そこに訪れる静けさ

実を言うと「思考と瞑想の心理学」については、すでに同名の新しいブログを作って、何回か書き込みをしている。ほんの覚え書き程度で、まずは自由な発想で思い浮かんだことを書いていき、それを後でまとめたり、研究としてして深めていきたいと思っている。自分で予想した以上に次々と書きたいことが出てくる。やはり、このテーマは私自身の課題としも探求していくべき、何かしら強い必要性なり必然性なりがあるようだ。→思考と瞑想の心理学

今朝、瞑想をしていて感じた。最初はかなり思考の団子状態になっていたのだが、途中から脳が静まった。その変化は、ささやかな解放感に似ていた。

思考の連鎖状態というのは、思考の鎖にしばられた状態といってもよい。心の深いところに根拠を持つ執着や衝動に促されるようにして、延々と続いていく。何度も同じパターンで繰り返されることも多い。脳は、そうした思考のために相当なエネルギーを使っているだろう。

しかし、何かに集中するために突きあげて来る思考への衝動を押さえ込もうとすれば、それもまたエネルギーを使うことになるだろう。しかもそれは、自分の現在の状態に抗い、今を否定する構図を作り出す。

大切なことは、否定したり抗ったりすることではなく「気づく」ことなのだ。雑念が浮かぶ、それに気づく。気づかれることによって思考は、連鎖をとめる。気づかれることによって雑念を生じさせたエネルギーは、何がしか解放される。それを繰り返していくのだ。思考の連鎖から解放された脳は、抑圧されたエネルギーを解放すると同時に、パターン化された連鎖の思考によるエネルギーの消費からも解放される。

ささやかな解放感はこのようにして生じるのだろう。気づきによって解放される負のエネルギー。思考の連鎖から解放されることに脳の無駄なエネルギー消費からも解放される。そこに訪れる静けさ。

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