ちょい不良ゴーシュの豪酒録

何年やってもビギナーチェリストの日記

卒業式

2009年03月14日 16時02分51秒 | Weblog
3月13日(金)に卒業式が挙行されました.
「13日の金曜日」とは,本当に縁起が良すぎでは?

それはさておき,前日の深夜2時~5時頃までタラタラと鼻水が出て熟睡できませんでした.
1週間以上回復せずに鼻水と微熱が続いていて,鼻かぜにしては症状が続きすぎ.
今まで花粉症とは全く縁がなかったのですが,今シーズンからついに発症したのでしょうか?

この寝不足のおかげで,卒業式が始まると爆睡モードに突入.
会場はちょっと寒かったけれど,適度に暗く,卒業生の名前や祝辞のあいさつなどを耳にしながら,気持ちよく休んでしまいました.

教室の2次会では,みんなバラバラになるけれどこれからも頑張ろうね,と誓いあい,バンザイ三唱で締めくくりました.

20代で社会に飛び込み,定年を迎えるまでの約40年間,みなさんの持っている力をフルに発揮して社会に貢献してください.
その時に,講義で学んだことよりも,学生生活を通じて身に付けたいろいろなこと,青春時代に命をかけて頑張ったことが,一生の財産になることに気がつくと思います.
(研究・教育や仕事よりも,ロードバイクやチェロに熱くなった自分のことを言っているわけではないです.誤解のないように・・・?)

立派な社会人になって,たまには教室に顔を出してください.
卒業生の皆さん,おめでとうございます.

初見大会

2009年03月13日 14時46分45秒 | のむOK
3月7日(土)に久しぶりにのむオケの練習に参加しました.

今回は次のサマーコンサートに演奏する曲から2曲の楽譜の配布と,その初見大会.

曲目は「ベト7」と「パイレーツ・オブ・カリビアン」.

この2曲は室内管弦楽団ですでに演奏したことがあります.
でも,いきなり楽譜を見てサラサラと弾けるほど達人ではないので,最初から最後までバタバタでした.

ベト7のチェロは音が飛んであばれ気味ですが,繰り返しが多いので少し練習すれば何とかなります.
少なくとも,この前の定期演奏会でやったチャイ5に比べたら,ベートーベンは楽です.
1st Vnがなかなか来なかったので,弦は2nd以下の伴奏ばかりの演奏になってしまいましたが,このメンバーでも数人はベト7経験者がいるので,初見大会にしてはまずまずの演奏.
全楽章ザーっと通せました.
(と書いておこう.)


パイレーツは,自分が初めて室内管弦楽団のエキストラを頼まれたときに演奏した曲です.
この曲を弾く時はもちろん,耳にしただけで,学生さんたちと悪戦苦闘しながら音楽を作り上げた当時の苦労がよみがえってきます.
自分にとっては思い出深い1曲です.
後半の2拍子と3拍子が同時進行するところで,案の定バラバラになりましたが,今日は初見のオアソビなので何でもOKです.
Tbも全員欠席だったので,チェロでTbパートを弾いたり,やりたい放題で楽しみました.

定期演奏会では,交響曲やコンチェルトなどのクラシック音楽中心のプログラムです.
それに対して,サマーコンサートは映画音楽やアニメ音楽などの親しみやすい曲を中心に演奏します.
次のサマコンでも肩の凝らない楽しい音楽の時間をお届けできるよう,しっかりと練習しなくちゃ.

伏木高校模擬実験

2009年03月11日 14時40分56秒 | Weblog
3月6日(金)に実験科学棟で伏木高校の理系クラスの1年生24名が模擬実験を行いました.
今回のテーマは中和滴定指示薬のひとつであるメチルオレンジの合成です.酸性側は赤色,アルカリ側では橙色を呈することから,滴定しようとする溶液に数滴加えて中和滴定に利用するほか,染料や印刷の色素としても活用されています.


       


まず,電子天秤をつかって原料のスルファニル酸を秤量し,これを炭酸ナトリウム水溶液に溶かします.
このナトリウム塩は水に溶け難いので,ブンゼンバーナーで加熱します.


      

スルファニル酸ナトリウムの水溶液に塩酸酸性下で亜硝酸ナトリウムを加えると,原料のアミノ基がジアゾ化されてジアゾニウム塩の沈殿が生成します.
このジアゾニウム塩の沈殿は安定で数時間分解しません.


      

この沈殿の懸濁液にN,N-ジメチルアニリンと酢酸を加えます.
数分で酸安定型の赤色色素が析出します.

      

赤色溶液に水酸化ナトリウムを加えてアルカリ性にすると橙色のナトリウム塩に変化します.
これをバーナーで加熱すると大部分の色素は溶解し,放冷すると結晶が析出します.
色素の結晶を吸引ろ取し,これを乾燥して模擬実験はおしまいです.


      

薬学部2年生レベルの化学実験でしたが,高校生はとても楽しそうに手を動かしていました.
この企画は高校生にとっては,普段できない実験を体験するメリットがあり,大学側には近い将来受験生になる高校生に直接大学をアピールできるというメリットがあります.
いずれにせよ,模擬実験を体験した高校生が化学に興味を持ち,将来化学やそれに関連する分野で活躍することを願っています.



