ちょい不良ゴーシュの豪酒録

何年やってもビギナーチェリストの日記

さよならドビュッシー

2015年05月08日 15時02分24秒 | 映画・ドラマ
せっかくのGWだったのに,ひどい風邪をひいてしまった・・・.
天気は最高で,お出かけ日和だったけれど・・・.
ノドが焼けるようにヒリヒリして,鼻水がジュルジュルと止まらない.
典型的ないまどきの風邪らしい.

暖かくして,なるべく部屋で沈殿.
静かに回復を待つ1週間.

おとなしくしながら「さよならドビュッシー」のDVDを見ました.



「このミステリーがすごい!」大賞の受賞作らしい.
でも,ミステリーはそれほどでもない.
と言うか,ミステリー部分に突っ込みを入れるとキリがない.
ありえん話が多すぎる.

単純に,音楽映画と割り切って見るべし.

ピアニストになることを目標にしている16歳の遥(橋本愛)は両親や祖父,いとこのルシアらに囲まれ幸せに暮らしていた.
しかし,ある日火事に巻き込まれ遥一人だけが生き残る.
全身に大やけどを負い,心にも大きな傷を抱えた遥.
しかし,ピアニストになることを諦めず,コンクール優勝を目指して猛練習を再開.

ピアノの先生・岬洋介役にピアニストの清塚信也.
クラシックコンサートでの演奏活動を軸に,CD,映画,テレビドラマ,TV-CFの分野でもマルチな活動を展開.
過去行ったサロンコンサートは100回以上にも及ぶ.
聴衆の心を揺さぶる彼の表現力は,各方面で高い評価と厚い支持を得ている.
話題のドラマ「のだめカンタービレ」にてサウンドトラック演奏および劇中の「千秋真一」のすべての吹き替え演奏を担当.
映画「神童」では主人公「和音(ワオ)」の吹き替え演奏,ピアノ演奏指導に加え,講師役で出演.
若手ピアニストの中で注目度ナンバーワンともいえる存在である.

「さようならドビュッシー」でもリストの超絶技巧練習曲など,ピアニスト清塚信也ならではの魅力を存分に発揮しているシーンがいくつもある.



それらを聴くだけでも,この映画を見る価値があり.
さらに,少しとぼけた感じのピアノの先生がつぶやく一言一言が,ピアノを志す人にとって珠玉の名言になっている.
納得できるアドバイスも満載.
ピアノを習っているうちの姪っ子にこの映画をぜひ見せたいくらい.



映画のラストは,演出がありえん.
指の動きが限界だからと言って,体重を利用してピアノを弾くとは・・・?
でも,遥役の橋本愛も美人だし,清塚信也が吹き替えたドビュッシーが,これはもう美しすぎる.
突っ込みところを探すのはよして,純粋にピアノの演奏を楽しむべし.



何事を成し遂げるにも「強い意志と努力」が必要.
あまりにもベタで当たり前のことだが,改めてその必要性を感じさせてくれるお話.
平凡な流れのストーリーの中に,キラリと輝くピアノ演奏が散りばめられている作品でした.








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