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鱒釣楽の近況

渓流釣行・散策遊行、そこで出会った魚・花・蝶・人などの記録です

初夏の早川雨畑川の奥沢谷への釣行

2011年06月09日 01時51分15秒 | 渓流釣行
 かみさんから何時でも渓流釣に行って良いとの達しがあり、梅雨の合間の曇りの天気予報で大雨にはならないだろうと考えて、6日夜21時半に川崎の町の家を出て道志道経由で富士山北麓の山の家に24時過ぎに着き仮眠して、7日朝4時に奥沢谷に向かいました。濃い曇りで11℃で本栖湖の向こうの富士山は夜明け前の朝靄に霞んでいます。R300(本栖道)を降りて富士川を渡りr37(南アルプス街道)に入ると早川は先週末の大雨で増水して土砂で白濁した流れです。今日は曇りでデジカメの感度を上げたのが良くないようで画像に粒子が出ています。
 
 
 雨畑川の奥沢谷の老平の駐車場に5時半前着くと既に岩手・豊橋ナンバーの車が駐車していますが笊ケ岳登山の様子です。雨畑湖のバックウオータには増水した珍しく幅広い流れがありますが水は澄んでいます。でも砂利採石した跡は跡形もなく新しい砂利に埋め尽くされています。かなり荒れた様相です。車の中で朝食を食べました。
 
 
 今日は小谷で竿を振るつもりですので渓流釣道具一式・渓流靴・昼食・・・をザックに詰め込み登山装備を着けて、6時に林道・登山道を小谷に急ぎます。深い奥沢谷の奥に布引山(2584m)が見え、その左の尾根が檜横手の稜線で、その左の沢が小谷です。
 
 
 
 沢の水量が多いようです。林道・登山道のあちらこちらから水が流れ溢れています。登山道の岩場のシャワーは滝のように流れ落ちています。登山道からごうごうと音を立てて水飛沫が上がる本流の大滝が見える先で渓流釣装備に変えて仙道を降りて本流を渡渉します。川幅は4m位で水量は何時もは膝ぐらいですが今日は太股までありちょっと危険ですので用心して流れの比較的緩い落ち込み尻を渡ります。親水ずぼん・下着・靴下・渓流靴・・・を着けていますので濡れるのは気になりません。急斜面にある仙道を小谷に急ぎます。
 
 
 小谷に出て仙道の消えた割れて崩れ落ちたばかりの大きい石・岩のゴーロを遡行すると、石(ランドマーク)に8時半に着きます。ここまで普通に歩いて2時間半です。高度計は850mで、気温14℃・水温14℃です。石の下流部と上流部の様子です。
 
 
 
 左に崩れている最中の大がれを見て急いで通過します。
 
 目の前に小谷の核心部の渓流釣場が見えてきます。左のがれと沢から土石が沢山崩れてきて積み重なっています。曇りでそのうち雨になりそうで白い太陽がでています。
 
 
 小さな落ち込みとその開きに竿を振り込み毛鉤をピンポイントに落としますがあまごの出はありません。ここには絶対にあまごが居ると思われる場所に這いつくばって接近して周りが落ち着くようしばらく様子を見ます。流れ出しの下のほうの枯れ木の下辺りにあまごが居るはずなので、枯れ木の上流に毛鉤を落として竿を寝かせて流し込むと一発でばしゃっと出ました。でも上流から流し込んだので針掛りが浅かったようで返しもない針なので一瞬だけ力強い引きを感じましたが、後は軽くなり魚影は猛ダッシュで落ち込みに消えて行きました。
 
 
 冷たい風が降りてきて気温は上がらずに谷は薄暗くなっていきます。遡行を続けてポイントに竿を振り続けますがあまごの出はありません。
 
 
 通らずの滝のあるゴルジュの前の落ち込みの開きで毛鉤に小さなあまごがばしゃっと出ました。掛けてたも網に取り込み早速に顔写真を撮らせて貰い、またの一方的な出会いを約束して流れに戻しました。
 
 
 
