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-支那事変と英・ソの暗躍「大東亜戦争調査会」叢書14-(GHQ焚書図書開封 第117回)

2019-09-18 15:24:12 | 近現代史

GHQ焚書図書開封 第117回
支那事変と英・ソの暗躍「大東亜戦争調査会」叢書14-
 戦後昭和史は、なぜ戦争が起こったのか、相手がどう考えていたか、日本の国外の動きがどうだったのかを詳細に分析して書かれていないので欠陥がある。戦後の歴史書は、中立的立場で書かれているものでも、半分はアメリカ、GHQの立場で書かれている。
 盧溝橋の一発は、日本と国民党を戦わすための、支那共産党毛沢東の指示で行われた挑発の芝居であった。しかし、それを知らない支那国民党は、第18回総会で日本の侵略を訴えた。国連は19か国にカナダ、オランダ、アメリカを加えた23か国会議の日支諮問委員会で解決を図ろうとした。アメリカを加えようとしたのは、非加盟国アメリカを国連に巻き込むため、アメリカ提案で開かれたワシントン会議の国連での援用を期待したからである。国際連盟を隠れ蓑にして独裁色を高めようとしたイギリスの意図が感じて採れる策動であった。

 国連の参加国でなくなった日本は支那事変を自衛と主張し、9か国条約違反でない、またワシントン会議と国連は別物であると主張し、国連からの招請を拒否した。日支諮問委員会がイタリアの反対で失敗すると、今度は、支那とソ連と手を組ませ、英、仏、ソ連、支那の4か国の策動を英米は行う。これもポーランド、エクアドルから異論が出され、全会一致とならず失敗に終わる。
 後に、この時の侵略戦争を取り扱った9か国条約違反を金科玉条にして東京裁判につながっていくことになる。
 この時期、イギリス、アメリカがいつの間にかソ連と手を組んでしまったのは謎であったが、今日、ロシア革命はイギリス、アメリカの金融資本が資金援助をしていたことや、アメリカがコミンテルンの影響を受けていたことが明らかになっている。
 スペインの内乱はイギリスとソ連の支持するコミンテルン赤色政府とイタリアとドイツの支持するファッシズムの戦いであった。
赤色政府側にはソ連とイギリス、ファッシズム側にはイタリヤ、ドイツが支援した。
 日本の国際連盟脱退という潔さが果たして良かったのか?、残留し、正々堂々と英、仏、ソ連、支那からの攻撃に反論をし続けるのが良かったのか?。現在の北朝鮮のようなしたたかさが必要だったのかも知れない。
英米可分の考えが日本にあったし、日本にとって、2000年以上の歴史をもつ皇室の存在を否定(国体を毀損)するコミンテルンのソ連は脅威であった。
 戦争は相手があって起こるもの。{日本の歴史」大内力、「大系 日本の歴史」江口、「政党から軍部へ」北岡伸一など通史は日本のことだけしか書かれておらず、16世紀からのアジアの侵略など古い時代からの外国との関係が書かれていない。
 東京裁判の対象期間(昭和3年以降)だけに限定し書かれた昭和史は、GHQの立場から書かれた戦後歴史と言ってもよかろう。
 16世紀からの欧米侵略史の延長線上にある大東亜戦争であったとの視点から書かれるべきだし、清朝時代から内乱状態にあった支那をまともな主権統一国家と見做して歴史を書くべきでない。 
 かって、スペイン、ポルトガルが世界を2分したこと。オランダ、フランス、イギリスが西から東に侵略開始したこと、イギリス、ロシアがユーラシア大陸を2分しようとしたこと、アメリカが太平洋を西進したことなどを前提に昭和史を見つめなければならない。
参考文献:「日本の歴史24 ファシズムへの道」大内力、「大系 日本の歴史 二つの大戦」江口圭一、「政党から軍部へ」北岡伸一、「英米の東亜攪乱」大東亜戦争調査会
2016//9/28に公開



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