評価 (3点/5点満点)
・本社オフィスがない。社員の半数以上が地方に住んで、在宅勤務で仕事をしている。
・管理職が1人もいない。
・評価制度さえなく、基本的に給与は一律で、賞与は山分け。
・売上目標やノルマもない。
・残業や休日出勤はほとんどない。
そんな活動で「働きがいのある会社ランキング」「ホワイト企業アワード」で入賞している株式会社ソニックガーデンの代表・倉貫義人さんが、組織として圧倒的な成果を出すことと、そこで働く個人が圧倒的に楽しく仕事をすることの両立について語ります。
具体的には、「生産的に働く(無駄な作業を見直し、要らない会議を減らし、仕事の進め方も継続的に改善する)」「自律的に働く(誰かに管理されなくても働く)」「独創的に働く(自分たちだけの働き方を追求する)」の3つのステップが用意されています。
そのアプローチは、なるべく楽にして成果を上げること、自律性を与えて自由に働くこと、他者と争わない独自のスタイルを見つけることを段階的に変えていくものです。そのために今ある状態を「見直す」「なくす」「やめる」という引き算のマネジメントです。
【my pick-up】
◎雑談を見直す~ホウレンソウから「ザッソウ」へ
報告・連絡よりも私たちが重視しているのは「ザッソウ」、つまり雑談と相談です。報告と連絡にかけていた時間を相談にかけると、仕事がよりスムーズに進むようになります。報告と連絡を効率化して時間の余裕を作ることで、社員同士が雑談することを推奨しています。相談の会話と雑談の間に明確な境界を引くことは困難です。雑談できる相手なら、相談だってしやすくなります。チーム内の助け合いが、自主的に起きるようになるためにも、仲間がどんな人なのか知っていることは大事です。人間にとっては付帯する雑然とした情報があったほうが記憶に残りやすかったり、理解しやすかったりするのです。
◎評価をなくす~評価がなくても公平かつがんばる秘密
成果を出してしまえば、それ以上に稼ぐための仕事をしなくてもいい。生まれた余裕には、新しい仕事を突っ込むことをしないのです。その時間は、自分がやりたいと思う仕事をしてもいいとしています。生産性を高めて得られる時間は、この投資の時間なのです。
◎急募をなくす~急募でいい人は見つからないから、仕事よりも人が先
「仕事があるから」と安易に人を入れてしまうことは避けるべきだと考えています。すぐにアサインできる人を入れると、だいたい失敗します。本当にいい人なら、そう簡単に空いてることはないからです。こちらのタイミングに合わせていい人が暇になるようなうまい話はありません。私たちの会社では、人を採用する理由は案件ではなく、「いい人がいるかどうか」です。いい人が見つかるまでは採用しないのです。採用してから案件を受けるのです。
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