 天候が崩れそうで、魚影の非常に少ない沢であまごの型も見たので10時半に遡行を切り上げ、高度計980mの石の上で早い昼食をゆっくり食べて、引き上げました。
 

 帰りに斜面の上の方にはたざおがあり白い花が咲いていますが、その花に白い蝶が弱々しく飛んできているのを見てもしかしてくもまつまきちょうの雌かと超望遠で撮るとすじぐろちょうでした。岩場にはつまじろうらじゃのめが翅を休めています。
 
 
 後、開けた所に降りてくると直ぐには天候が崩れそうになかったので本流との出合いを見に行きました。途中の落ち込みの流れ出しを渡っているとなにか黒い生き物がいます。どきっとして良く見ると黒い小さな角のかもしかの子供の死骸が流れ出しの石に引っかかっていました。未だ体が綺麗な死骸ですから昨日~一昨日あたりに滑落して流されて死んだのでしょうか。周りを見ると石の上に真新しい猿の巻うんち・猛禽類の白糞があります。様子を見に来たのでしょうか。自然は厳しいものです。小谷の本流への流れ込みは登山道からは岩がオーバハングして見えません。この小滝の上に大滝があります。下にも小滝があります。見下ろすと水量が多くてちょっと怖いです。かもしかの死骸の直ぐ下流なので竿を振る気分にはなりませんでした。
 
 
 
 
 12時半過ぎに小谷を出て疲れた足を引きずって老平の駐車場に15時に戻り着きました。富士山北麓の山の家に戻り仮眠をして、道志道経由で21時に川崎の町の家に戻り着きました。夜行日帰りの釣行は楽しかったですが最近は歳を重ねてちょっときついです。足の筋肉は沢を遡行した疲労と濡れた石・岩の上を歩いているときにぐらっときてバランスを崩して復元できずに何回も転倒した打ち傷でぱんぱんで痛いです。


春の早川雨畑川の奥沢谷への釣行2

2011年05月07日 20時45分07秒 | 渓流釣行
 前回の釣行は早川雨畑川の奥沢谷の小谷(おたに)沢で竿を振れなくて初渓流釣は不完全燃焼でした。翌日は大雨だったし、その後いろいろと忙しくて釣行できませんでした。明日6日は時間が空くと分かり急いで5日夜から釣行しました。20時半に川崎の町の家を出て道志道経由で富士山北麓の山の家に向かいました。しかし急いだ時には問題が起こり易いもので、忘れ物をしかも山の家の鍵を持って来ていないことに相模原辺りで気付きました。渓流釣の装備一式は山の家に置いているので、まずい引き返そうとも思いましたが、トレッキングの装備は車に積んでいたので取に帰らずにそのまま行くことにしました。今迄にも釣竿ケースだけ、毛鉤ケースだけ、糸切りだけ・・・と忘れたことはありますが、鍵を忘れて渓流釣の装備一式を使えなくなることは初めてです。歳を重ねて物忘れが強くなったようです。ひらきなおって、山中湖に出て、鳴沢を通過して、本栖湖を通過して急なつづら道を下りて富士川を渡り道の駅富士川ふるさと工芸館の駐車場に24時過ぎに着きました。富士山北麓(標高1200m)は気温7℃、富士川丘陵(標高200m)は気温14℃だったので、少しでも寒くなさそうな所で車内仮眠しました。朝5時に起きると快晴で気温11℃でした。
 
 
 直ぐに出発して6時前に老平の駐車場に着きました。連休明けで駐車している車は、鈴鹿ナンバー・相模ナンバー・・・の3台だけでした。朝食を車の中で食べ、6時過ぎに出発し、林道を小谷に向かいました。深い奥沢谷の奥に布引山(2584m)が見えます。雪はかなり融けた様子です。
 
 
 
 吉水沢のコンクリート橋を渡り、ベト沢のスチール梯子橋を渡り、武沢の吊橋を渡り、取水設備に降りる道との分岐を直進し、大がれをトラバースし、小谷に降りる道との分岐を左に入り、本流に下ります。本流に木梯子橋が架けられていますが古くて危険(落ちると直下の大滝に流され命にかかわる)ですから直ぐ上の浅瀬を渡渉します。今日は渓流沢靴・親水ずぼん・靴下をはいていませんから、裸足になって渡渉しましたが、水は冷たくて痛く感じて3m弱の浅瀬を渡った時には足が痺れていました。いつもの装備なら何の問題も無いのですが、帰りの渡渉も嫌だなあと思いました。
 
