元組合長に２審も実刑

破たんした永代信用組合（東京）に計約７８億円の損害を与えたとして、背任罪に問われた元組合長、山屋幸雄被告（５８）の控訴審判決で、東京高裁は７日、懲役３年（求刑懲役５年）の１審東京地裁判決を支持、被告側の控訴を棄却した。

弁護側は事実誤認や量刑不当を主張したが、阿部文洋裁判長は「犯罪の成立は明らか。ワンマン的経営者として絶大な権限の下に犯行の主導的役割を果たし、刑が重すぎるとも言えない」と判決理由を述べた。

判決によると、山屋被告は元常務理事（有罪確定）らと共謀。１０年９月から１２月にかけて、回収確保のための措置を取ることなく、実質的に経営していた抵当証券会社の不良債権約７８億円を引き受け、同信組に損害を与えた。（産経新聞）　


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