評価 (3点/5点満点)
沢渡あまねさんの最近の出版スピードも、なかなかですね。
個人が仕事の生産性をあげるポイントは、「無駄な行動をなくす」「無駄な時間をなくす」の2つです。
この本は時短術には走らず、後者、すなわち無駄な時間をなくすための仕事の習慣をテーマにしています。
沢渡さんが会社勤めをしていた30代後半、2012年~2014年にかけてご自身のブログに綴っていたコラムを加筆・再編集し、新たに書き下ろしを加えた1冊ですが、朝早く出社したり、16時で帰って社外の勉強会に参加したり、所属部門で男性社員初のテレワーカーになったり・・・当時はかなりの変人と見られていたようです。
しかし現在は、今までのやり方を変えやすい、チャレンジしやすい雰囲気になってきたと思いませんか?生産性を上げて、自分らしい働き方を主体的に追求できるチャンスの時代の到来です。
【my pick-up】
◎議事録は先に書け
「この打ち合わせは、こういうストーリーで進めて、この論点がハイライトで、こういう結論にもっていって、そして次回までの宿題事項は何にして誰にふって・・・」いま話すべきことや話すべきでないことの見極めや仕切りも、先に書いた議事録に沿ってあなたがリードして行うことができます。「議事録を先に書く」が有効な会議は、たすくや課題がある程度明確な会議、自由な意見の発散(ブレインストーミングなど)を求めない会議です。
◎アウェイのチカラ
私たちは自分の特殊性(アウェイ)を別の環境で発揮したい時、「アウェイ」である以上に、「標準的」「汎用的」である必要があります。
◎他責にしよう
自責で考えると、個人はスキルアップし成長するかもしれません。他責で考えると、仕事のやり方そのものの改善、ひいては組織の成長につなげることができます。
◎後悔先に立てよ
それをやらないことの影響をあらかじめイマジネーションすることです。やらないことで後々面倒くさいことになると分かります。
◎仕事イヤイヤ期の1日の過ごし方
早起きする、早く家を出る、「帰ったら何をしようか?」を考える、猛スピードで仕事をこなす、とっとと帰る。
◎後付け力
世の中の多くのサクセスストーリーは結果論にすぎません。どんなキレイなサクセスストーリーも大半は後付け。まずはその現実を認識しましょう。後付け力の高い人は、日常のなんでもないようなことを、サクセスストーリーに仕立て上げることができます。それを通じて、過去の体験をノウハウ/知識化します。また、ストーリーの登場人物を輝かせます。
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