 
 
 
 大滝を右に大きく巻いて小谷に出ます。距離は短いですが、踏跡・獣道のような細い・滑り易い落葉の溜まった・左側が崖の斜面の道?ですから危険を感じたら3点歩行をした方が良いです。大滝の上に出てトラバースに近いような踏み後を下ると小谷の大がれの下に出ます。見た感じは渓流釣場とは思えません。
 谷の下の方は水流があります。今日は水流が大目のようです。大滝まで下りれればダイナミックな遡行釣(沢登?)ができます。今日は時間はありますが渓流釣の装備一式がありませんので下りません。
 
 
 上の方は伏流が多くて水流が少ないです。大がれは崩れている最中ですから割れ目が新しい色の重なった大岩の場所は出来るだけ離れて右側を急いで遡ります。大岩は浮いていそうな箇所では3点歩行でそう速くは遡行できません。石がぐらっとくると危険です。しばらく遡行すると左側から水を噴出す斜面があり、小さな沢が流れ込み、渓流釣場らしい雰囲気になります。大岩の向こうから突然かもしかが飛び出してきて早足で斜面を登って行きました(動く速度があまりに速くて上手く撮れていません)。
 
 
 
 ここからが小谷の核心部(私だけ?)です。深い谷・沢の流れが西から東に向かっていて午前中は明るいし、流量もほどほどで安定していて穏やかで、遡行も比較的楽で、緑も多く女性的に和やかで、綺麗なあまごの魚影もほどほどで、私好みの渓流釣り場の一箇所です。老平の駐車場からここまでゆっくり歩いて3時間です。標高900m~、気温18℃・水温17℃です。9時過ぎから渓流釣の装備一式がありませんので、最初の小さな水の澄んだ落ち込みの流れ出しでイメージフィッシングを試みました。ここだと思うポイントに毛鉤を振り込んだつもり、あまごがばしゃっと毛鉤に出た想定、あまごを掛けたつもり・・・を想像しました。後、そっとポイントに近づいて見ると型の良いあまごが定位しています(あまりにも周りと同化していて上手く撮れていません)。あまごは私の気配を感じ取ってすうっーと白泡の落ち込みの下に隠れて行きました。
 
 
 
 今日は装備がなくて川通しで遡行できませんので少し遡った所で、左に巻いた見通しの良い岩の上でゆったりと腰掛けて休みました。新緑の渓流の中でゆったりとリフレッシュしました。
 
 
 渓流の奥には入らずに11時になり引き返すことにしました。13時過ぎに老平に戻って、富士吉田で遅い昼食といろいろ買い物をして、道志道経由で川崎の町の家には21時に帰りました。


 小谷で戻っていた時に大がれ手前で黄ヘルメットをかぶった二人連れの人に会いました。小谷で人に会ったことが今迄に一度もなかったので話をすると地質・地変調査に来たそうです。どうも今回の大地震、特に4月15日夜の富士山南麓のマグネチュード6の静岡東部地震の影響を調べていたようで、こんな奥深い所までご苦労様です。日本の科学の底力をかいまみました。林道終点に沼津ナンバーの何時も良く見る東電関係の車と、大宮ナンバーの初めて見た普通の車が2台駐車していました。

 奥沢谷の標高800m辺りではやまいわかがみ・こいわざくら・はしりどころ・・・の花はそろそろ終わりです。富士山北麓の標高1200m辺りではそめいよしのざくら・ふじざくら(まめざくら)の花が満開でとても綺麗で、やまぶきの花はこれからで、山野草のわちがいそう(沢山かたまって咲いてブーケの花束のよう)の花・・・が綺麗に咲き始めて、やましゃくやく・・・の花はこれからです。
 
 


春の早川雨畑川の奥沢谷への初釣行

2011年04月23日 13時04分27秒 | 渓流釣行
 今年はいろいろと行事ほかが重なり未だ渓流釣に行っていないのを見かねて、かみさんから釣りに行ってみればと言われ、17日深夜からやっと初釣行しました。六ヶ月ぶりで今回は沢の現状確認が主目的の釣行です。22時に町の家を出て、道志道経由で24時過ぎに山の家に着き仮眠し、18日は5時30分・曇り空・気温2℃・日の出には遅れましたが早川雨畑川の奥沢谷へ向かいました。

