倭国、大和国とヘブライ王国

ヤマトとはヘブライ王国の神・ヤハウエの民を意味するヘブライ語‘ヤァ・ウマトゥ’が変化したものであろう

古事記作成編集会議

2007-04-06 18:31:55 | 歴史
 古事記の‘神代の巻’冒頭に、古事記をなした太安万侶の序文が載っている。そこには天武天皇が述べたお言葉が次のように載っている。「朕聞きたまえらく、『諸家のもたる帝記及び本辞(先代旧事本紀)、既に正実の違い、多く虚偽を加ふ』と言えり。今の時にあたりてその失(あやまり)を改めずば、未だ幾年を経ずしてその旨滅びなんとす。これすなわち邦家の経緯、王家の鴻基なり。故これ、帝記を選録し、奮辞を討覈して、偽りを削り、真を定めて後の世に流(つた)えむと欲(おも)う。」そして太安万侶は天皇のお言葉に従い、語り部の稗田阿礼と共に古事記を編纂したとされる。
これからは私の妄想である。古事記が編纂されていった過程を再現してみたい。
まず天武天皇とその側近が集まった。天武天皇より「神武天皇の時代以前を神代の物語として組み立てること」と提案された。このコンセプトを基に第1回の編集会議が開かれた。
まず天皇から次のような条件が出された。
1.旧約聖書を参考にして天地創造の物語と、創生の神々の物語を冒頭に語れ。
2.倭国を造る神の名は、イスラエルの預言者のイザヤの名を参考として考えよ。
3.邪馬台国の女王`卑弥呼'を天皇家の祖とし、その名は太陽神を基に考えよ。
4.神々の住むところの描写は邪馬台国を参考とするが、その名は我等が祖・アブラハムの故郷タガマ・ハランを基に考えよ。
5.最初に地上に降りる神の名は天皇家のイスラエルの支族の祖であるエフライムと同じ意味にせよ。
6.神々の系図はイスラエルの支族の家系図を参考にせよ。
7.出雲王国との戦いは事実を伝えず、倭国国民から反感を買わぬよう、大国主命を讃える物語とせよ。
8.倭国の名に約束の地カナンを参考に考え残すこと。
9.神武天皇の建国の年は、イスラエルの支族がアッシリア帝国から解放された紀元前660年頃に設定せよ。従って神武天皇以後の天皇の治世の年数を調整し、記録の残る天皇の年代と合わせられるようにせよ。
おおよそ以上のような原案が出された。これに対して太安万侶他側近達が、知恵を持ち寄り考えた結果は以下の通り。
@預言者イザヤの名から伊邪那岐命と伊邪那美命とした。
@卑弥呼は太陽神として天照大神と言う名にした。
@神々の住むところはタガマ・ハランを基に高天原と言う名を考えた。
@エフライムと言う意味はヘブライ語で「実り多い」と言う意味である。日本の古語で同じ意味を持つニニギとした。
@(家系図の詳細は別途とするが)聖書を基に天照から神武まで上手く出来上がった。
@‘国取り’であったのに‘国譲り’と表現を変え、大国主命を讃えた物語とした。国譲りで出雲をヘブライ語のカナンと同じ意味の、豊葦原水穂の国とした。
@神武天皇即位の年は紀元前660年に設定した。
このようにしてみると冒頭の天武天皇が述べた言葉がむなしく響いてくる。「・・・今この時に当たりてその誤りを改めねば・・・偽りを削り真を定めて・・・」。
とはいえ私は‘古事記は史実が核になっている’という考えを強く持っているので、視点を変えて見れば、検討結果は史実と旧約聖書の世界を上手く混ぜ合わせ、見事な神話の世界を作り上げたと言える。編集者・太安万侶の力量に心から拍手を送りたい。
第2回目の編集会議の模様を次回紹介する。