いとうな日々

MLB、プロ野球他野球全般、ニュースなどについて、勝手にコメントさせて頂いてます!

城島に日本野球のレベルの高さを見た! 

2006-04-08 | 大リーグ
開幕シリーズのエンゼルス戦を2勝1敗と勝ち越したマリナーズは、今日からのアスレチックス戦にも勝利し好調である。イチローと城島、二人の日本人大リーガーの活躍があってこそのことである。「1番・右翼」のイチロー外野手は中前打、右飛、左飛、二塁内野安打、投直併殺で5打数2安打1盗塁。「7番・捕手」の城島健司捕手は右飛、左前打、左前適時打、右飛で4打数2安打1打点だった。ともに開幕から4試合連続安打。6-2でマリナーズが勝利した。

大リーグ機構から発表された資料によると、メジャーでの外国人選手比率は、米国籍以外が223人、全体(813人)の27.4%を占めている。日本人選手は松井、イチローら9人である。出身国・地域は15に上り、最も多いのはドミニカ共和国の85人。以下、ベネズエラ43人、プエルトリコ33人、カナダとメキシコが14人で、9人の日本は6位。韓国は5人で台湾は3人。球団別ではメッツの15人が最多となっている。

また、開幕日にメジャー登録された選手の平均年俸が286万6544ドル(約3億3500万円)に達することがわかった。昨年より8・9%上がり、1989年に調査が始まって以来最高となった。球団別ではヤンキースが約1億9866万ドル(約232億円)でトップ。高額年俸選手の1-3位はヤンキースで、ロドリゲス内野手が約2568万ドル(約30億円)で6年連続の首位。ジーター内野手が2060万ドルで続き、ジアンビ内野手が約2043万ドル。ボンズ外野手(ジャイアンツ)は2000万ドルで4位。日本人選手の最高は、松井秀喜外野手(ヤンキース)の1300万ドル(約15億2100万円)で全体でも25位。イチロー外野手(マリナーズ)は1253万ドルで31位、松井稼頭央内野手(メッツ)が約805万ドルで87位。城島健司捕手(マリナーズ)は約543万ドルで141位、大家友和投手(ブルワーズ)は453万ドルで162位、井口資仁内野手(ホワイトソックス)は247万5000ドルで288位、大塚晶則投手は175万ドルで337位

そんなMLBで日本人が最も遠いポジションとされていたのが捕手である。そのポジションに今年から挑戦している城島に日本野球の質の高さを感じることが出来る。かって、大リーグの捕手は有色人種が入り込めない聖域とされていた。そんな時代が続いたためか大リーグでは捕手の供給不足が続いていた。現在は中南米がその主な供給源となっている。そうであっても、日本から谷繁が手を上げたがお呼びがかからなかった。

それは大リーグのスカウトが捕手を評価する基準に起因していると考えられる。スカウトの見る目は・身体の大きさ・統率力・捕球、送球などの技術に向いていて、日本野球が最も得意とするインサイドワークはあまり評価の対象となっていなかった。しかし、国際大会の頻度が増すにつれ日本の野球に対する注目だが高まってきた。また、ホワイトソックスに代表されるスモールベースボール、つまり日本型野球戦術が重宝がられるようになってきた。

城島はオリンピックですでに大リーグスカウトの目にとまっていた。それでも、守備面が重要視される捕手として、ピッチャーとのコミュニケーションに必要な語学力に関し不安がないわけではなかった。しかし、考えてみればピッチャーとのコミュニケーションが英語(米語)とは限らない。なぜなら、英語圏以外からの選手が年々増加傾向にあるのであるから。後は本人の努力次第ということである。

数試合ではあるが、城島を見ていると日本野球の質の高さと日本でプレーしていた城島とは違う城島を強く感じるのである。ホークス時代の城島はリード面でのキメの細かさはなかった。しかし、大リーグでは一球たりとも気が抜けないという強い決意でポジションについているように見える。日本時代は野球を舐めていたわけではあるまいが、アメリカに渡るまでのわずかな間に、野球を投手と打者の心理面から相当勉強したに違いない。このまますべて順調というわけには行くまいが、壁に当たって成長というサイクルで限りなく大きくなる城島に期待したい。

また嬉しいニュースが飛び込んできた。ドジャースのガニエ投手が右ひじの手術を受けることになり、2月にチームとマイナー契約を結んでいた斎藤隆投手(前横浜)が7日にもメジャーに初昇格する見通しとなったということである。近年の斎藤は一時の輝きを失っていたようであるが、大リーグで心機一転あの輝きを取り戻してもらいたいものである。
城島光るリード

【産経新聞:4月8日・朝刊 より】

開幕4試合とはいえ、マリナーズが3連勝。ア・リーグ西地区の首位は3年ぶりのこと。2年連続90敗以上を喫して最下位をさまようが、今季は明らかに活気がある。
城島の存在が際立っている。ハーグローブ監督は「彼が入って確実に投手陣がよくなった。言葉の壁を越えて完全にキーマンになっている」。先発・メッシュに対して城島は「考え過ぎてボールが先行し自滅するタイプ。だからサインを出したら、間を置かずに投げさせた」と打ち明ける。昨年10勝8敗だった27歳を巧みに操り、今季初勝利に導いた。
3番手で球速160㌔の剛球が武器のプッツについては「速いから相手は速球を狙ってくる。だから変化球で追い込める。やつが首を振っても、追い込むまで変化球で・・・。決め球は速いのが有効になる」。九回の3者三振は城島のリードのたまものといえよう。
試合後のロッカールーム。城島の周りには投げた投手陣が集まる。反省会を行い、メモを取る。きめ細かい作業がチームを変えた。合流から2ヶ月足らずだが、「言葉の障害はないよ。勝つためにどうする?で通じる。バッティング?そこまで考えている時間がないよ」。
三回に左前打、五回にはエベレットが敬遠されての勝負で左前に貴重な適時打を放った。「若いころならカッとなって力んだかもネ」。開幕から4試合連続安打である。特筆すべきは開幕本塁打。テレビを見ていたヤンキース・松井秀が「あの外の強い球を右へきっちり打ち返すなんて、すごい」と絶賛し、イチローは「ジョーはチームを変えている」と驚く。気になる存在だ。
にほんブログ村 野球ブログへ
↑blogランキングに参加中です↑
応援してくださる方は1クリックお願いします!