中盛りラーメン@六七家

2009年03月09日 19時50分51秒 | 北陸ラーメン大学
石川ラーメンストリートの掲示板に「六七家」の店主が店を閉めると言っていた,という書きこみがあった.

数年前の金沢で,おいしい家系のラーメン屋といえば「真打」か「六七家」かというほどの店である.今は家系やそのモドキの豚骨醤油のラーメン屋は乱立気味である.
しかし,当時は「六七家」に行っても,いつも駐車場が満車でなかなか店に入れなかったほど人気が高かった.

それほどの店が消滅するなんて,この業界も生存競争が厳しい.
なくなる前に,もう一度しっかりと「六七家」の味を楽しみたい.
掲示板を見た夜に駆けつけた.

店の前には車はたったの1台.自分のほかに先客はたったのひとり.
以前,あれだけ混雑していたのがウソのようだ.
(ツワモノタチノ,ユメノアト)

でも,おいしいラーメンは健在.
とろみと甘みのあるスープは,コクがあって深い味わい.
この力強いスープに負けない黄色で太い縮れ麺は,ボリューム満点.
チャーシューも箸でつまむと崩れそうになるほど柔らかく煮込まれていて,肉のうまみがにじみ出ている.
標準でのりが3枚も惜しげもなくのっている.家系のこってりスープに,パリッとしたのりの香りは最高の組み合わせ.

家系ラーメンにほれ込んだ店主が独自のアレンジを加えたラーメンが,金沢から消えないで欲しいと願いつつ店を出た.





第6回石川県学生オケ&OEK合同公演

2009年03月08日 13時56分02秒 | 演奏会
3月1日(日)に音楽堂で石川県の学生オケとOEKとの合同演奏会が開催されました.

プログラムの名簿を見ると,室内管弦楽団の部員からはVnの早由加ちゃん,知史くん,舞ちゃん,Vaは亜理沙ちゃん,Flの玲奈ちゃんが出演していた模様.
音楽堂で一番お気に入りの2階席の中央前方に座ると,室内管弦楽団の3年生のコンマス,チェロやベースのトップ奏者らも演奏会を聴きに来ていました.
(部員の皆なは,このホールの音響特性を良く知っているなあ.)

でもオイオイ,君たち,座るところ間違っているんじゃない?
オケやっていたんだから,客席じゃなくてステージに座らないと・・・.
と,突っ込みたくなります.

今回の演奏会はできるだけ沢山の人たちに聴きに来ていただくために,学生さんらが石川県のアマチュアのオケや合唱団などの音楽団体に幅広くPR活動していました.そうゆう地道な努力のおかげで,ホールの7~8割りは聴衆で埋まっており大変盛況でした.

幕開けは学生から選抜された小編成オケによるロッシーニの「セビリアの理髪師」.はつらつとした若々しいテンポとノリでさわやかな演奏でした.
管楽器はスコアとおりの人数でしたが,緊張のためか一部空中分解.
この日のために山ほど練習したことを思うと,ちょっと気の毒でかわいそうでした.
でも,ロッシーニ・クレシェンドなんか,とてもさまになっていましたヨ.

2曲目はOEKのみによるMozartの交響曲第35番「ハフナー」.
Mozartの音楽はあまりにも純粋で美し過ぎるので,腕のよいプロオケでないと踏み込めない禁断の領域です.
そうゆう曲をあえて選ぶところは,OEKのプロ根性を感じます.
演奏もさすがでした.
音符の細部を完璧に演奏する高度な技術.
そして30名ほどの小編成ながら,スケールが大きく堂々とした表現.
やっぱりプロってすごいんだ,ということを思い知らされる演奏でした.

3曲目はメインのショスタコの5番.
Hr8本,tp6本,tb5本の金管は圧巻.
木管なんて何人いるのか分からないくらいゾロゾロ並んでいました.
管パートだけで,ちょっとした吹奏楽団が2つ~3つ出来そうです.
それにステージ一杯の弦パートが並んで超大編成.

プロを含む巨大な弦パートは予想外の美しさで驚きました.
下手なオケがショスタコの音楽をやると,ホラー映画のBGMのような響きにしか聞こえません.
でも,これだけ弦の音がそろっていると,ショスタコ独特の緊張感がビシッと決まってゾクゾクします.
フィナーレも大人数のパワーを生かした大迫力の演奏.

指揮者のシズオ・Z・クワハラ氏08年のショルティ国際指揮者コンクールで優勝した実力の持ち主らしく,ショルティーばりのメリハリの効いたダイナミックな演奏が耳にのこりました.
東京生まれでアメリカ育ち.小沢に続く日本人の国際的指揮者になるかも?
終演後,鳴り止まない拍手に指揮者が何度もカーテンコール.
最後は美人なコンミスの腕を引っ張って退場するおちゃめなシーンもありました.

この演奏会では,所属を超えた音楽仲間が切磋琢磨しながら大きな音楽に取り組みました.学生さんたちは,このような貴重な経験を自分の一生の財産にして,将来末永く音楽に携わることを願っています.
また,他県では例をみないこのような素晴らしい演奏会を企画して頂いたOEKをはじめとする関係者の皆様に深く感謝します.