厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

2018年133冊目『課長の仕事術』

2018-05-12 21:29:46 | おすすめビジネス書

amazonへのリンクはこちら

評価 (3点/5点満点)

現代の課長が勝ち残り、負けても生き残る術をお伝えする1冊。

「働き方改革」や「ダイバーシティマネジメント」という新たな潮流の中、部下の残業削減分の仕事を、時間外手当がつかない課長が吸収する羽目になっていないでしょうか。

この本では、課長に今すぐ実践してほしいマネジメントの基礎を説くとともに、働き方改革等に対応できるようアップグレードを図るために必要な仕事術がまとめられています。

働き方改革時代に課長が部下に対して常に意識しておきたいのは、成長を感じられる仕事の与え方と、働くことの楽しさ、喜び、働き甲斐をどう伝えるかです。

これができると、課長のマネジメントは確実に楽になります。

【my pick-up】

◎実力のKPIはヘッドハンターから声がかかること

現代は、バブル期を超える空前の人手不足です。これまで定説といわれていた「35歳転職限界説」を主張する評論家はいなくなりました。専門性があれば50歳でも、60歳超でも好待遇で転職できる時代になりました。それは特殊な専門性だけではありません。マネジメントができる人も転職市場では求められています。

先日、超大手企業の管理職研修の一コマで社長がこういう講話をされました。「管理職の皆さんには、他社からヘッドハントされるような人材になってもらいたい。そういう話が来ても転職になびかないような会社にするのが私の仕事だ」。この社長がおっしゃるように、他社やヘッドハンターから声がかかるというのは、「できる管理職」のKPI(主要業績評価指標)といえるのです。

それに、外部から声がかかるということは、業績悪化などで会社がリストラモードに突入した際に、泥船かもしれない会社で出世を目指すか、割増の退職金をもらって新天地で力を発揮するかという有利な選択肢を持つことができます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2018年132冊目『手ぶらで生きる。』

2018-05-12 21:04:05 | おすすめビジネス書

amazonへのリンクはこちら

評価 (3点/5点満点)

・家具や家電がほぼない4畳半の部屋に、家賃2万円で暮らしている。

・月の生活費は7万円。

・財布は持たない。

・服と靴は毎日同じ。

・食べるのは1日に1食。

著者の“しぶ”(澁谷直人)さんの生活を律しているのは、「ミニマリズム」という考え方です。

「より少なく、しかしよりよく生きる」

最小限のお金と物で生きることで、見えてくるものがあります。そんな「手ぶらで生きる」方法を紹介します。

ミニマリズムの本質は、ある1点を目立たせるために他をそぎ落とす「強調」にあります。強調するものがない「シンプル」とはまた違いますね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2018年131冊目『アマゾンのすごいルール』

2018-05-05 21:43:04 | おすすめビジネス書

amazonへのリンクはこちら

評価 (3点/5点満点)

アマゾンジャパンの立ち上げメンバーとして準備を行い、以来2016年2月まで約15年間アマゾンに在籍していた著者が、アマゾンの基本ルールを、内側で体験した出来事とともにお伝えします。

アマゾンの考え方は、実にシンプルだと言います。「Customers Rule!」(お客様が決めるんだ!)という大原則に基づいて、お客様のために何ができるか?を考え事業を推進しているだけですが、やはり時間軸、スピード感、スケール感は他社よりも遠く、速く、広いと思います。

また、アマゾンの文化を語るうえで決して外すことができないものに、「Our Leadership Principles(OLP)」(リーダーシップ理念)があります。その14か条は、本書の108ページをご覧ください。

本当の意味での顧客満足度の向上を実践するために、アマゾンは最高の教科書となるでしょう。

巷にあふれるアマゾンを賢く使う方法といった類のノウハウ本ではなく、アマゾンの考え方を理解して、多くの個人や組織が避けて通れない「アマゾンと共生」するための必要な知識を身につける本と言えるでしょう。

【my pick-up】

◎「自分の力で何とかしろ」は禁句

救われたのはSVP(シニア・ヴァイス・プレジデント)が「なぜできないんだ?」とは決して言わず、「どうしたら助けられる?」と聞いてくれたことです。「何が分からないか教えてくれ」。このようなSVPの考え方、声のかけ方は、その後部下とのコミュニケーションを取る上で大きな参考になりました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2018年130冊目『リーダーが育つ55の智慧』

2018-05-05 21:24:55 | おすすめビジネス書

amazonへのリンクはこちら

評価 (3点/5点満点)

2017年に500店舗、2018年2月期で31期連続の増収増益を達成するニトリの創業者(現ニトリホールディングス会長)、似鳥昭雄さんが試行錯誤を繰り返しながら実際にやってきたことが満載された1冊。

特に強調されているのは、会社のロマンを掲げ、高いビジョンを持つということ。「日本人の住まいにもアメリカのような豊かさを広げたい」という似鳥さんが掲げたロマンのもと、現在の100倍という簡単には達成できない目標を定め、それに向け創意工夫を積み重ねて達成していくのです。

人をどうやって育て、どういった指示を出すのが最も効果的なのかについて日々悩み続けている管理職の方はもちろん、自分の可能性をまだきちんと自己分析できていない若い人たちにも読んで頂きたいです。

それにしても本書の値段は926円(税別)。文書・新書でもなく全245ページのビジネス書で、なぜこんなに安いのでしょうか。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2018年129冊目『投資なんか、おやめなさい』

2018-05-05 00:50:36 | おすすめビジネス書

amazonへのリンクはこちら

評価 (3点/5点満点)

経済ジャーナリストでTV番組等の出演も多い荻原博子さんが、投資の落とし穴について徹底的に解説し、あえてすべての金融機関を敵に回して「投資をするな」という趣旨で書いています。

収益悪化地獄に陥りつつある金融機関が、一般の人たちを投資地獄に追い込み、何とか利益を上げようとする最悪の構図が、今まさに展開されているとのこと。

今ある財産を無事に保全するために、投資をしないという選択もあることに気づかされます。

【my pick-up】

◎預金金利0.001%は、「預金はいらない」という銀行の意思表明

みなさんにとって「ノーリスク」の金融商品である「預金」は、銀行にとっては「リスク」がある金融商品なのです。なぜなら、どんなに運用が難しい状況でも、預かったお金は必ず増やさなければ、銀行の経営が立ち行かなくなるからです。銀行は、「預金はいらない、もう持ってくるな」というつもりで、預金をゼロ金利にしたのです。一方、「投資商品」のリスクを引き受けるのは買った本人で、売る銀行は単に販売手数料を手にするだけです。つまり、「投資商品」=銀行にとっては「ノーリスク」で儲けられる金融商品ということなのです。いま、銀行にある程度の預金をしている人には、うるさいほど電話がきます。そして、100%、「投資」への誘いだといっても過言ではないでしょう。

◎実は倍増している、デフレの中での預金効果

デフレの中では、モノの価値は下がり、相対的に現金の価値は上がります。相対的にというのは、目に見える金利は上がっていなくても、実質的な金利は上がっているということです。デフレという状況の中では、現金の価値は相対的に上がる傾向があり、借金は相対的に膨らむ傾向があります。確かに預金には「増えないリスクはあるかもしれませんが、デフレの中では「目減りしないメリット」のほうが大きい。目減りさえさせなければ、貨幣の実質的な価値は上がっているからです。

◎「何に投資すればいいですか?」は、ダメ!

セールスマンが売る商品は、たいていは自分が受け取るマージンを優先しています。そして、セールスマンが儲かる商品は、その儲けであなたが損をする商品なのです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする