 専門家「再開の可能性高い」
08
0316:28共同通信


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7
30日に撮影した東京都・小笠原諸島の西之島(海上保安庁提供)
(
共同通信)


噴火活動の再開が確認された東京都・小笠原諸島の西之島について、海上保安庁は3日、羽田航空基地所属の航空機が730日に上空から観測した結果、新たな噴火は認められなかったが、火山ガスの放出を確認したと発表した。712日に、約11カ月ぶりの噴火が確認されていた。

海保によると、観測機に同乗した東京工業大火山流体研究センターの野上健治教授は「現在は噴火も溶岩流出も停止しているが、噴火が近い将来に再開する可能性が高い」と指摘。海保は付近を航行する船舶に対し、警戒を呼び掛けている。』
gooニュース)



【データ】

西之島 Wiki
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A5%BF%E4%B9%8B%E5%B3%B6





西之島|海域火山データベース|海上保安庁 海洋情報部

https://search.yahoo.co.jp/search?ei=UTF-8&fr=mcafeess1&p=%E8%A5%BF%E4%B9%8B%E5%B3%B6





西之島新島情報( 182 )
哲のphoto box
https://abcpicture.exblog.jp/i30/






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2018/08/16 茸の女王 キヌガサタケの人工栽培に成功

2018-08-16 20:33:00 | (19)科学・新技術・新製品


食べたことはおろか、見たこともないキヌガサタケ。
中国の宮廷料理でツバメの巣やフカヒレと共に使われるそうだ。

生を手に入れるのは難しく、本場中国でも乾燥させたものしか入手できない珍しいもの、それが生のまま提供されれば好事家から喜ばれそうだ。


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(朝日新聞)

姿も確かに平安の貴婦人が笠を被り、虫の垂衣を着用しているようで、優雅だ。

記事にはどんな味がするのか書かれていないので、調べてみた。

笠の部分は、成熟すると粘液を出し虫を誘引するそうだ、その粘液が異臭を放つので臭いそうだ。
この粘液を洗い流して料理する事になる。

味は、特に個性的なものではないようだ。
特徴は食感で、胴体や虫の垂衣の部位ごとに異なる食感が楽しめ、汁物に入れたり、炒めたり、揚げたりするとそれぞれ食感が変化し、歯ざわり・食感は楽しめるそうだ。
シャキシャキ、コリコリ様々になるらしい。



『珍キノコ、珍しい人工栽培に成功 フカヒレ並の高級品
8/13(
) 6:59配信 朝日新聞デジタル


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キヌガサタケを収穫する人たち=2018年8月3日午前9時8分、岐阜県郡上市和良町横野

白いレースのような笠をまとった珍しいキノコ「キヌガサタケ」の商用人工栽培に岐阜県郡上市のキノコメーカーが成功した。国内のキヌガサタケの人工栽培は珍しいといい、来年からの本格栽培をめざす。

キヌガサタケをズーム写真で

キヌガサタケは竹林などに生えるキノコで、中国の宮廷料理でツバメの巣やフカヒレなどとともに料理される高級食材として知られている。人工栽培の研究は各地で行われているが実用化は難しく、市場に出回っているのは中国産の乾燥ものがほとんどだという。

ハルカインターナショナル(郡上市和良町横野)では約10年前からキヌガサタケの人工栽培を研究。竹のチップに牛ふんなどをまぜて発酵させたものに菌糸を植え、その上から土をかぶせるという栽培方法を確立した。約150平方メートルの畑で数万個がとれる見込みで、今年は味を見てもらうために国内外の高級料理店などに提供している。

食用キノコに詳しい日本きのこ研究所(群馬県)の牧野純主席研究員は「研究機関などでのキヌガサタケの人工栽培の報告はあるが、私が知る限り商用の人工栽培は国内では例がない」と話す。

キヌガサタケは日本の竹林にも自生しているが、独特の生態のため収穫して食べるのは難しい。まんじゅうのような形をした「幼菌」の状態から、早朝に一気に伸びてレース状の網が開くが、いつ伸びるか分からない上、数時間で倒れてしまうという。
』(朝日新聞社)





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2018/07/09  災害列島日本

2018-07-09 20:32:14 | (19)科学・新技術・新製品


日本には豊かな自然があり四季がある。
美しい自然と季節の移ろいは、日本人に繊細な季節感を育んだ。
季節感のない日本文化など考えることができない。

しかし、一方、この自然は驚異の力を持っており、多種多様な自然災害をもたらしている。
今回のような大雨、洪水、山崩れ、地震、噴火、津波、台風、雪崩、豪雪など年中途切れること無く、抗することができない自然の力による災害が発生している。


今回西日本を襲った長い豪雨は統計が整備されて以降、前例のない大雨になった。

この大雨は特殊な気象条件が重なったためと気象予報士が説明していて、良く理解できたが、既に気象庁が発表していた。

1.
台風が弱かったため、雲を集める力が弱かったため雲が南方に残ってしまった。
2.
北の高気圧と南の高気圧が同じ程度の勢力で日本列島を挟んで対峙していた。
3.
梅雨前線が2つの高気圧に挟まれ、日本列島の上に固定された
4.
固定された梅雨前線に1.の南の水蒸気を含んだ雲が次々に押し寄せた
5
.これらの特殊な条件が重なって、線状降水帯ができ、同じ地域に猛烈な雨を振らせた。


7
日時点での死者は、死者18人、行方不明39名だったが、9日午後4時現在の読売新聞のまとめでは、広島、愛媛、岡山3県を中心に12府県で110人が死亡し、行方不明者は62人となっている。
まだ、埋もれている事例を考えると死者・行方不明は200名を超えるかもしれない。

