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2020年以降の直近4年は2位、2位、5位、2位と4年で3度2位に入っている。20年はリーグ優勝したソフトバンクに14ゲーム差の2位だったが、10月9日の首位・ソフトバンクとの3連戦初戦に勝利し、2位ながらゲーム差なしに迫れば、「この1点を、つかみ取る。」をチームスローガンに掲げリーグ制覇を目指した21年は、2位ながら1970年以来51年ぶりとなる優勝マジックを点灯させ、優勝マジックを「3」まで減らしたが、1敗も許されない10月27日の楽天戦に1-2で敗れた。22年も前半戦を4位で終えたとはいえ、首位と「2.5」ゲーム差で、オールスター明けの後半戦を迎えたがオリックスとの3連戦に3連敗。終わってみれば、69勝73敗1分の5位だった。
そして昨季はオールスター明け最初のカードとなったソフトバンクとの3連戦に3連勝し貯金を今季最多の「13」とし、オリックスとのマッチレースになると思われたが、8月最初の3連戦となった日本ハム戦に1勝2敗で負け越すと、ここから3カード連続で負け越し。8月15日からの下位に低迷する日本ハムとの3連戦に3連敗を喫するなど、8月は11勝15敗1分と、結果的に夏場に勝てず、9月も7勝16敗と大きく負け越し、オリックスのリーグ3連覇を許した。
投手陣に関しては昨季チーム防御率リーグ5位の3.40、救援防御率はリーグワーストの3.35だったが、6回終了時点にリードしていれば48勝7敗で、前半戦は6回終了時点にリードしていれば31勝2敗と、マリーンズには逃げ切る強さがある。先発陣は3年連続規定投球回に達した小島和哉、昨季自身初となる2桁勝利を挙げた種市篤暉、最速165キロを誇る佐々木朗希が開幕からローテーションの中心と投げ、そこに西野勇士、C.C.メルセデス、美馬学、中森俊介、本前郁也、唐川侑己らが調子の良い投手を時期によって使い分けることができれば、先発陣にも厚みが出る。リリーフ陣も21年の佐々木千隼、22年の東條大樹、23年の西村天裕、坂本光士郎と毎年“ニューフェイス”がブルペンを支えており、今年も誰が出てくるのか楽しみだ。もちろん、昨季ブレイクした西村、坂本らも2年連続で活躍して欲しいところ。
優勝に飢えている。FA宣言してロッテに残留を決めた田村龍弘は「野球人である以上は絶対に優勝したい」と話せば、佐藤都志也も「優勝しか見えていない」とキッパリ。
昨季シーズン途中にトレードで加入し、そのバットで何度もチームを勝利に導いた石川慎吾は「勝ちたいですね。勝って優勝したいですし、日本一になりたい。最後の最後まで野球をやりたい」と強い思いを口にした。その声で昨季チームを鼓舞し続けた大下誠一郎も「2位だったのでできれば1位、優勝して日本一になりたかった。とにかくオリックスに3連覇されているので、僕がいたのもあるし、とにかく打倒オリックスで。僕もしっかり一軍で試合に出て結果を残して、1年通して一軍にいられるようにしたい」と意気込む。
シーズン終盤の失速は見飽きた。勝てば2位でCS、負ければ4位となったシーズン最終戦の楽天戦に勝利し本拠地でのCS開催を手にし、ソフトバンクとのCSファーストステージ第3戦では、0-3の10回に藤岡裕大の劇的同点3ランからの安田のサヨナラ打と、ポイントになる試合で勝てるようになってきた。今季こそシーズン通して安定して戦い、パ・リーグの王者は“俺たち”であることを証明したい。
取材・文=岩下雄太
優勝に飢えている。FA宣言してロッテに残留を決めた田村龍弘は「野球人である以上は絶対に優勝したい」と話せば、佐藤都志也も「優勝しか見えていない」とキッパリ。
昨季シーズン途中にトレードで加入し、そのバットで何度もチームを勝利に導いた石川慎吾は「勝ちたいですね。勝って優勝したいですし、日本一になりたい。最後の最後まで野球をやりたい」と強い思いを口にした。その声で昨季チームを鼓舞し続けた大下誠一郎も「2位だったのでできれば1位、優勝して日本一になりたかった。とにかくオリックスに3連覇されているので、僕がいたのもあるし、とにかく打倒オリックスで。僕もしっかり一軍で試合に出て結果を残して、1年通して一軍にいられるようにしたい」と意気込む。
シーズン終盤の失速は見飽きた。勝てば2位でCS、負ければ4位となったシーズン最終戦の楽天戦に勝利し本拠地でのCS開催を手にし、ソフトバンクとのCSファーストステージ第3戦では、0-3の10回に藤岡裕大の劇的同点3ランからの安田のサヨナラ打と、ポイントになる試合で勝てるようになってきた。今季こそシーズン通して安定して戦い、パ・リーグの王者は“俺たち”であることを証明したい。
取材・文=岩下雄太
(ベースボールキング)
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「4番、ライト、サブロ~~~!」。ZOZOを彩った美声が球界を去った。ロッテのアナウンス担当・谷保恵美さん。川崎時代の1991年から33年間で1軍公式戦2100試合を担当した。連続担当1894試合は金字塔だ。
「いつかはやめると思っていたので、いつ引き継げばいいのかなとずっと考えていた。こんなにたくさん担当させてもらって何の悔いもないですね」
幼少期から場内アナウンスに憧れ、大学卒業後にプロ野球の球団事務所に片っ端から電話し、ロッテに入社した。1年目は経理担当で、2年目の91年から2軍の場内アナウンスを担当。初仕事は教育リーグの大洋戦だった。
続けて来られた要因は「穴を開けられない」という責任感に尽きるという。冠婚葬祭にもほぼ足を運べなかったが、昨年5月に他界した父・直政さん(享年87)の「シーズン中には帰ってこなくていいぞ」という言葉を支えに、仕事を全うした。
最後に担当した23年10月16日のCS第1ステージ第3戦・ソフトバンク戦が忘れられない。延長10回3点ビハインドからの大逆転。選手、ファンが歓喜する姿が脳裏に焼き付いている。
体調を崩さないように避けてきた生ものやお酒を、今は少しずつ楽しめている。今後は別業界へと進む予定だが「今は野球観戦が一番、楽しみですね」。96年から1試合も休まず走り続けてきた谷保さんは、まずは地元の北海道に戻って小休止する。
◆谷保 恵美(たにほ・えみ)1966年5月11日、北海道・帯広市生まれ。57歳。小学校では合唱部に所属し、帯広三条高、札幌大学女子短期大では野球部マネジャー。90年にロッテオリオンズに入社。21年に球団功労賞を受賞し、23年の本拠地最終戦で公式戦通算2100試合を達成した。
(報知)
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