日本基督教団中津教会

中津教会での出来事を書いていきます。

ヨハネによる福音書16章16-34父のみもとへ行く

2018-05-10 12:40:32 | 説教

「わたしは再びあなたがたと会い、あなたがたは心から喜ぶことになる。その喜びをあなたがたから奪い去る者はいない」

                                   ヨハネによる福音書16章20節
 

 世の財宝や地位は人に奪われ、これに喜びを託していたものはこれを失うと同時に悲しまなければなりません。信仰者の喜びは、心の奥深くに秘められています。誰の手にも届かないところにあります。
罪の許しと、永遠の命すなわち永遠の喜びを与えてくださる復活の主を信じる信仰が大切です。主は罪をおゆるしくださり、永遠なる神との交わりに招き入れてくださいます。
 神との交わりから来る喜びを、何ものも奪うことはできません。なぜなら誰も神を奪うことはできないからです。神の愛から私たちを引き離すことはできないからです。
 主は言われました。「その喜びをあなたがたから奪い去る者はいない」。最終的には「死」さえも、その喜びを奪うことはできません。
喜びは、単に外の世界が自分にもたらすあらゆる不幸からだけではなく、自分自身の苦しみや痛みですらも、神さまからくる喜びを自分から奪うことは出来ないということです。 苦しい時、悲しい時、自分の醜さと戦っている時、私たちは喜ぶことは出来ません。喜びとは無意識のうちにわき上がってくるものです。笑顔を心の状態とは裏腹につくることが出来ますが、喜びはどうすることも出来ないものです。
 喜べない現実にいても、そのような状況以上の喜びが訪れるというのです。それは神から来る喜びであります。
 神が一緒にいてくださる時に、悲しみや苦しみ以上のの喜びが訪れるのです。
 
 イザヤ書26:17 妊婦に出産のときが近づくと/もだえ苦しみ、叫びます。主よ、わたしたちもあなたの御前で/このようでした。 26:18 わたしたちははらみ、産みの苦しみをしました。しかしそれは風を産むようなものでした。救いを国にもたらすこともできず/地上に住む者を/産み出すこともできませんでした。 26:19 あなたの死者が命を得/わたしのしかばねが立ち上がりますように。塵の中に住まう者よ、目を覚ませ、喜び歌え。あなたの送られる露は光の露。あなたは死霊の地にそれを降らせられます。
 人間の生み出すものは風を産むようなもの・・・
イエス・キリストは、苦しみを女性の出産にたとえられました。主イエス自身がこれから受けようとする受難はいわば産みの苦しみであります。それによって新しい人間が、まさに生み出されることを願っておられるのであります。
 それは苦しみや不幸を乗り越えていく力を持つ人間です。挫折や失敗から新しく生まれ変わる人間です。神からの喜びを待ち望む人間です。神と共に歩む人間です。神の愛に捉えられた人間です
 救いに向かって歩む人が生み出されていったのです。
  イエス様は受難の道を歩み天に昇られました。それは、神と人とを結びつけるお働きでありました。


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