3万人の社長に学んだ「しぶとい人」の行動法則 価格:¥ 1,470(税込) 発売日:2013-02-28 |
評価 (3点/5点満点)
苦境を乗り越えてきた心の強い「しぶとい社長」の考え方、気持ちの切り換え方を紹介した1冊です。
日本政策金融公庫(旧国民生活金融公庫)に26年間勤務し、3万人を超える中小企業の経営者と出会ってきた著者の上野光夫さんが発見した、ピンチに強く、勝負どころで勝つ人に共通する習慣が余すところなく記されています。
特に、経営者においては精神的な強さが重要だということを改めて認識しました。精神面で大きなダメージを与える人間関係の問題やお金の問題について、どう乗り越えていくか、その方法を学ぶことは、大変意味のあることです。
【my pick-up】
◎考える時間は短く
仕事の中で最も時間がかかるのが、実は「考える仕事」です。
「考える仕事」を短時間に終わらせるためには、目先のことにとらわれてあれこれ考えを巡らせるのではなく、「この仕事の真の目的は何か」という本質を考えて取り組むことが大切だということです。
◎ストレスの影響を受けにくくする
精神科の医者によると、「心が折れにくい人」とは、気が強いとか弱いということとは関係がなく、自分自身を追い詰めない人だと言います。
仕事だけに没頭することはなく、時間を純粋に自分の楽しみのために使おうとします。自分の長所と短所を冷静に見つめることができるので、人からどう見られているかを気にしません。気負わずに生きており、高望みをしないので、劣等感や自己嫌悪にさいなまれることもありません。「人は人、自分は自分」で、他人に対して自分の意見を押し通そうとしないので、人間関係のトラブルも少ないのです。
行動様式を具体的に例示すると、次のようになります。
①相手の立場を考えて穏やかでめったに怒らない、②他人の評価はあまり気にしない、③「歩く」「食べる」「話す」といった行動をゆっくりと行う、④「明日に延ばせる仕事は明日に」と考える、⑤仕事よりプライベートを楽しむ、⑥趣味のスポーツでも勝敗にこだわらない、⑦時間を気にしすぎない
仕事だけに打ち込むのではなく、自分の時間も心から楽しみ、情緒が安定するように意識することで、不測の事態に直面しても、一歩引いて向き合う余裕が生まれるのです。
◎精神的に厳しいときは
いつも前向きな考え方を保つことができる人は少ないと思います。そこで、お勧めしたいのが、自分が楽しみに思うことをする予定日を決めることです。
忙しかったりきつかったりするときこそ、最優先で時間をとって予定を立てることをやってみてください。予定を決めたら、できるだけ具体的なスケジュールを組むことが大切です。
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