台風8号は、7号と違って南の高気圧が強いため、日本海の方へは曲がらず、大陸の方へ真っ直ぐ進む予定なので、日本列島は助かりそうだ。



『歴史的豪雨のメカニズム 梅雨前線がロックされ被害拡大か
7/7(
) 17:21配信 ウェザーニュース


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広島市安佐北区(7-07 06:50

台風7号と梅雨前線の影響で、6月末から西日本を中心に断続的に強い雨となり、特に75()から7()にかけては広いエリアでこれまでの記録を大きく上回るような歴史的な豪雨災害となっています。

その原因は何なのか、現時点で考えられるメカニズムを解説します。
歴史的豪雨のメカニズム 梅雨前線がロックされ被害拡大か


メカニズムその1 梅雨前線がロックされてしまった

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提供:ウェザーニュース

今回の大雨の引き金となったのが梅雨前線の停滞につながった、太平洋高気圧と上空の気圧の谷の位置関係です。

特に雨が激しかった5日~6日の気圧配置と見ると、太平洋高気圧が本州の南東海上で勢力を維持。

一方で台風7号が去ったあとは上空の気圧の谷が朝鮮半島から日本海に形成され、全体の気圧配置が変化しにくい状況になりました。

太平洋高気圧と気圧の谷にサンドイッチされる形で、雨をもたらす梅雨前線が北上も南下もできない、謂わば”ロック”された状態となってしまったのです。
歴史的豪雨のメカニズム 梅雨前線がロックされ被害拡大か


メカニズムその2 大量の湿った空気が供給され続けた

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提供:ウェザーニュース

さらに上空1500m付近の風の状況を見ると、沖縄から西日本方面に風の強い領域があり、20m/s以上の南西風が継続。

沖縄周辺の非常に湿った空気が継続的に送り込まれ、激しい雨をもたらす雨雲の供給源となったと考えられます。


以上の2つのメカニズムが起因し、梅雨前線が本州上で長時間に渡り活発化。

発達した雨雲が陸地へ流れ込み続けたため、広範囲かつ長時間の大雨につながった可能性が高いです。

7
日(土)になって太平洋高気圧がやや北に勢力を拡大し、一方で気圧の谷は東進。

拮抗状態が崩れてきました。8日(日)にかけて局地的な強い雨の降ることはあるものの、歴史的な大雨はようやく終わりが見えてきたと言えそうです。』
(
ウェザーニュース
)





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2018/07/05 線虫でがん検査 実用化近い

2018-07-05 20:08:00 | (19)科学・新技術・新製品


がん対策はがんに罹らないことが第一だが、生活習慣は努力できても、遺伝的要因は防ぐことはできない。
だから、早期発見・早期治療が大事になる。

早期発見が大事だが、レントゲンやCTスキャンなどはある程度進行してから出ないと見つけられない。
まだ進行前の早期の検査方法が重要だ。

どのがんにも応用できる方法が、一番求められるが簡単ではない。
犬の嗅覚を使い判定させる方法は、すべてのがんに対して有効な方法ではないようだ。
人間の尿1滴で数多くのがんの早期発見ができるとの報道が昨年あった。

2017/12/17 尿1滴でガンを診断する技術を開発 名古屋大学」
https://blog.goo.ne.jp/nabanatei/e/b783f7c6896565d7e3e462a82c9fbdc2


これは、尿中のマイクロRNAに着目して科学的に精緻な方法で診断する事ができる。
だが、問題はまだ研究中で実用化にはまだ時間がかかり、検査コストもまだ明らかではない。

同じく尿1滴を使い線虫で早期がんを診断する方法は、簡便で直感的なため実用性がある。
がんの種類を問わないことや検査コストが安くできそうだとの実用的な性格を持っている。

今の処精度は90%だそうだが、それでも充分な数字と言える。
2
年後の実用化が予定されており、もう間近に利用が可能になる。
まず最初に行う安心のための検査としては実用性が高い。

もし異常の結果が出れば、将来はマイクロRNAの検査でがんの種類を特定できるようになる。
そうなれば、がんの死亡率を減少させることができる。




『線虫でがん検査 解析数20倍の装置開発 日立製作所
2018.7.4 20:20 

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日立製作所の基礎研究センタ内に開設されたHIROTSUバイオサイエンスとの共同実験室(日立提供)【拡大】


日立製作所は4日、体長約1ミリの線虫に人の尿のにおいを嗅がせ、その反応からがんを発見する検査向けの自動撮像装置を開発したと発表した。九州大発のベンチャー企業のHIROTSU(ヒロツ)バイオサイエンスと共同研究を進め、平成32年1月に検査を実用化する。費用は1回数千円を予定しており、体への負担が少ない、低価格の検査法として普及が広がれば業績への貢献も大きそうだ。

線虫は犬並みに嗅覚が鋭く、がん患者の尿には近づく一方、健常者の尿からは逃げる性質を持っており、この特性を検査に利用する。画像診断などで見つけにくい病巣を、1滴程度の尿で早期に発見できる。

日立は今月2日、基礎研究センタ(埼玉県鳩山町)内に共同実験室を開設し、新型装置を設置した。新型装置は従来の同社装置に比べて20倍となる1日当たり100以上の検体解析が行えるのが特徴だ。

ヒロツバイオはこれまでにがん患者らを対象に900の検体解析を終え、うち約90%のがん検知精度を確認している。ヒロツバイオは日立の新たな解析装置を活用して、さらに検体解析の精度を高め、早期の実用化に近づける考えだ。』
SankeiBiz





