ちょい不良ゴーシュの豪酒録

何年やってもビギナーチェリストの日記

緑豆餅・鳥梅酥・黄油東泥@稲香村

2011年09月27日 10時38分02秒 | お菓子
稲香村は北京市内の各所に店舗があるお菓子屋さん.
開業は清末の1895年という老舗.
創業者は江南の出身だが,世代を重ねるうちにすっかり北京の味として定着した.
カステラやお饅頭,月餅などさまざまな種類のお菓子があり,味はどれも素朴だ.

(地球の歩き方「北京」11~12版,p227)

ガイドブックに書いてある通り,北京の代表的なChinese sweetsのお店「稲香村」が宿舎の近くにあった.
後で気付いたことだが,確かに市内のいたるところに「稲香村」がある.
これは全く予想外の楽しみ.
甘いもの,楽しいデス.

1斤(500g)15元(195円;1元=13円)と表示されている.
日本では1個いくら,という値段表示が普通.
でも,こちらでは,お菓子にしてもお茶にしても,1斤単位の計り売りが普通みたい.



とりあえず,2個づつ注文して,計り売りしてもらう.
まず「緑豆餅」.



粉っぽくって,さっくりした歯ざわりの皮.
このなかに緑豆の餡がたっぷり入っている.
日本のずんだ豆の餡と似ている.
甘みは強く,1ケ食べただけで,お腹にズシンと来ます.



「鳥梅酥」は,もちもちした餡.
あまり甘くはなく,酸味がある淡白なお菓子.
でも,ボリュームはあります.



「鳥梅」とは,未熟な梅の果実を薫製(くんせい)にしたもの.
梅の実をかごに入れ,釜戸(かまど)の煙で黒く燻し,乾燥させて作る.
昔から民間薬として重宝され,現在も漢方薬として用いられている.
鎮痛・解毒作用があり,健胃整腸の妙薬らしい.

この鳥梅を使って薬やお菓子を造るのは,医食同源の国である中国らしい発想.



「黄油東泥」は,とても甘い.
餡の色は黒いけれど,日本のあずきの餡とは全然違う.
レーズン,あんず系のフルーティーな甘さ.



皮もかなり重たい味です.
黄油(バター)の風味がたっぷりの,中国風バター・フルーツケーキって感じ.
カロリーは高そう.





新しい感覚を取り入れながら,伝統的な手法で造りあげる稲香村のChenese sweets.
すっかりお気に入りになりました.








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