評価 (3点/5点満点)
この本は、第2の人生を見据えている方々に向けて、これまで培ってきたキャリアを活かす「新しい働き方」を紹介するものです。
それは「顧問」という働き方。
顧問を取り巻く環境や、顧問が携わる仕事は大きく変化し、これまでキャリアを積んできた50代、60代の方々が活躍できる職業として今、注目され始めています。
私も、顧問は「栄誉職としての意味合いが強い」「働きよりも人脈を求められている」「官僚や一流企業のほんの一握りの人物がなるもの」とこれまでイメージしていましたが、今は課題解決が実現するまで企業のメンバーと一緒に実務にも携わるようになっているそうです。
大手企業の組織論やマネジメントの手法、中小企業のスピード感など、個人が実務経験を通して得た知見をあらゆる企業の課題解決に活かせる、とてもやりがいのある仕事なのですね。
本書では、顧問派遣会社の活用も含めて、顧問になる方法や、企業から必要とされる顧問であり続けるためのノウハウが満載です。
定年後や早期退職後の新しい働き方として、顧問という選択肢は今後さらに見直されることでしょう。