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2018/06/22  地震のスーパーサイクルの存在

2018-06-22 21:58:36 | (19)科学・新技術・新製品


人の寿命は長くて100年だから、100年を超える長期的な事象への理解が足りない。
地震とか津波とか富士山の噴火とか100年を超えるようなものさしで考えなければならない重要問題もあまり考えることもなく、毎日の生活に埋没している。

しかし、子や孫やひ孫やその先の子孫のことを考えると、考えて置かなければならないがスーパーサイクルだ。


ニュースに南海トラフのスーパーサイクルの記事があった。
東日本大震災を超える規模の大地震と大津波が日本列島を襲うことは間違いない。ただその時期が判らないだけだ。

ただ、池の堆積物や地層の分析、岩石の時代分析である程度の周期が確認されている。
これは、重要なことだ。



『【特集】南海トラフ地震の「スーパーサイクル」とは? 次は超巨大津波の可能性も

6/21(
) 14:18配信 MBSニュース


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MBSニュース

6月18日に起きた大阪府北部を震源とする大きな地震は、
次の南海トラフ地震の「予兆」ともいわれています。その南海トラフ地震をめぐって今「スーパーサイクル」という言葉が注目されています。大地震は数百年に一度、周期的に起きているとされていますが、実はその何度かに一度は東日本大震災のような巨大地震を起こす周期があり、そのことを「スーパーサイクル」と呼ぶのです。近畿に大津波が襲うことになるかもしれない南海トラフ地震にも、この「スーパーサイクル」があることが最新の研究でわかってきました。
【特集】南海トラフ地震の「スーパーサイクル」とは? 次は超巨大津波の可能性も

「スーパーサイクル」とは?
7年前、東北沿岸部を中心に大津波が襲った東日本大震災。M9の超巨大地震。誰も想像すらできなかった時期に発生を予測していた研究者がいました。過去の地震と津波を研究している産業技術総合研究所の宍倉正展さんです。

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「地層から想像していたものが現実になってしまった」(産業技術総合研究所・海溝型地震履歴研究グループ長 宍倉正展さん・2011年)

東日本大震災が起きる7年前から、西暦869年に宮城県沿岸を襲った「貞観地震」に注目していました。宍倉さんが古文書に残る史実と過去の津波の跡などを調べた結果、貞観地震と東日本大震災の津波の被害が驚くほど似ていることに気付きました。そして導き出したのが地震の「スーパーサイクル」だったのです。

「仙台の平野の地下に眠る過去の津波の痕跡を調べていた。西暦869年に貞観地震という歴史記録にも残っているが、その津波の痕跡が内陸3~4キロまできているということがわかり、それが500年~1000年の間隔で繰り返し重なっている」(産業技術総合研究所・海溝型地震履歴研究グループ長 宍倉正展さん・2018年)
【特集】南海トラフ地震の「スーパーサイクル」とは? 次は超巨大津波の可能性も


南海トラフ地震にもスーパーサイクルが
そんな宍倉さんがいま注目しているのが南海トラフ地震です。

Q.南海トラフにもスーパーサイクルはある?
「そういうことをいってもいいのかなと思っている」(宍倉正展さん)

宍倉さんが目をつけたのが、紀伊半島の南端にある和歌山県串本町の国の名勝「橋杭岩」。
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「周辺には大きさ1メートル以上の岩が散らばっていて、過去の大津波で流されきたと考えられています」(太田尚志記者リポート)

橋杭岩の周辺には岩石が1000個以上散らばっていて、宍倉さんは岩石に残された貝殻など年代測定をすることで、いつ岩石が津波に流されたのか、つまり大津波がいつ発生したのかを調査しました。

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南海トラフ地震は、静岡県の駿河湾から九州東方沖まで続く海底を震源に繰り返し起きている巨大地震です。その周期は100年から150年とされていて、前回は戦前の1944年と1946年にM7.9とM8.0の地震が起きています。その90年前の江戸時代、安政期にはM8.4の地震が2つ続けて発生。さらに、約150年前の江戸時代・宝永期には3つの震源域が同時に動き、過去最大級のM8.6の地震を起こしたことがわかっています。南海トラフ地震はその大きさや発生時期にばらつきがあるのです。

宍倉さんが橋杭岩の貝殻の年代測定をした結果、宝永地震を起点として遡ると約400年から600年周期で大規模な地震による大津波が複数回起きていることを突き止めたのです。

「前回のスーパーサイクルの巨大地震は宝永地震かもしれない。次の南海トラフ地震は(宝永・1707年から)300数十年(経ったとすると)、(400~600年周期に)短いかもしれないが、(スーパーサイクルに)なってもおかしくない」(宍倉正展さん)
【特集】南海トラフ地震の「スーパーサイクル」とは? 次は超巨大津波の可能性も


池の堆積物は“津波の履歴”
「いまだいぶ、池の中に草が生えてきて、向こうハスが生えてきているが、あのハス生えてくると、もう南海地震が近いです」(高知大学 岡村眞名誉教授)

もう一人、池の堆積物などの調査によって、南海トラフ地震にスーパーサイクルがあると考えている研究者がいます。高知大学名誉教授の岡村眞さんです。

「この5メートルの堤防の地形を10メートルを超えるような大津波が来るというのは、300年とか350年に1回」(岡村眞さん)

岡村さんらの研究グループは、西日本にある約30か所の湖や沼に残された津波堆積物を調べました。過去3500年にも及ぶ南海トラフ地震の津波の履歴です。

「蟹ヶ池の柱状資料のコアです」(岡村眞さん)

岡村さんは池の底からとれた植物の化石などの堆積物から、過去に起きた津波の年代などがわかるといいます。

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「木の葉がたくさん入っている、木の葉が全部化石ですね。これが年代を測る基本となる。これがだいたい3000年の池の歴史です。ここが池の底になっていて、これから下に古い方にいきます。ここに見えているのが、“宝永(津波)”の砂です」(岡村眞さん)


