自由民主党 柏市議会議員・円谷のりひと 公式ブログ

千葉県柏市議会議員 円谷のりひとの議会・活動報告、政策提言など。記事には政治活動以外の内容(雑記)も含まれます。

これも野球、1球の怖さ 斎藤、満塁弾に散る=世界大学野球選手権準決勝vs.米国

2010年08月06日 15時27分18秒 | 野球(ライター時代の記事)
 第5回世界大学野球選手権の準決勝が5日、横浜スタジアムで行われ、日本は米国に2対4で敗れた。日本は初回、1点を先制したが、その裏に先発の斎藤佑樹(早稲田大4年)がヒットと2つの四死球で1死満塁のピンチを作ると、5番のスプリンガーに初球の緩い変化球をたたかれ、決勝のグランドスラムを浴びた。
 打線も初回に相手の暴投で1点、2回に内野ゴロの間に1点と計2点を挙げるのが精一杯。相手先発のグレー、後を継いだノア・ラミレスをつかまえることができず、わずか3安打と抑え込まれた。過去4大会で6戦全敗の米国にまたも敗れ、悲願の金メダルにはまたも届かず。日本は7日、韓国と3位決定戦を戦うことになった。

 失投だった。左中間スタンドに消える白球を見送った斎藤を尻目に、アメリカナインがまるで勝ったかのような雄たけびをあげ、歓喜の輪を作る。1対0とリードした初回に浴びた、まさかの逆転グランドスラムだった。
 打ったスプリンガーは、「フォークが抜けて落ちなかったんだと思う」と振り返る。2回以降の斎藤は持ち前の低めに変化球を集める投球で粘りを見せた。味方の野選が絡んで背負った5回1死一、二塁の場面では、逆転本塁打を打たれたスプリンガーを143キロの直球で空振り三振。続くニック・ラミレスからも空振り三振でピンチを脱する意地も見せた。だが、取れられた点は戻ってこない。
「1球の怖さ。初回はマウンドが合わなかったこともあって、自分のフォームじゃなかった」(榎本監督)
 
「斎藤はストレート、フォーク、スライダー。どれも自分が必要なときに、狙ったところに投げられる。彼ほど秀でたピッチャーはなかなかいない」
 スプリンガーが斎藤の印象を語る。
「でもこういうことが起こるのが野球。それがたまたま自分の打席だったのさ」
 そう、スプリンガーの言葉どおり、これが野球なのであろう。

 試合後の記者会見に斎藤は姿を見せたなった。「出せる状態じゃないと判断した」という榎本監督の配慮だった。
「彼が4年間ジャパンでやってきて、どれほどこの試合に懸けていたかを感じていた。野球人の先輩として斎藤の気持ちが分かるから、どうか勘弁してください」
 涙ぐみながら指揮官はそう説明した。斎藤の日本代表には、これで一区切りがついた。だが、榎本ジャパンの戦いは、まだ終わっていない。
「韓国に勝って、メダルを死守したい」
 有終の美、そしてこれからも続く野球人生に向かって。敗戦を糧に、榎本監督と選手たちは、新たなスタートを切る。

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