ままりんの子連れ旅じたく baby編

“子連れバックパッカー”を夢見る母さんの、子どもといっしょにお出かけ&旅行記。子連れ外出に役立つ情報も満載!

オーストラリアで育児体験 !? (Final)

2007-12-18 | 世界で出会った子どもたち
いよいよ“ブルームを去る日”がやってきた…
3歳のハンサムボーイ君は「別れ」というものを理解できてないのか、
「今日でサヨナラよ」と言っても、へ?という感じで、いたっていつもと同じ。

無邪気な笑顔で「ハイ、これ!」と、1枚の画用紙を私にくれた。
ままりんの絵を描いたのよ」と彼の母に言われ、びっくり。

私が来たばかりのころはマルもろくに描けなかったのに!
なんだかわが子の成長を喜ぶ親の気分になって、しみじみ感激…

      ←この笑顔は一生忘れられない…

いよいよもってお別れという時、彼の母が言った。
「もう会えるのは最後だから、ままりんにさよならのキスを」

それまでいつもと変わらずニコニコ笑顔だったのが、急にくもり、
ハンサムボーイ君は下を向いて怒ったような顔で口をぎゅっとへの字に結んだ。

私は彼のぷっくりしたほっぺにキスをして、
それから“Give me kiss”と促しても、彼は涙を浮かべて下を向いたまま。

・・・・・・
しばらく沈黙のあと、彼は涙をぬぐってぼそっと言った。
I'll cry not for you !

最後まで彼らしい、強がりのことばを聞いて、
いじらしくて、愛おしくて……涙が一気にあふれ出てきた。

今でも、あの時の、口をへの字につむんだまま、
じーーっと涙目で見つめている彼の姿を鮮明に思い出す。

私は次の目的地に向かうバスに乗り込む。
3歳の彼は、やがて私のことなんかすぐに忘れてしまうだろう。
そう思うと、せつなくて、せつなくて、涙はますます止まらなかった…

そう、彼は初めて私が持っている“母性愛”というものに気づかせてくれた大切な人。
心の底から愛おしくて、大切で、でもそれは“恋する”という感覚とはまったく違っていて…

彼と過ごして以来、私は言い切れる。
親子って、血のつながりじゃない、と。
それはもちろん大切かもしれないけど、もっと重要なものがあるはず。

「もし自分が将来結婚しなくても、子どもを授からなくても、
 親を必要としている子どもがいればその子を代わりに育てよう」
まだ学生だった私がそんなふうに思えたのは、彼と過ごした時間があったから。

どれだけいっしょの時間を共有できるかそしてどれだけ深く向き合えるか。――
家族――親子関係、夫婦関係含めて――に必要なのものってそれじゃないかな…
血がつながっていても、それがなければ、家族はバラバラになってしまう。

My Little Honey !
今ごろどうしているのかな。
長い人生のほんの一瞬だったかもしれないけど、アナタと過ごせて幸せでした。
…ありがとう!


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   オーストラリア編にお付き合いいただき、ありがとうございました。
   引きつづき、よろしくです~~