 本栖道に入ると雲がかかっていて富士山頂は良く見えません。
 
 中之倉トンネルを越えると晴れており南アルプスが綺麗に見えます。左から雪が残る布引山(2584m)・笊ケ岳(2629m)・黒桂岳(2599m)・奥の遠くに真っ白な聖岳(3013m)・赤石岳(3120m)と続きます。
 
 急なつずら坂をを降り、富士川を新富山橋で渡り、52号線を横切り南アルプス街道を早川沿いに遡ります。春木川の出合い辺りから雪が残る布引山と雲がかかった笊ケ岳が大きく見え、山々が大きいなあと実感します。
 
 雨畑川の出合いから細い県道を遡り雨畑湖(ダム)の傍の老平に着きます。老平の駐車場はがら空きで桜はそろそろ終わりです。
 
 朝食を車の中で食べ、7時に雨畑湖(ダム)のバックウォータ(標高450m)に降りると、正面に雲がかかった奥沢谷の源頭の布引山が見えます。出水で河原は荒れています。河岸段丘や流れの位置が微妙に変わっています。水量は少なめです。やまぶき・みつばつつじ・ひかげつつじ・・・が満開です。気温11℃・水温10℃・薄曇で楽しい釣りが期待できそうです。最近歳を重ねて汗をかきやすくなったのでザックをドイターフューチュラ22Lに新調しました。ちょと重いのですが背中に当たる部分が工夫されており通気があり汗が蒸れなくて済みそうで、昔使った登山用背負い子を背負うような感触で良さそうです。
 
 

 ポイントに毛鉤を振り込むとあまごがばしゃっと出てきます。あまごの出が非常に速くて合わせが遅れて掛けることができません。何時もの勘が少しづつ戻ってきて、全神経を集中してポイントに正確に毛鉤を振り込みあまごが出るとの直感で合わせると今年の初あまごを掛けることができました。
 
 
 いつも小さな虹が出ている流れ込みがありますが今日は薄曇で見ることができませんでした。毛鉤を振り込みながら流れを遡ります。楽しい時間がゆっくりと流れていきます。
 
 
 例年のことですが切り立った高い崖からさらさらと音がしてばしゃばしゃと音を立てて小石が着水し、からんからんと音がしてどっぼんと大石が着水して、ひっきりなしに岩が崩れ落ちてきます。今年は東日本大地震の余震・関連地震のせいか何時もより落石が大きくて回数が多いように感じます。ちょっと危険です。丸石の通らずの左側のがれも大きく崩れており巻くのが危険な状態になっています。
 
 
 吉水沢の流れ込みの滝を通過して、流れの雰囲気がぐっと良くなり釣趣が高まり、あまごの居そうな淵尻や瀬開きに毛鉤を振り込み続けます。
 
 
 次のゴルジュを巻くポイントで、毛鉤を振っていると左の崖からかあんかあんと音がして目の前の流れにどっぼーんとボウリングのボール大の岩が落ちてきてもろに水飛沫を受けてしまいました。あわてて右のがれに退避しました。
 
 11時半になりましたし、この先は谷が深く大きながれ多くて危なさそうなので、遡行釣を中断して林道に上がり上流の小谷の様子を見に行くことにして斜面を登りました。途中にやまいわかがみの群落があり、清楚な白い花はそろそろ終わりの状況です。
 
 
 
 
 

 フォッサマグナの最西端断層地帯で初春の雨・風・雪・・・凍結解凍、加えて地震の影響?で崖・がれが崩れたり木が倒れたりして林道は荒れていますが、林道は先に発電取水設備があり車が通れるように保全されていますし、林道終点からの細い人道の登山道は整備し直されています。さすが東京電力の保守用の管理道路です。今日も保全に入った人の車が駐車していました。でも登山道は相当荒れています。大きな落石で破壊された梯子橋(重量制限150Kg)は新しく付け直されていますが、がれは踏み跡も分からないくらいに崩れています。下の沢の流れまでは高低差が平均50mくらいあり急角度で35°くらいで微妙にバランスが取れて崩れない状態で、実際に足を踏み込むとざらざらと崩れます。トラバースは怖いです。前をかもしかが渡っていましたが足元がずるずると崩れて下っていました。
 (4月23日追記)今日の大雨でもっと荒れたと思われます。
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 固い岩盤地帯になると登山道の状態が良くなって安心できます。登山道から下を覗き見ると遥か下の方に沢の水がざあざあごうごうと音を響かせています。
 
