【スポーツ群像】
ロッテの4番は進化を目指す 今江「30歳からもう一花」 今季はチャンスで長打狙いも
今季はロッテの4番として活躍。チームを3年ぶりのAクラス(3位)へと導いた今江敏晃内野手(30)が来年はさらなる進化を目指す。これまでは自然体で打席に立ち、きた球に反応するタイプだったが、「場面によっては大きいの(長打)を狙う」と一層の飛躍を図る。本人は「チャンスでの変化球への対応」がカギとみている。(三浦馨)
■2億円プレーヤーへ到達
今江は今季132試合に出場し、リーグ2位の打率.325をマークした。海外フリーエージェント(FA)権を行使せずにチームへ残留。契約更改では2年総額4億円プラス出来高払い(金額は推定)でサインした。
「プロ入り前は1億円プレーヤーが夢だった。(年俸2億円は)なかなかもらえない金額。やっとここまで来られたかなという感じ」と笑顔を見せた。
実は4番という打順について「正直、(自分には)向いていないと思う」と語る。「日本の4番とはやはりホームラン打者のイメージがある。僕はコツコツ打つタイプだし、ホームランを狙ったことはない」
そう言いつつも、4番の座を譲る気持ちはない。「チームの中心だし、それだけ必要とされているということ。ずっと打たせてもらえるように頑張りたい」と力を込める。
■チャンスで大きいのを狙え
来年はプロ13年目。三十路に入ったが、「この先、花を咲かせたい」との思いもある。そんな今江にとって、今秋の鴨川キャンプで伊東勤監督(51)からかけられたひと言が心に響いた。「場面によっては、もっと振り回して大きいのを狙ってくれ」
今までも消極的だったわけではない。チャンスで打席が回れば走者をかえす気持ちで立っていたが、指揮官から長打狙いを勧められて今江は考えた。「相手バッテリーは点を取られたくない、ここぞというときは変化球を投げてくる。ならばそれを狙おうと」
今江は右方向への強い打球も持ち味だ。「右打ちがうまいといわれるが、狙って打ったことはない。打球が勝手に飛んでいくだけだった。でも自分も少し進化したい」と秋季キャンプではチャンスでの変化球打ちをテーマに取り組んだ。
「あまり変化球を狙いすぎると、バッティングが崩れることもある。基本的なスタイル(自然体)は変えず、場面によっては長打を狙う準備をしていきたい」
■チャリティー活動も続行
今江はチャリティー活動にも熱心だ。東日本大震災の被災地や千葉県内の養護施設などを訪問。小児がん患者らを勇気づける活動もしている。
「ファンあっての僕たちは、ただ野球をして稼いでいるだけではダメ。何か社会へ恩返しできればと、妻(幸子さん)といろいろ話し合って活動を決めています」
来年もグラウンド内外で心優しき4番の活躍が見られそうだ。
(サンスポ)
ロッテの4番は進化を目指す 今江「30歳からもう一花」 今季はチャンスで長打狙いも
今季はロッテの4番として活躍。チームを3年ぶりのAクラス(3位)へと導いた今江敏晃内野手(30)が来年はさらなる進化を目指す。これまでは自然体で打席に立ち、きた球に反応するタイプだったが、「場面によっては大きいの(長打)を狙う」と一層の飛躍を図る。本人は「チャンスでの変化球への対応」がカギとみている。(三浦馨)
■2億円プレーヤーへ到達
今江は今季132試合に出場し、リーグ2位の打率.325をマークした。海外フリーエージェント(FA)権を行使せずにチームへ残留。契約更改では2年総額4億円プラス出来高払い(金額は推定)でサインした。
「プロ入り前は1億円プレーヤーが夢だった。(年俸2億円は)なかなかもらえない金額。やっとここまで来られたかなという感じ」と笑顔を見せた。
実は4番という打順について「正直、(自分には)向いていないと思う」と語る。「日本の4番とはやはりホームラン打者のイメージがある。僕はコツコツ打つタイプだし、ホームランを狙ったことはない」
そう言いつつも、4番の座を譲る気持ちはない。「チームの中心だし、それだけ必要とされているということ。ずっと打たせてもらえるように頑張りたい」と力を込める。
■チャンスで大きいのを狙え
来年はプロ13年目。三十路に入ったが、「この先、花を咲かせたい」との思いもある。そんな今江にとって、今秋の鴨川キャンプで伊東勤監督(51)からかけられたひと言が心に響いた。「場面によっては、もっと振り回して大きいのを狙ってくれ」
今までも消極的だったわけではない。チャンスで打席が回れば走者をかえす気持ちで立っていたが、指揮官から長打狙いを勧められて今江は考えた。「相手バッテリーは点を取られたくない、ここぞというときは変化球を投げてくる。ならばそれを狙おうと」
今江は右方向への強い打球も持ち味だ。「右打ちがうまいといわれるが、狙って打ったことはない。打球が勝手に飛んでいくだけだった。でも自分も少し進化したい」と秋季キャンプではチャンスでの変化球打ちをテーマに取り組んだ。
「あまり変化球を狙いすぎると、バッティングが崩れることもある。基本的なスタイル(自然体)は変えず、場面によっては長打を狙う準備をしていきたい」
■チャリティー活動も続行
今江はチャリティー活動にも熱心だ。東日本大震災の被災地や千葉県内の養護施設などを訪問。小児がん患者らを勇気づける活動もしている。
「ファンあっての僕たちは、ただ野球をして稼いでいるだけではダメ。何か社会へ恩返しできればと、妻(幸子さん)といろいろ話し合って活動を決めています」
来年もグラウンド内外で心優しき4番の活躍が見られそうだ。
(サンスポ)