欠点を直さずに幸せに生きる方法 価格:¥ 1,470(税込) 発売日:2009-11-24 |
評価 (3点/5点満点)
・「欠点」はひっくり返せば長所になる
・人生は「あきらめ」ればラクになる
・「思い込み」が足を引っ張る
・「運」と「時間」に頼ればうまくいく
この本では、欠点など直す必要はなく、逆に欠点を利用して幸せになる考え方、実践方法が書かれています。
著者の齊藤正明さんは、以前勤めていた会社で上司からパワーハラスメントを受け、うつ病を患い休職を余儀なくされたそうです。
本書で紹介されている考えは、齊藤さんのこのような経験から生まれたものでありますが、たしかに欠点を一生懸命に直す努力をすることが幸福に繋がるのか、私も疑問を感じます。欠点を素直に受け入れ、無理をしないで折り合いをつけていくくらいのほうが案外うまくいくのかもしれません。
【my pick-up】
◎がんばってもどうにもならないことはある
思うに、欠点というのは、「キミはそれをやらなくていいんだよ」と言われていることのような気がします。だったら、それを無理に克服しようとする時間も労力も、もったいないと思いませんか。
◎欠点がない人は損をする
欠点直しに成功してどんどんスキルを身につけていくと、苦手な仕事だってどんどん回されるし、自分のこれという特徴に集中して時間をかけることがむずかしくなります。
普通の人は最低限の欠点だけ直して、自分が得意なことに力を注ぐほうが能力を発揮できると思います。
◎ストレスのたまらない生き方をする
さらけ出すという路線でいくと、結果的には懐の広い人しか自分のまわりにいなくなるのです。なぜなら、人を思いどおりにしたがる人は、いつまでたっても欠点を直さない僕に対して嫌気がさし、いなくなってしまうからです。
弱みや欠点をみせてしまうときに生じるリスクよりも、さらけ出すメリットのほうがとても多いので僕は後者を選んでいます。
◎100個のうち99個のアドバイスは役に立たない
できないことだとわかっていて、なおかつ自分でも修正する気持ちがなくて、そのキャラクターとつきあっていこうと思うのであれば、アドバイスを聞かないこともひとつのやり方だと思います。
もしかしたら、アドバイスを聞くことで自分のキャラを抑え込んでしまい、特徴のひとつをつぶすことにもなりかねません。みなさんも、まわりからのアドバイスを全部受け入れようとはせず、そういう意見もあるよなと軽く流しておけばいいのではないでしょうか。
僕も体ではうなずいていても、心はうなずいていないことが多いです。相手の話している日本語は理解できたという意味でうなずくのですが、それが正しいと思ってうなずいているわけではありません。
◎「弱点・欠点」はフォースと同じ
弱点や欠点だと思っていることは、ほかの人にはまねできないことだったりしませんか。
そもそも、自分の長所はだれかが見つけてくれるものではなく、自分で気づいて、それを長所だと割り切る必要があります。
弱点だと思っていたことを、見方を変えて長所ととらえ、普通の人にはできない才能なんだとぜひ思ってみてください。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます