本日、千葉県佐倉市にファシリティマネジメント(FM)についての行政視察に行ってまいりました。ファシリティ(facility)とは「施設」「設備」などと訳され、この場合は市所有の不動産のことと思っていただいて差し支えありません。つまり不動産管理から行財政改革を行おうという取り組みがFMです。
佐倉市は日本でも有数のFM先進自治体で、取り組みのひとつひとつがとても斬新で目からうろこが落ちるような話が次々と出てきました。これには、同行した助川議員とともに、感心するばかりでした。
ひとつ分かりやすい例を取ると、下の写真。佐倉市内の消防署です。
どう見ても2階建てですよね。しかしこの建物、もともとは3階建てだったそうです。では、なぜ3階がなくなったのか。
老朽化に伴う耐震化の際に、3階建てのまま補強すると約2億円がかかるという見積もりが出ました。佐倉市の担当者は、少しでも経費を節約しようと知恵を絞りました。すると、3階部分はほとんど人の出入りはなく、用具置き場になっているとのこと。建物は2階建てより3階建て、3階建てより4階建てと上が重くなればなるほど地震に弱くなり、耐震化費用もかさみます。そこで、「たいして使ってない3階を削る」という選択をしたのです。これで経費が約6400万円浮いたそうです。
役所の仕事となると、どうしても「2億円かかります」「必要な工事なので、仕方ないですね」となりがちなところですが、そうならないところがFMの真骨頂です。3階を取ってしまおうという発想にうならされます。こういうのを「破壊的イノベーション」というのでしょう。柏市長は事業仕分けを積極的に行いましたが、FMもまた行財政改革の手段としては有効だろうと感じた視察になりました。視察の成果を、しっかりと市政に生かしていきたいと思います。
佐倉市は日本でも有数のFM先進自治体で、取り組みのひとつひとつがとても斬新で目からうろこが落ちるような話が次々と出てきました。これには、同行した助川議員とともに、感心するばかりでした。
ひとつ分かりやすい例を取ると、下の写真。佐倉市内の消防署です。
どう見ても2階建てですよね。しかしこの建物、もともとは3階建てだったそうです。では、なぜ3階がなくなったのか。
老朽化に伴う耐震化の際に、3階建てのまま補強すると約2億円がかかるという見積もりが出ました。佐倉市の担当者は、少しでも経費を節約しようと知恵を絞りました。すると、3階部分はほとんど人の出入りはなく、用具置き場になっているとのこと。建物は2階建てより3階建て、3階建てより4階建てと上が重くなればなるほど地震に弱くなり、耐震化費用もかさみます。そこで、「たいして使ってない3階を削る」という選択をしたのです。これで経費が約6400万円浮いたそうです。
役所の仕事となると、どうしても「2億円かかります」「必要な工事なので、仕方ないですね」となりがちなところですが、そうならないところがFMの真骨頂です。3階を取ってしまおうという発想にうならされます。こういうのを「破壊的イノベーション」というのでしょう。柏市長は事業仕分けを積極的に行いましたが、FMもまた行財政改革の手段としては有効だろうと感じた視察になりました。視察の成果を、しっかりと市政に生かしていきたいと思います。