2000年前の超巨大津波の痕跡
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これらの津波堆積物から、岡村さんは宝永地震クラスの津波よりもさらに規模の大きい津波が起きるもう一つのスーパーサイクルがあることを導き出しました。

「宝永クラスというか、15メートルクラスの津波がきているが、そういうものはだいたい300年~350年に1度くらい来る。でもそのクラス以上のものが700年に1度きている」(岡村眞さん)

また、岡村さんの調査でわかったことは、これだけにとどまりませんでした。その事実を見つけたとき岡村さんは驚愕したといいます。

「ここに…厚いですよね。もうほんとうに70センチ以上ありますよね。これが2000年前の超巨大津波の痕跡になります」(岡村眞さん)

15メートルの津波を起こしたとされる宝永地震の堆積物の厚さは30センチほどでしたが、岡村さんらが見つけた2000年前の堆積物はなんと倍以上の70センチもあったのです。

「宝永をはるかに超えるものが歴史的につかまった。われわれは初めて見つけたんだ、ちょっと興奮しました」(岡村眞さん)

今年5月の学会でも、岡村さんらの成果が発表されました。

「プランクトンとか化石をみると、砂が厚い。サイクルがあるんです」(岡村眞さん)

当日、産業技術総合研究所の宍倉さんも姿を見せました。

「100年200年の歴史地震とは何かが違う。もうひとつの大きなサイクルがあるのではないかというのは間違いない」(産業技術総合研究所・海溝型地震履歴研究グループ長 宍倉正展さん)

「数百年だけの歴史をたよって最大だろうとか、宝永が最大だろうとかいうのはやめた方がいい。それは必ずしも最大のものではないと考えなければいけない。自然からの警告だと思う」(高知大学 岡村眞名誉教授)
』(MBSニュース)



沖縄県の宮古島に行くと、美しい海に感動する。
名所巡りをすると、東平安名崎、佐和田の浜には、奇岩が海の中に点在している。
下地島には帯岩という巨大な岩石があるが、これも過去の大地震で陸に打ち上げられたものだそうだ。
最近では江戸時代の明和8年(1771)のだそうだが、過去の何度もの大地震で今の奇岩の風景が作られたものだそうだ。
一度、宮子島に観光旅行に行き、その光景の中に身をおいてみると良い。


日本列島は2500万年前には大陸と地続きだったそうだ。
今の形になったのは400万年前くらいだそうだ。
地球の45億年の歴史からすれば、ごく最近できた列島だ。
100
年の物指しでは、300年前の富士山の噴火など、間近に起きたことだ。

地震列島日本で御前崎や伊予に原子力発電所を設置している無謀さ馬鹿さ加減を即刻改めて、廃止対策を考えるべきだ。





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2018/05/02 座り過ぎが物忘れの原因

2018-05-02 20:18:00 | (19)科学・新技術・新製品

座りすぎると、記憶形成に重要な役割を果たす脳の内側側頭葉が薄くなり、記憶機能に影響していることが判明した。
運動量ではなく、座っている時間が長さが、内側側頭葉の薄さと関連していた。

研究対象者は、137時間座り、座っている時間が長くなればなるほど、内側側頭葉とその関連領域はより薄くなっていた。
脳のこの領域が薄くなると、認知能力が低下する可能性がある。

最近、物忘れがひどくなったとか名前を思い出せないとかよく聞くことだ。

こうしたことが、座り過ぎが原因だとの研究結果は意外だった。
座って、字を書いたり、パソコンを操作したり、色々計画したりすることは頭脳の活性化に繋がると思っていたが、必ずしもそうではないらしい。

それだけでは不十分で、身体を動かすことが脳の活性化に繋がるということなのだろう。

哲学者のカントは、毎日時計のように正確な時間に散歩をしていたと言うし、荷風は文筆活動の合間には日々、下駄を履き巷間、下町を歩いていた。
心ある人は、自ら身体を動かすことを実行している。




『座りすぎは、脳の記憶に関する領域を損なう可能性
5/1(
) 12:10配信 BUSINESS INSIDER JAPAN

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Paulo Whitaker/Reuters

・座っている時間が長いほど、記憶に関する脳の領域が薄くなっている傾向があることが最新の研究で明らかになった。

・研究者によると、脳のこの領域が薄くなると、認知能力の低下、アルツハイマーなどの認知症につながる可能性がある。

・研究では、座っていることが脳が薄くなっていることの原因か否かは分からなかった。だが現時点では、座わらないようにすることには十分な理由があるようだ。

座りすぎは心臓や腰に悪いだけではなく、脳にも悪影響を与えるようだ。

プロスワン(PLOS ONE)に発表された最新の研究によると、長時間座っている人は、記憶に関する脳の領域が薄くなっている。

研究者によると、脳のこの領域が薄くなると、認知能力の低下、アルツハイマーなどの認知症につながる可能性がある。

また残念なことに、激しい運動をしてもこの影響を相殺するほどの効果はないと研究者は記した。

UCLA
の科学者らは、4575歳の間の健康な35人を対象に調査を実施。被験者に平日の運動レベルと座っている時間を聞いた。さらに脳の健康状態を測るためにMRI検査も実施、記憶形成に重要な役割を果たす脳の領域、内側側頭葉(MTL)を詳細に調べた。

その結果、これまでの見解に反して、運動量は内側側頭葉の厚さに大きな影響を及ぼしていないようだった。しかし、座っていることは影響していた。

被験者は平均して137時間座っていた。そして、座っている時間が長くなればなるほど、内側側頭葉とその関連領域はより薄くなっている傾向があった。脳のこの領域が薄くなると、認知能力が低下する兆候を示す可能性があると研究者は指摘した。

