倭国、大和国とヘブライ王国

ヤマトとはヘブライ王国の神・ヤハウエの民を意味するヘブライ語‘ヤァ・ウマトゥ’が変化したものであろう

国生みの秘密(2)

2005-09-03 12:45:31 | 歴史
 古事記の国生みの最初の記述が何故淡路島、そして次が四国であるのかについての考察を述べた。「イスラエルの失われた十支族」の内の或る一族(ヤマト族)が、倭国侵略の拠点としたのが淡路島で、次に畿内を目指したが強力な豪族(那賀須泥彦)が居た為、四国を先に占領したと言う説を述べた。そしてこの考えは大杉博著の「「古代ユダヤと日本建国の秘密」が述べる‘高天原は四国・剣山に在った'と言う説が大きな支えとなる。それでは古事記の‘国生み’のその後の記述も倭国侵略の歴史を記述しているのではないか?と言う視点で考察してみた。四国以降の‘国生み'の記述をこの視点で読んでみよう。

 古事記の四国を生んだ後の国生みの記述を簡略して以下に記すと・・。
「四国の次に隠岐三つ子島を生みき。次に筑紫の島を生みき。この島も身一つにして面四つあり(筑紫国、豊国、肥国、熊曾国)。次に壱岐島を生みき。次に津島を生みき。次に佐渡島を生みき。次に大倭豊秋津島を生みき。故、この八島を先に生めるによりて、大八島国という。」
 先ずここまでを解釈してみよう。四国の次になぜか日本海へ跳び、出雲の国の沖に浮かぶ隠岐の島を生む。地図を見ると隠岐島の西側に三つの島があるので、この日本海の隠岐島に間違いないだろう。
四国の次は九州へ兵を向けるのが順序としては適切と考えられるのだが・・・。私はここで次の様な仮説を立てた。隠岐の島を侵略したのはヤマト族ではなく、他のイスラエルの支族であったと。先に出雲族もイスラエルの支族であったと言う説を度々述べてきた。ヤマト族と同じ戦略で出雲を取るために先ず隠岐島を拠点として占領したと考えると、四国の次に隠岐島の記述があっても可笑しくはない。隠岐島には2000年の歴史を持つ崇神天皇ゆかりの水若酢神社がある。訳ありの島である。隠岐島の次に筑紫島を生む。これは再びヤマト族の話に戻り、四国を制圧した後に九州全土を占領したことを記述していると解釈できる。そして邪馬台国をこの九州の何処かに築き上げたのだろう。九州全土の国生みの後が、壱岐島と津島(対島)と急に小さな島になるのはなぜだろう。これはこう解釈できる。この二つの島はこの時期、朝鮮半島の支配下にあったため、朝鮮を攻める拠点として先ずこの二島を占領したと見る。次が又佐渡島へ跳ぶが、私はこれも先の隠岐島の話と同じく今一つのイスラエルの支族が越の国を攻めるべく、拠点として佐渡島を選んだと考えている。そして「第一次国生み(国取)作戦」の最後が大倭豊秋津島である。この国はどこに在るのだろう。私は大倭が本州を表わしているのだと思う。豊は北九州に有り、既に占領が終わっているが、或る資料には今の山口県あたりも豊であったとしている。秋は安芸を意味していると考えると、大倭豊秋津島とは今の山口県と広島県を指しているのだろう。
「第一次‘大八島国’占領作戦」は無事に終了した。古事記では、「ここで暫く休んだ後、邪馬台国への凱旋の途中、未だ服従していなかった国(島)を占領した」と記している。その部分を簡単に古事記から引用しよう。
「然しありて後、還ります時、吉備島を生みき。次に小豆島を生みき。次に大島を生みき。次に女島を生みき。次に知訶島を生みき。次に両児島を生みき。」
これらの六島はどこを指すのだろう。古事記の解説をそのまま記すと、吉備島は岡山県の児島半島、小豆島は‘24の瞳’で有名な島、大島は山口県沖の大島、女島は大分県東の姫島、知訶島は長崎県の五島列島、両児島は長崎県の男女群島としている。これは瀬戸内、山陽地方をほぼ制圧し、九州の邪馬台国に帰って、残っていた抵抗勢力を整理したことを物語っていると考えられる。古事記の伊邪那岐命と伊邪那美命による‘共同’の国生みの物語はこれで終わる。次の節は「神々の生成」となり同じ伊邪那岐命と伊邪那美命の協力により34柱の神が生まれる。この節の終わりにこう記されている。「凡て伊邪那岐、伊邪那美の二柱の神共に生める島、十四島、(生める)神、三十五神。」
国生みは凡て終わった。もう一度この時点での国の範囲を眺めてみよう。
淡路島から四国、九州と周辺の島々を納めた。隠岐島を取り出雲を伺っている。佐渡島を取り越の国を伺っている。本州の岡山県から西をほぼ制圧した。別の言い方をすると畿内に那賀須泥彦と言う強敵がいて攻められず、出雲も越も未だならず、紀州以東は知らず。そんな状況である。

以上が古事記の国生みを、いつもながらの斜め読みで読んだ解釈を紹介した。イスラエルの失われた十支族のうち、三支族の動きが見えてきた。残りの七支族は何処へ行ったのだろうか?或る書に「旧倭国には五つの国が在った。それは出雲、越、尾張、紀、阿蘇である。」と述べている。尾張の国と紀の国にもイスラエルの支族が関係しているのであろうか?またまた興味が湧いてきた。





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3 コメント

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へぶらいびとの「古事記」 (虚庵)
2005-09-03 22:16:18
「古事記」をへぶらいびとが読むと、斯くも変貌を遂げるとは!

下北に辿り着くまでの長旅を、楽しみに・・・。
ワクワクして来ました (へぶらいびと)
2005-09-04 08:43:50
 いつもコメントありがとう御座います。自分でもすっかり斜め読みにはまっています。科学者のような発見の喜びを味わいながら・・・
Unknown (Unknown)
2019-05-20 14:28:34
隠岐島は徳島県の伊島だと思います。
当所神社が存在します。

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