 
 小谷の出合は良さそうな雰囲気です。出合い上の本流の滝下の大淵も相変わらず良さそうで、以前は運が良いと型の良い固有のあまごを掛けれましたが、最近は趣味で放流されたいわなの楽園に変わっています。
 
 
 13時半になり気温も上がらずに11℃で空は曇り湿度が高く空気がひんやりとなってきたので広河原手前(標高850m)で昼食を食べて釣はせずに引き返すことにしました。今日の釣果は毛鉤への出×7回であまご掛×2尾でまあまあです。初春の奥沢谷で大自然の中でリフレッシュできて大満足です。水のしたたる岩盤には可憐な桃色のこいわざくらが咲き始めています。蕾が多くて盛期はこれからのようです。純白のやまいわかがみ・緑黄のやまねこのめそう・濃紺のきらんそう・濃茶のはしりどころ・・・が咲いています。てんぐちょう・こつばめ・みやませせり・・・が飛び交っています。
 
 
 

 当日の15時半に老平駐車場に戻りました。何時もの年配の住民の方に出会い釣談義を聞いたところでは、今迄何回も聞かされていることですが広河原辺りは以前に趣味で放流されたいわなが増えていると繰り返し聞きました。

 後、老平を出て帰りにつむぎの湯に寄り濃い温泉でくつろぎジェットバスで筋肉の疲れを癒しました。つむぎの湯は去年から4月初め迄、温泉汲湯パイプが壊れて井戸水を沸かしていました(利用は半額の200円)が、温泉汲湯パイプの改修が終わりちょうど源泉復活祭りをやっていました(利用は無料でお楽しみ抽選券:1239番を貰った)。19時前に山の家に戻り仮眠し、起きると大雨になっており、22時過ぎに山の家を出て土砂降りの中を中央高速経由で24時前に町の家に着きました。山岳渓流の8Kmの遡行釣りと348Kmのドライブで疲れました。筋肉がぱんぱんです。


初秋の早川雨畑川の奥沢谷への釣行

2010年09月23日 14時06分13秒 | 渓流釣行
 23日、かみさんの誕生日は彼岸です。渓流釣禁漁まで10日を切りました。かみさんの誕生日に一人行くのは気が引けますので、22日に久し振りに早川雨畑川の奥沢谷に釣行しました。21日夜21時半に川崎の町の家を出て富士山北麓の山の家に向かいました。経路は調布ICから中央高速だと99Km約80分(夜間1000円)、道志道(R413)だと102Km約180分、最近は高速無料化で甲州街道(R20)で大月ICから中央高速河口湖線だと104Kmy約150分(0円)の3コースがあります。今日は大月経由で、24時前に着いて仮眠しました。晴れて薄もやがかかり気温18℃で生暖かい変な感じでした。
 日の出に合わせて朝5時10分に奥沢谷に向かいました。パノラマライン(R139)に下りると朝焼けでした。
 
 本栖道(r300)に出ると富士山が綺麗に見えます。今日は逆さ富士と朝焼けで良い感じでした。
 
 分水嶺のトンネルを通過しつずら坂に出ると南アルプス南嶺が綺麗に見えます。奥の方、左から稲又山(2405m)・布引山(千挺木山:2584m)・笊ケ岳(2629m)・黒桂岳(生木割:2599m)・・・と続きます。奥沢谷は布引山が源頭です。
 
 富士川を富山橋で渡り南アルプ街道(r37)を遡り、6時25分に奥沢谷の老平の駐車場に着きました。今日は登山中の1台と私だけ計2台です。ゆっくりと朝食を食べました。
 
 7時に雨畑ダム湖のバックウオ-タ(450m)に下りると気温20℃水温19℃です。正面が布引山(2584m)です。バックウオ-タには駐車場の奥の桜の木の下から急斜面を40m位で下りれますが、私は車道を戻りダムの橋の手前に下りています(一番楽)。
 