つまり、座らないようにすることは、脳の健康を促進し、アルツハイマーのリスクを軽減する手段になるかもしれない。

研究にはいくつか留意点もある。今回の研究は特に大規模なものではない。また被験者をある時点でのみ評価しただけであり、座っていることが脳が薄くなっていることの原因か否かは分からなかった(単に相関関係があった)。

だが、相関関係があるということは、かなりの因果関係があると言えそうだ。

研究者らは追跡研究を行い、座ることが脳が薄くなることの原因なのか、他の統計的、あるいは行動的な要因が影響していないかを調べる予定。また、立ち上がったり、歩き回ったり、座っていることを中断する行為が、内側側頭葉の厚さに違いをもたらすかも調査する。

とはいえ、研究者は、座らないようにすることは認知能力にメリットがあるようだと示唆している。ライフスタイルをよりアクティブにする方法があるなら、試してみよう。

[原文:Sitting too much may weaken areas of the brain associated with memorya new study found

(翻訳:山口玲子、編集:増田隆幸)』(BUSINESS INSIDER JAPAN






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2018/04/21  燃えない脂肪を燃やす酵素

2018-04-21 09:33:50 | (19)科学・新技術・新製品


東大・東北大のチームが、燃えない白色脂肪を燃やす酵素の働きを解明した。

まだ、ラットレベルの実験段階のようなので、人への応用には時間がかかる。

実用段階を妄想すると、フィットネスジムに通うのではなく、酵素の働きを高めてもらったり、投薬で体重のコントロールができ、運動しなくても肥満を防止できる毎日になっている。

うまい話には落とし穴があることは世の定め。
何も無ければ嬉しい発見だ。


『脂肪燃やす酵素の働き解明=生活習慣病治療に応用期待―東大など
05:11
時事通信

寒い環境にさらされ続けると、燃えない種類の脂肪を燃えるように変える酵素の働きをマウス実験などで解明したと、東京大と東北大、群馬大の研究チームが21日までに英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに発表した。この酵素の働きを肥満や生活習慣病の治療、予防に応用できる可能性があるという。

脂肪には燃えて熱を生じる褐色脂肪と、燃えずにエネルギーを蓄積する白色脂肪がある。寒さを感じると、褐色脂肪の細胞で熱を生み出す遺伝子が働く。さらに寒さが長く続くと、白色脂肪もこの遺伝子の封印が外れて働き、ベージュ脂肪に変わって燃え始める。

遺伝子を構成するひも状のDNAは非常に長いため、普段は多数の糸巻きに巻かれた状態になって封印されており、遺伝子が働く際にほどける。 』
(時事通信)



難しい詳細は以下で読むことができる。
東北大プレスリリース

https://www.tohoku.ac.jp/japanese/2018/04/press20180420-shibou-nensho.html




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2018/01/30  新しいがん免疫療法 「CAR-T細胞療法」

2018-01-30 20:37:39 | (19)科学・新技術・新製品


新しいがん免疫療法 「CAR-T細胞療法」は、がん患者の体内から免疫細胞を取り出し、遺伝子操作して攻撃力を高めて身体に戻す治療法だそうだ。

アメリカでは、既に使用が始まっているが、1回の注射代が45千万円と高い。
信州大の中沢洋三教授と名大が開発した方法は、新しい方法で価格もアメリカより安く提供されるそうなので、患者にとっては朗報だ。

幅広いガンに適用ができれば、多くの人の治療に貢献できる技術だ。


『がん患者自身の細胞、遺伝子操作で味方に 実用化へ前進
1/25(
) 5:00配信
朝日新聞デジタル


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新しいがん免疫療法「CAR―T細胞療法」の流れ

がん患者の体内から免疫細胞を取り出し、遺伝子操作して攻撃力を高めて戻す新たな免疫療法「CAR―T(カーティー)細胞療法」の実用化に向けた動きが本格化している。24日には名古屋大学病院が、ほかに治療法がない急性リンパ性白血病の患者を対象に厚生労働省の部会に再生医療の臨床研究として申請し、了承された。

治療法がなくなって、これまで救えなかったがん患者への新たな治療法になると期待されている。

患者自身のT細胞と呼ばれる免疫細胞に、がんになったリンパ球の目印を認識させ、がんを攻撃し続ける機能をもたせて体内に戻す。一度の点滴で効果が出るとされる。米国で承認されている同様のメカニズムの薬(商品名キムリアなど)が4千万~5千万円と高額なことでも注目を集めている。

今回了承された計画は、信州大の中沢洋三教授が考案した独自の技術をもとに名大と信州大が共同開発した。治療費の大幅な削減を目指している。

国内ではすでに、自治医大がタカラバイオと共同で臨床研究などを始めている。米国で承認されたものや自治医大の治療法は、遺伝子操作にウイルスを用いている。だが今回了承された名大のものでは、ウイルスを使わない。高橋義行・名大教授によると、ウイルスを扱うことで生じる安全対策や施設整備のコストを10~15分の1以下に減らせる可能性があるという。

名大はまず12人の患者で、副作用の程度などの安全性や効果をみていく。
』(朝日新聞社)





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2018/01/20  新種の桜100年ぶり発見

2018-01-20 22:02:58 | (19)科学・新技術・新製品


今回発見され、クマノザクラと命名された桜は、自生の新種と考えられ基本種と考えられる。
これが確定すれば1910年代のオオシマザクラ以来100年ぶりの新発見だそうだ。

