評価 (3点/5点満点)
この本は、元「仕事主義者」たちのストーリーを軸に、仕事主義が世間で広まった背景と、それを加速させている人々の思い込みを指摘します。
・多くのホワイトカラーの労働者は、仕事を自己実現の手段やアイデンティティとして捉えるようになった。
・仕事を中心とした生活スタイルが定着している日本のような国では、それが史上最低の出生率の要因にもなっている。
・「ほどよい」は、あなたなりの「足るを知る」こと。
・仕事は生活費を稼ぐための手段でも構わない。仕事以外の活動に没頭する時間と、それを実際にこなすエネルギーが必要。
「あなたの価値は仕事で決まるわけではない」
仕事に対する期待値だけは自分で決めることができます。
仕事とのより健全な関係を作るために、これまでの仕事との関係を見直すきっかけになると思います。
働き方についての「考え方の習慣」、すなわち思い込みや信念を変えることこそが、より自分の生活に合った働き方を考え、実現していく第一歩ですね。
【my pick-up】
◎仕事を人生の中心から少し外に追いやる方法
提案1 政府へ:ベーシックインカムを検討せよ
お金に余裕ができることで、個人の自律性が増す。
提案2 企業へ:言葉よりも行動で示そう
企業が従業員の休暇を守る制度を導入すること。
提案3 あなたに:自分なりの「ほどよい」仕事を定義しよう
仕事を人生のすべてではなく、生計を立てる手段として捉える。仕事を自己実現の唯一の手段を考えるのは非現実的だ。