ちょこっとGUM

今、自分が出来ること。やれること。それを精一杯やっていかなくちゃ!!

拾い読み★2014-115≪コラム記事≫

2014年04月26日 21時52分33秒 | マリーンズ2011~15
【今江敏晃コラム】
敬天愛人~チームを愛し謙虚に努力
■■ リーグ開幕1カ月 ■■

 リーグが開幕して1カ月が経ちます。チームは決して好調ではありませんが、1年は長い。良い時も悪い時もある。悪い時期をしのぎ、投打の歯車がかみ合うまで我慢すれば、必ず上昇気流に乗ることができる。僕自身は腰を痛めて2軍で調整中。22日から体を本格的に動かし始めました。きちんと治し、ロッテの力になりたいと思います。

 僕も30歳。どんな形でチームに貢献できるかは、常に考えています。例えば僕は投手に近い三塁手。投手がピンチで苦しみながら投げているのがよくわかる。そういう時は僕から「間」を取るようにしています。

 投手は打たれている時こそ「野手が守りやすいよう、テンポ良く」と意識しすぎ、投げ急ぐことがある。単調になると打者もタイミングを合わせやすい。そこを見極める。マウンドに向かって「自分のリズムでいいんだぞ」などと声をかける。投手が平常心を取り戻し、悪いリズムも変えられる。今は年下の選手が増えたから、やりやすいというのもあります。

 この年になると、周囲のことも、自分自身のこともだんだんと見えてきます。僕自身で言えば、昨季はリーグ2位の3割2分5厘。本来の打撃フォームを知ったことが大きいです。

 僕は手は右利きですが、幼い頃から球を蹴る時はなぜか左足。だから右打席に立つ時も、軸足は投手に近い左なのです。このことを昨シーズン途中、たまたま知り合いに指摘されて気付きました。

 調子のいい時は自然とできていた。でも、意識はなかった。僕は本来、中距離打者なのに「大きいのを狙ってやろう」と、右足に体重をかけて思い切り振ってフォームを崩すこともありました。

 それでも若い頃は勢いやパワーで、なんとかなるけど、年齢を重ねるにつれ、体は変わる。うまくいかず、悩む。そこでどう対処するか、だと思うのです。昨季も最初は絶不調。「このまま選手として終わるのか」と思い悩みましたが、立ち返る場所を知り、持ち直せました。自分を知れば、正しいトレーニングができる。だから僕は、まだこれから、です。
 
 最後に、好きな言葉を紹介します。「敬天愛人」。僕にぴったり来る言葉です。強い物言いでチームを引っ張るタイプではない。家族を愛し、チームを愛し、謙虚に努力を重ね、その姿で周囲をまとめる。そんな選手であり、人間でありたいです。

(朝日新聞・千葉版)
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 拾い読み★2014-115 | トップ | 拾い読み★2014-116 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

マリーンズ2011~15」カテゴリの最新記事