 流れの巾は狭く水量は少なめです。バックウオ-タは伏流しています。今日も川通しで遡行釣を楽しみます。気持ち良い澄んだ流れの中で、背を屈めて上流に向かい小さなポイントに毛鉤を振り込みます。魚影は薄いのですが居れば一発でばしゃと毛鉤を襲います。びしっあわせるとこっぱあまごが掛かります。何時もの流れ込みに今日も小さな虹がかかっています。今年は河原が荒れるような出水が未だ無くて河原は落ちついており、ふじうつぎが咲いています(終わり頃)。ぎぼうし・のこんぎく・・・も咲いています。だいもんじそう・ほととぎすの花も咲いているはずですが見かけませんでした。
 
 
 ひさまつみどりしじみの雌(産卵後の生き残り)が吸水に来ています。最近はくろこのまちょうも良く見かけます(富士山北麓でも、異常事態ですがほかに川崎では放蝶増繁殖したあかぼしごまだらさえ)。上を見上げるとうらぎんしじみ・みやまからすあげは・おおむらさき・・・も飛び交っています。
 
 
 楽しい川通しで遡行釣が続きます。奥沢谷の下流の流れは西から東に向かっているので釣登っても太陽を背に受けて流れが水面が乱反射せずにとても見易いです。振り込んだ毛鉤にばしゃっと出たのを掛けるあまごはこっぱあまご(10cm前後)中心で、大きいのも居るはずですが掛けれません。
 
 
 
 
 数少ない小さなプールに静かに近づくとはこっぱあまご/今年成長した新子が群れています。これではかわせみほかに捕食されたり、心無い釣り人に持ち帰られて生き残り大きくなるのは何尾か知れます。でも水が良くて川虫ほか渓魚の餌が豊富ですから自然のままであれば私適には大きくなるのが楽しみです。
 
 大丸石に着き左を巻いて、吉水沢出会いの滝を見る所からは大岩場となりますが、楽しい川通しで遡行釣が続きます。小さな落ち込みの流れ出しから今日の一番大きなこっぱあまご(18cm)が出ました。
 
 
 
 
 11時になり見上げると晴天で気温も上昇しきて、小さなゴルジュに着き、遡行釣も満足して釣を切り上げました。
 
 
 帰りは右側の斜面を40m位攀じ登って林道を戻るか、川通しで戻るかですが、今日は川通しで周りを観察しながら戻りました。雨畑ダム湖のバックウオ-タですが、昔は雨畑硯で有名なように硯石など黒い土砂が多くて水色は黒色だったのですが、最近は緑色であおこが出ており富栄養化が進み過ぎのような気がします。流れ込んでいる水は澄んで綺麗なので、芦川のように排水浄化を徹底するといった人の知恵が必要です。
 
 12時20分に奥沢谷の老平の駐車場に戻り、ゆっくりと昼食を食べました。気温が31℃(全国的に猛残暑だった)になっています。後、元来た逆のコースで川崎の町の家に戻りました。往復335Kmの夜行日帰りドライブでした。疲労困ぱいで太ももが張っています。夜はかみさんとよみうりらんど丘の湯に行き露天風呂で中秋の名月を見て、強力ジェットバスで太ももをリフレッシュしてくつろぎました。

 23日(今日)は全国的に雨で、川崎は今は薄暗くて雷鳴がして強い雨が降っています。今回が今シーズン納竿になることになるかもしれませんが、渓流禁漁になる月末迄にチャンスがあればもう一回釣行したいと考えています。

 (9月29日追記)川崎は26日(日)夕方から雨が続いて今日29日にやっと雲が多いですが晴れました。雨量は庭の雨水受けでは累積110mmになり、経験では早川は増水して釣には状況が良くないと思います。明日は用事がありますし。
 
 22日が心残りですが渓流釣竿仕舞いになりました。来月3日に法事で群馬近くに行くので、足を伸ばして三国(上越国境)~片品・丸沼・戦場ケ原・日光(ロマンチック街道)をドライブしようと考えています。


