なあんおばはんの日常

BARの話

おはようございます。
なあんおばはんです。
随分ブログを更新していませんでしたが
元気です。

2月ももう終わりで
やっと春が来ます。

なんとかなるさ
きっと大丈夫を
信条に
今年も元気に生き生きと
生きていきたいです。


この先
ダンナの店は維持することが
できるのか、
微妙です。
とうとう見極めるところまで
来ました。

何を一番に考えるか、
何を選択するか、
究極の選択
です。

売上と人生と
どちらを取るか、です。

ここ数年で
長年続けてきたお店も
どんどん閉店、廃業しています。


コロナは、やっと落ち着きましたが
物価上昇は
日々の生活を確実に
締め付けています。
結果、
余暇にあてる費用は減ります。

ただでさえ、
個人営業の飲食店が生き残るのは
至難の業です。

ダンナは
閉店も視野に入れているようですが、


都会の片隅の小さなバーが
廃業してしまうような
そんな世の中は
なんだか寂しいです。

そういう隙間や
余白で過ごす他愛の無い
ファジーでアナログな
ちょっとした時間こそが
ニンゲン社会の
都会の片隅には必要なのでは、
と思います。

ただお酒を飲むだけなら
家でも飲めますが
バーに行って飲む、
というのが特別なのです。

昔、
70歳くらいの気難しい
白髭頑固マスターが
やってる
本格的ショットバーで
バイトしていたことがあります。

氷をちゃんと氷屋さんで仕入れて
カットする
ちゃんとしたバーでした。

カウンターにはいつも花が飾られ、
薄暗いライティングとジャズと紫煙
昔ながらのバー
グラスはピカピカです

頑固マスターの
ギムレットが有名なバーでした。

常連客には
フランス語の大学教授や
海外でも名の知れた有名な刀鍛冶マエストロとか
よくわからない謎の老人とか
週末お持ち帰り狙いの若い女子とか
さまざまな人たちがいました
そんな
常連客の中に
たまに来る
若い男子学生が一人いました。

彼は月に一度だけ来店し
カウンターの決まった席で
いつも決まったカクテルを
一杯だけ飲んで
誰とも喋らず
ほぼ黙って帰るのですが、
きっと彼にとって
特別な時間だったのでしょう。

彼の支払いの時に
吉野家の牛丼レシートがパラリと
落ちて

ああ、牛丼食べてから
きたんだな、と。

お会計の金額は
チャージプラスで
牛丼よりも高い一杯のカクテル。



今はもう
あの店はありません。
高齢のマスターも亡くなり、
再開発でビルごと取り壊し。

今では全く違うビルが立ち並び
まるで別世界です。

でもあの男子学生の
彼の記憶の片隅には
あのバーはいつまでも
居続けるのでは
ないでしょうか。
























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