新型インフルエンザ、対策見直しを

　新型の豚インフルエンザで脳症になった子どもは全国で２０人、呼吸ができなくなる重い呼吸不全（ＡＲＤＳ）になった子どもは１４人にのぼることがわかった。いずれも１５歳以下で、２３日に東京都内で開かれた日本小児科学会の緊急フォーラムで報告された。ＡＲＤＳにつながる恐れのある呼吸障害が季節性インフルエンザより起こりやすいことを示す調査も報告された。

　弱毒だといわれていた新型インフルエンザ、流行期に入って猛威を振るいだした。小児だけではない、妊産婦や老人、持病を持っている人たちにとっても危険であり、又元気だからと安心はできない。肺浸潤を起しウィルス性肺炎を起すことが分かってきたからだ。簡易検査で陰性と出ても、肺炎に移行して初めて、感染したことが分かった例が数例報告されている。こうなると死に至る病気になってしまうから、早期の治療が必要だ。
　帰宅したら顔と手を洗おう。外食時にも手を洗おう。飛沫感染も怖いが、経口感染が一番多いからだ。