初夏の早川の保川下流への釣行

2010年07月06日 12時50分15秒 | 渓流釣行
 計画道理の遠征がなかなかできません。出羽の森吉山周辺、只見の浅草岳周辺、道南の横津岳周辺と予定を立ててJR線、レンタカー、宿・・・と予約までは進むのですが実行前にキャンセルが続いています。特に歳を重ねてきて、家族・親類・友人の訃報が続いています。先月末にはかみさんのおかあさんががんで逝きました。すでに二度手術をしていたのですが、5月9日にお会いしたときは庭仕事もしていたのですが、三週間前に体調が悪いと言っていて、一週間前に入院したのでかみさんと6月21日に見舞いに行って、苦痛に耐えながら本当に速く27日3時過ぎに逝ってしまいました。周りではがんで自覚症状が出て終末医療(ターミナルケア)の期間が短くてあっという間に逝ってしまうことが続いています。私自身なら、いろんな死に対する考え方がありますが自身の身の回りの整理や遣り残したことを考え実行する間も無く逝ってしまうのはとても耐えられません。

 なので、釣や散策は日帰りの近出にしています。先週末の南アルプスは雨量が少なく週明けは天気も良さそうなので4日夜22時過ぎに町の家を出て、道志道(R413)経由で25時に富士山北麓の山の家に着き仮眠し、5日は曇り気温24℃で午前中は御坂の桃を農園で中元配送手配して、午後から笛吹きライン(R140)・富士川ライン(R52)・南アルプス街道(r37)経由で早川本流中流の保川に向かいました。久しぶりの保川釣行です。深夜の富士山は雲が激しく動いており登山道の明かりが雲の切れ間に見え隠れしています。
 
 駐車場に14:45に着き、今日は第二堰堤上(標高500m)から入渓しました。曇り時々晴れ気温20℃水温18℃です。若くて気力・体力があるときには小沢に急ぎえんこう平経由で山腹を通り広河原に型の良いあまごを釣に行っていたのですが、山仕事道・登山道も荒れておりまた体力の衰えが顕著で下流域でのあまご釣です。第一堰堤下は渓流釣り場(やまめぴあ)ですし、入渓者が多いですし、魚影も薄いです。左側に工事用の林道・護岸があり釣趣はいまひとつです。今日は重機が通っていました。でも、取水堰堤も民家もありませんから水量が豊富で水質が非常に良く透明度が高いです。
 
 
 
 15:00過ぎから第二堰堤上から第三堰堤下までの短い区間をゆっくりときめ細かく遡行しました。釣り人が多く入りますので場荒れが激しくていわゆるあまごのポイントではよほどの好条件が揃わないとあまごは振り込んだ毛鉤に出てきません。
 
 
 石や木に隠れ這いつくばってちょっとした竿抜けしていると思われる小場所に接近して竿を振り毛鉤をピンポイントで水面に落とすとこっぱあまご(20cm弱)が水面直下で小さく素早く毛鉤を襲います。神経を集中していないと分かりません。
 
 
 細かく小場所を探り誘うと型は小さいですがあまごが一発で掛かります。上流に向かい川通しで背を低くくして静かにゆっくりと水の中を押し流されながら遡行すると気持ちが自然に同化していきます。
 
 
 
 ゆっくり遡行して第三堰堤下に着きます。どどどどっと水飛沫が舞っています。誰もが竿を出す場所ですので釣れないとは考えながらも一応毛鉤を振り込みます。たまに型の良いあまごが毛鉤に出ることもありますから。でも今日は振り込んだ毛鉤への出は全くありませんでした。
 
 
 イブニングライズ狙いが面白いのですが日帰り釣行なので17:00過ぎに竿を仕舞いました。ここは谷が深いので第二堰堤まで戻らなければ道には上がれません。18時前に駐車場を出て山の家に戻り仮眠して、中央高速をETC大都市近郊夜間割引を使い22時過ぎに町の家に着きました。高速無料化実験で河口湖-大月間(通行量が少ない赤字路線)が無料になり割引高速料金は1250円が1000円になりました。363Kmのドライブでした。今日の天候は山梨は曇り時々ぽつぽつ雨時々晴れだったのですが、局地的に川崎・東京は午後遅くにどしゃ降り大雨(板橋で107mm降り洪水となった)が降ったようで、気を付けなければと思いました。