日本人が愛して已まない桜にまだ知られていなかった基本種が見つかったと言うのは、まだまだ世の中には未知のものがあるということだ。

日の下に新しきことなしなどとうそぶいていないで食べるものだろうが山だろうが人だろうが犬だろうが、何でもじっと見つめていると新しい発見があるかもしれない。

新しいことが見つかれば、生きていくのも退屈ではない。




『「どうも違う」と思ったら…新種の桜100年ぶり発見か
1/20(
) 11:25配信
朝日新聞デジタル

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「どうも違う」と思ったら…新種の桜100年ぶり発見か

和歌山県串本町で自生するクマノザクラ(2017年3月撮影、森林総合研究所提供)

紀伊半島南部で見られる早咲きの桜が、野生種としては国内で約100年ぶりの発見となる新種の可能性が高いことが、国立研究開発法人「森林総合研究所」の調査でわかった。和歌山、奈良、三重3県の一部でもともと自生し、今回新たに「クマノザクラ」と名づけられた。

【写真】クマノザクラの推定分布域

8日に和歌山市であったシンポジウムで、同研究所多摩森林科学園(東京)のサクラ保全チーム長、勝木俊雄さん(50)が発表した。現在、国内で見られる野生の桜の基本種は、分類方法にもよるが、ヤマザクラやオオシマザクラなど10種とされる。他に、人工交配や突然変異で生まれ、人の手で育てられているソメイヨシノなどの栽培品種が多数ある。今回確認されたクマノザクラは自生の新種と考えられ、変種などではなく、新たな基本種として認められれば1910年代のオオシマザクラなど以来という。

きっかけは、勝木さんが紀伊半島南部で調査していた数年前にさかのぼる。ある桜を見て「どうも他のと違う」と違和感を抱いた。

2016年から和歌山県林業試験場などの協力を得て、古座川町や那智勝浦町で本格的に調査した。出会った古座川の住民は「この地域のヤマザクラは年に2回咲く」と話していたという。調査の結果、3月中旬からクマノザクラが咲き、4月中旬からヤマザクラが開花することが分かった。

朝日新聞社』




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2018/01/12  iPS細胞のガン化を避ける道が開けた

2018-01-12 21:23:59 | (19)科学・新技術・新製品


iPS
細胞の研究が進んでいる。
臨床・応用への様々な試みが行われており、将来の展望は大きく広がっている。
今回の研究成果は、基礎研究に相当し、iPSの安全な応用への道を開くものだ。

従来、iPS細胞はガン化のリスクが大きくはないものの、否定はできないことが課題だった。

この研究は、「CHD7」という分子が2000ナノグラムより多い細胞はガン化すること無く細胞分化することを確認した。
この研究により、「CHD7」を指標にして分化する細胞のみ取り出すことができるようになる。

iPS
細胞の安全性を大きく高める基礎研究と言える。
日本の研究者は頑張っている。
世界の将来に貢献する研究者たちに拍手を贈りたい。



『iPS分化、スイッチ発見=腫瘍化リスク回避期待―先端医療振興財団
01
1122:07時事通信

体のさまざまな細胞になる能力を持つ人工多能性幹細胞(iPS細胞)や胚性幹細胞(ES細胞)が、実際に分化するかどうかを決めるスイッチの役割を持つ分子を初めて発見したと、先端医療振興財団細胞療法研究開発センター(神戸市)が11日、発表した。分化しない細胞を移植すると腫瘍になる恐れがあり、事前に選別できればリスクを回避できる。論文は英科学誌サイエンティフィック・リポーツ電子版に掲載された。

iPS細胞やES細胞が実際に分化するかどうかは、未分化の状態では分からなかった。

研究グループは3種類のiPS細胞と2種類のES細胞について、分化した細胞としない細胞で発現している分子の違いに注目した。

この分子は胎児の臓器形成に必要な「CHD7」で、分化前の発現量がおおむね800ナノグラム(ナノは10億分の1)より少ない細胞は分化しなかった。一方、おおむね2000ナノグラムより多い細胞は分化した。

川真田伸センター長は「分化する細胞を臨床に使うことで、より安全な移植医療に大きく貢献できる」と話している。』
(時事通信)




『iPS細胞のがん化原因特定 安全な細胞の選別容易に 神戸
01
1121:53神戸新聞

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先端医療振興財団・細胞療法研究開発センターの川真田伸センター長
(
神戸新聞)

人工多能性幹細胞(iPS細胞)からさまざまな組織などを作る際、がん化するかどうかを見分ける方法を発見したと、先端医療振興財団・細胞療法研究開発センター(神戸市中央区)の川真田伸センター長らのチームが発表した。良質なiPS細胞の量産につながり、再生医療の実用化に弾みがつくと期待される。10日付の英国科学誌サイエンティフィックリポーツに掲載された。

iPS細胞は、何もしなければ未分化のまま無限に増殖。そこに特定の遺伝子を加えることでさまざまな細胞や組織に分化する。だが、一部が分化せず、がん化することが課題だった。

チームは、胎児の臓器形成に関わることで知られ、iPS細胞にも存在する分子「CHD7」に着目。細胞ごとに含有量を測定した結果、一定値以上であれば分化するが、それ以下であれば、がん化することを突き止めた。CHD7が分化を始めるスイッチの役割を果たしていた。同様に人のさまざまな細胞になる胚性幹細胞(ES細胞)でも確認した。

川真田センター長は「安全なiPS細胞を短時間で簡単に選別することができる。再生医療の一般化に貢献できる発見だ」としている。(山路 進)』

(神戸新聞)




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2018/01/06  腎不全の治療が可能になるかも  iPS細胞を移植

