いとうな日々

MLB、プロ野球他野球全般、ニュースなどについて、勝手にコメントさせて頂いてます!

金の問題ではないのだ!

2004-11-10 | プロ野球
■ ダイエー球団激安…50億円売却、興行権150億(ZAKZAK)

「巨人以上に資金をつぎ込み、強くする。バリー・ボンズを呼び、イチローも松井も呼び戻す」
ソフトバンクの孫正義社長(47)は、コロニー幹部にこう熱く語り、球団買収への意欲を強く訴えたという。

もしも、孫氏が本当にそう考えているとするならば、球団経営者としては失格である。多くの選手がメジャーを目指す動機は「金の問題」ではないことを認識しておかなければ失敗するだろう。

選手によって動機がまちまちであっても、世界の最高峰「メジャーリーグ」で自分を試してみたいということを多くの選手が語っている。年俸が下がってもメジャーでやってみたいと言っている。

そのことを理解せずして、安易に金さえつぎ込めばなんでも可能であるという妄想は捨てるべきである。金がすべての世の中は、バブルの崩壊とともに過ぎ去った時代である。人が人として認められる社会となったにも拘わらず選手を選手として認めない球界にこそ問題があるのである。(たかが選手などという言葉になる)

一方、ファンの側にも問題がある。ファンがベースボールを勉強しなければ決して日本の球界はよくならない。野球を見ず、ただワーワー言っているだけの観客は必要ない。メジャー中継では選手のプレーよりむしろ観客の観戦の仕方を見るべきだ。

長谷川(マリナーズ)は言っている。『選手のメンタリティは、職場である球場の雰囲気も影響してくる。日本の鳴り物入りの応援は、いつも画一的な空間を作ってしまうから、選手に緊張感が生まれない。ラッパの音は無の状態を妨げるのである。どんな場面でも同じ音楽を聞いているから、ピンチの場面でもそれは日常化した光景になってしまう。だから、恐れを持ちにくいから、いいプレーが少なくなってしまう。』

ラクテンやソフトバンクが参入してからといって本質的な問題は解決できないだろう。われわれファンがメジャーリーグのファンのように、野球を愛し、厳しいい目で見続けなければならないのだろう。

球場は、球音を楽しむ場所なのだ。