このムダな努力をやめなさい: 「偽善者」になるな、「偽悪者」になれ 価格:¥ 1,260(税込) 発売日:2012-10-09 |
評価 (3点/5点満点)
努力には「時間」がかかるので、努力も「選別」する必要があります。
苦手なことはいくら時間をかけてもそれほど身につかず、ムダな努力となる可能性が高いです。そのために得意な仕事に時間を割けなくなるのは、本末転倒と言えるでしょう。
この本では、自分の「やりたいこと」「好きなこと」「得意なこと」で思う存分本領を発揮することが、成功への最短距離であることが繰り返し述べられています。人間誰しも限られた時間の中で、ムダな努力をしているヒマなどないのです。
著者の成毛眞さんは、日本マイクロソフトの元社長としてご存知の方も多いと思いますが、過去の著書も含めて、考え・発想が実にユニークで面白いです。成毛さんの本を読んで、今まで自分に持っていなかった新たな視点を与えてくれます。
【my pick-up】
◎「偽善者」になるな、「偽悪者」になれ
世の中には、100人の知り合い全員に嫌われたくないと思う人もいれば、99人から嫌われてもたった1人から徹底的に愛されればいい、と思う人もいる。
前者は「偽善者」であり、後者は「偽悪者」だ。
私はもちろん、後者だ。
ただし、愛される1人からは熱烈に愛されるくらいでなければならない。広く浅く好かれるより、たった1人に深く愛されれば、それで人生は満たされるものだ。
◎八方美人にならない
ムダな努力をしない人は、付き合う人を決め、それ以外の人とは交流を断つ。自分にとって何らかの意味を持たない人と一緒にいるのは時間のムダだからだ。話が合わないのに、話題をあれこれ考える労力がもったいない。
とくに30代も半ばくらいになれば、そろそろ人生の折り返し地点に差しかかろうとしているのだから、これ以上時間をムダにはできない。
相手がどんなに立派な肩書を持とうと、生産性のない人とはスパッと関係を切ったほうがいい。つまり、所属している組織で判断するのではなく、個人の資質を見極めなければならないのだ。
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