2018-01-06 20:55:05 | (19)科学・新技術・新製品


正月早々、初夢のようなニュースがあった。
患者本人のiPS細胞を培養し、移植することで腎臓が再生し、機能が回復する方法の道筋が明らかになった。

日本人は、腎臓が弱い民族と言われている。
人工透析を受けている患者は32万人も存在する。
腎臓は従来再生しないと言われてきたので、治療方法は腎臓移植しか無い。
ただ、患者に対応するだけの提供者はいないし、成功しても他人の臓器では、免疫抑制を一生続けなければならないという問題がある。

今回の方法は、患者本人の細胞からiPS細胞を作成するので免疫の問題も回避できる。

ただ、問題は豚の細胞を使う過程があるので、日本ではまだ認められないことだ。
それが認められる海外で臨床研究を進め、並行して猿の細胞を使った研究をすすめる事になっている。

日本で、幅広く治療として行われるにはまだ課題が多いが、出口のないトンネルの中にいた慢性腎不全の患者に、将来に希望が見えたことは間違いない。

少し不安を感じるのは、ベンチャー企業が中心にいることだ。
利益至上主義の企業であると、技術はできても一般人には高嶺の花になる事も考えられる。
こうした技術は、私企業の独占に制限を掛ける意味で、国も参加する必要がある。



『<腎再生>初の臨床研究 患者のiPS使用、年内開始
1/5(
) 7:30配信 毎日新聞

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腎臓再生のイメージ

慢性腎不全の患者のiPS細胞(人工多能性幹細胞)を使って、体内で腎臓を再生し、機能を回復させる世界初の臨床研究を、東京慈恵会医大などのチームが年内にも始める。慢性腎不全は、数カ月から数十年かけて腎機能が徐々に低下し、やがて人工透析に至る病気で、世界的に患者が増えている。チームは海外での臨床研究を目指す。

ヒトでの腎再生の臨床研究を試みるのは、慈恵医大や明治大、医療ベンチャー企業「バイオス」のチーム。計画では、慢性腎不全患者本人のiPS細胞から腎臓のもととなる前駆細胞を作製。遺伝子改変したブタの胎児が持つ腎臓の「芽」に注入し、患者の体内に移植する。

その後、患者に薬を投与して芽に元々含まれていたブタの前駆細胞を死滅させると、数週間で患者の細胞由来の腎臓が再生するという。患者の細胞だけで腎臓を作るため、臓器移植と違って免疫抑制剤が不要になることも期待される。

チームは、腎臓病患者から作製したiPS細胞から腎臓の前駆細胞を作ることにすでに成功しており、マウス胎児の腎臓の芽にラットの前駆細胞を注入し、ラットの体内に移植することで腎臓を再生させる技術も確立している。再生させた腎臓に尿管をつなぎ、尿を体外に排出することにも成功している。

チームは、ブタからヒトへの移植や、再生医療が法律などで認められている海外の医療機関で、年内の臨床研究の手続き開始を検討している。さらに、日本での実施に向けて、ヒトと遺伝的に近いサルでも研究を進める方針だ。

チームを率いる横尾隆・慈恵医大主任教授(腎臓・高血圧内科)は「安全性と有効性を慎重に確かめつつ、人工透析の回数を減らすなど患者負担を軽減できるよう日本での実用化を目指したい」と話している。【渡辺諒】

◇解説 安全性確保が前提

国内で人工透析を受ける腎臓病患者は32万人以上。毎年5000人のペースで増加しており、腎臓再生を目指す今回の臨床研究に対して患者や家族からの期待が高まりそうだ。一方、動物由来の細胞をヒトに移植する技術に対しては抵抗感も根強くある。安全性確保を大前提に、国民の理解が得られるよう情報公開を徹底する姿勢が求められる。

腎臓病の根治策は今のところ移植手術しかないが、日本は他国に比べて脳死者からの腎臓提供が少なく、移植を受けられずに亡くなる患者が後を絶たない。透析技術には年約1兆5000億円もの医療費がかかっており、どう抑制するかも課題になっている。海外では西アジアや中東などで腎臓病の発症リスクが高く、透析が十分受けられない患者の命を救うためにも研究の意義は大きい。

ただ実現までのハードルは高い。チームは海外での臨床応用を検討しているが、国内でヒトに応用する場合は遺伝的にヒトに近いサルなどで安全性や有効性を確認する必要がある。チーム関係者は「海外で臨床研究が成功すれば有力な医学的証拠になり、国内での実現に大きく近づく」と期待する。産学連携で事業化を担うバイオスの林明男社長も「企業が役割を分担することで、研究のスピード感が増す」と話す。

一方、ラットとマウスを使った異種間の研究で腎再生に「成功」したとはいえ、ヒトへの応用には「一足飛びだ」(専門家)との指摘もある。ブタからヒトへの移植だけに、動物由来の感染症対策など安全性をどう確保するかが課題になる。【渡辺諒】
』(毎日新聞)





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2017/12/17 尿1滴でガンを診断する技術を開発 名古屋大学

2017-12-17 00:04:19 | (19)科学・新技術・新製品


ガンは早期発見が一番重要だ。
早期に見つければ治療法も見つかる。
そのためには、身体に優しい方法で一度に様々なガンの診断ができれば、ガン征服の道は開ける。

今回、名古屋大学や国立がん研究センターの研究チームが、その方法を開発したそうだ。
尿1滴から肺がん、膵臓がん、肝臓がん、膀胱がん、前立腺がんを診断することができる。

この方法では、これ以外の多くのガンを診断できる可能性があるそうだ。

実用化が急がれる技術だ。
国策として大規模な資金を投入してすすめる価値がある。


『尿中マイクロRNAから「がん(肺がん、膵臓がん、肝臓がん、膀胱がん、前立腺がん)」を特定|名古屋大学
2017
1216 hakuraidou_blog      


■尿中マイクロRNAから「がん(肺、膵臓、肝臓、膀胱、前立腺)」を特定|名古屋大学


2017/12/16、国立がん研究センタープレスリリース)
   
