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ルワンダの涙

2009年11月02日 | こんな映画見ました~(洋画)

『ルワンダの涙』
---SHOOTING DOGS
 BEYOND THE GATES---
2005年(イギリス/ドイツ)

監督:マイケル・ケイトン=ジョーンズ
出演: ジョン・ハート、ヒュー・ダンシー 、クレア=ホープ・アシティ 、ニコラ・ウォーカー

1994年にアフリカのルワンダ共和国で起きた悲劇の実話を基に描く衝撃の問題作。実際にBBCの報道記者として現地で取材に当たっていたデヴィッド・ベルトンが実体験からくる深い自責と悔恨をベースに原案を共同執筆、凄惨な虐殺を目の当たりにしながらもそれをくい止めるために行動を起こすことも出来ずただ静観するのみだった西欧人側の視点から虐殺事件の実態を痛烈に暴き出す。

海外青年協力隊の英語教師としてルワンダにやってきた英国人青年ジョー・コナー(ヒュー・ダンシー)は、英国ローマン・カトリック教会のクリストファー神父(ジョン・ハート )が運営する公立技術専門学校(ETO)に赴任する。
ルワンダではフツ族とツチ族の緊張が高まっており、国連治安維持軍が監視に当たっているほか、学校にもベルギー国連軍兵士が駐留していた。
やがてフツ族出身の大統領が乗る飛行機が撃墜されたのをきっかけにフツ族によるツチ族への虐殺が始まる。
学校は生徒たちを守るために国連兵士によって取り囲まれ、いつしか虐殺を逃れた何千人という難民の避難所となっていくのだったが…。
(allcinemaより)


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以前鑑賞した「ホテル・ルワンダ」と同じように、ルワンダの大虐殺の際の実話が元になった映画です。
「ホテル・ルワンダ」の主人公ポールは、ルワンダのフツ族の人。
必死で家族を救おうとしたことが、結果1200人もの人をホテルに匿い救うことになりました。
この「ルワンダの涙」の二人の主要人物はともに英国人で、青年ジョーは最後国連軍兵士とともに退去し、クリストファー神父はフツ族の人々とともに残ることになります。残念ですがこちらは多くの人を救うというわけにはいきませんでした。

世界で何が起こっていたのか、、、映画が教えてくれた事実でした。

ルワンダで何故このような虐殺が行われたのかは、映画だけでは知ることはとても出来ません。
ルワンダの簡単な歴史の流れは、公式サイトでつかんでから映画を見ると、少しだけ理解が深まるようにも思えます。
もちろん、ウィキベディア検索で読んでみても少しは把握できるかも・・・。
「ジェノサイドの丘」という本にも書かれています。この本、なかなか難しい・・・。

この映画で胸衝かれるのは、ルワンダを去るジョーと残るクリストファー神父が人並みに押されて分かれるところでしょうか。
英国人であるクリストファー神父が残るシーンで、悲劇の大きさが増すのですよね・・・。


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2 コメント

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私もいろいろ教えてもらいました (メル)
2009-11-06 09:56:18
小米花さん、こんにちは♪

私もこの映画を見て、いろいろ教えてもらいました。
生き残った人たちが、思い出すのも辛いだろうに、この映画の製作に関わっていたということで、かなりな部分で実際に起こったことを忠実に再現してあるんだろうなぁって感じたことも大きく印象に残りました。

ラスト、あの別れ別れになるところは
胸を打たれましたよね~・・
ショックというか、たまらない気持ちになりました。
原題になってるshooting dogsの話しも
神父さんが国連軍の人に皮肉たっぷりに言った言葉が忘れられません。

人間って良いなぁと思うときと、人間ってなんて愚かなんだろうと思うときとあります。
メルさんへ! (小米花)
2009-11-06 22:45:52
生き残った方たちのお話って、
説得力が違いますものね・・・。


テレビのニュースで流れたことは、
頭を通り抜けてしまうのに、
映画になると心が揺れるというのは、
なんなのでしょうね・・・。
映画で知ったことの多いこと。。。
美しいこともたくさん教えてくれてますよね。

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