本研究では、ナノスケールの棒(ナノワイヤ)注3を用いて、尿中の細胞外小胞体を捕捉する新しい技術を構築し、そのナノワイヤが尿中細胞外小胞体を99%以上捕捉する新しい素材であることを発見しました(1)。また、このナノワイヤで捕捉した尿中細胞外小胞体の内部のマイクロRNAを解析すると、1000種類以上のマイクロRNAが尿中に存在していることも世界で初めて発見しました(人間のマイクロRNA2000種類以上見つかっているのに対し、従来の技術では200300種類しか見つかっていなかった)(2)。さらに、がん患者/非がん患者の尿を用いた解析を行うことで、がん患者/非がん患者で特異的に発現しているマイクロRNAが存在することを明らかにしました(3)

名古屋大学大学院工学研究科の馬場嘉信教授、安井隆雄助教らの研究グループは、九州大学先導物質化学研究所の柳田剛教授、国立がん研究センター研究所分子細胞治療研究分野の落谷孝広分野長、大阪大学産業科学研究所の川合知二特任教授との共同研究で、尿1mLから、がん(肺がん、膵臓がん、肝臓がん、膀胱、前立腺)を特定する技術を新たに発見しました。

これまでの研究では、尿中の細胞外小胞体に内包されるマイクロRNAを解析するために、超遠心機を用いて尿20mLから200300種類のマイクロRNAが発見されていましたが、酸化亜鉛ナノワイヤ(数10-100ナノメートルの大きさから構成される一次元の棒状ナノ構造体)を用いることで、効率的にマイクロRNA(尿1mLから1000種類以上のマイクロRNAを発見)を回収することができたそうです。

がん患者ドナーの尿と健常者の尿から回収したマイクロRNAを比較することにより、がん患者で特異的に過剰/減少発現しているマイクロRNAを発見することができ、また、泌尿器系のがん患者(前立腺・膀胱)のみでなく、非泌尿器系のがん患者(肺・膵臓・肝臓)でも、がん患者特異的なマイクロRNAを発見することができたそうです。

今後尿を使った非侵襲性(身体を傷つけることなく)のがん診断への活用が期待されます。』
Hakuraidou
https://hakuraidou.com/blog/99531/
より転載




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2017/12/16 液体のガラス 「夢の鍵」(BS TBS)

2017-12-16 20:07:42 | (19)科学・新技術・新製品


BS TBS
の番組 「夢の鍵」を見た。
今回は、液体のガラスを開発した塩田政利氏の話。

今まで知らなかったのだが、液体のガラスがあるそうだ。
これを保護剤として木材に塗るとカビや腐食の劣化から守ることができる。また表面に書かれた落書きなどすぐ消すことができ、木材の中に浸潤させれば燃えることもないという優れもの。

技術自体は1990年代に開発されたもののようだが、近年優れた性能が注目を集めており、様々なところで使用されているそうだ。

日本のように木の文化財を世代を超えて保存し伝えていく文化を持った国には、重要な技術だと思う。
外国から来てペンキをかけたり、火をつけたりする馬鹿者がいる以上、この技術は必要なものだ。

価格の問題がなければ、施工すべき対象物は無限にあるはずだ。

この番組は、TVer 1223() まで視聴することができる。
関心のある方は、見られることをお薦めする。

https://tver.jp/episode/37965920



『夢の鍵
毎週土曜 夕方5:306:00

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世界に通用する「モノづくり」に挑む姿を追う!

キャスト

   
ナレーター:賀来賢人

番組内容
日本のお家芸、モノづくりに情熱を傾ける人々を描いてきたTBSテレビのドキュメンタリー『夢の扉』放送終了から半年。『夢の扉』の志はBS-TBSへと引き継がれ、新番組『夢の鍵』が始まります。21世紀の世界で通用する日本のモノづくりとは何か、熱い志をもってそれぞれの道を切り開く人たちに焦点を当てることで、戦後日本のお家芸と言われた「モノづくり」を未来へ引き継ぐ人たちを応援します。見ているみなさんに元気を与える番組を目指していきます。
次回の放送情報

    12
16日放送
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♯61 世界遺産にも使われた液体のガラス

   
世界遺産、厳島神社の大鳥居や日本海海戦で活躍した戦艦三笠のデッキ部分には液体のガラスが使われている。これを塗れば、風雨や火災から木造の建造物などを守ることができるため、今では名所旧跡から公園のベンチにいたるまで使われるようになった。開発したのは御年80歳の塩田政利さんだ。まずは論より証拠。塩田さんはわれわれのカメラの前である実験を行った。見た目は寸分と違わない木材で作った家の模型を二つ並べ、両方に火をつけた。ひとつは燃え盛った後に崩れ落ちるのだが、もうひとつはなぜだか焼け落ちずに残っている。焼けなかった模型には塩田さんが開発した液体のガラスが塗ってあるため、火から木材を守ったのだった。11月末、鎌倉最古の寺、杉本寺ではちょうど『液体ガラス』の塗装作業が行われていた。果たして風雨と埃で傷ついたお堂は本来の姿を取り戻すことができるのだろうか…。』
(BS TBS
より転載)


【データ】


株式会社 ニッコー 公式サイト
http://www.woodrescue.co.jp/



液体ガラスとは何か?
https://ekitaiglass.com/%E6%B6%B2%E4%BD%93%E3%82%AC%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%81%AE%E6%80%A7%E8%B3%AA/whatsekitaiglass/


液体ガラス処理技術

http://fujitakk.com/glass



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